おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

12月に読んだ本

2011年12月2日  2011年12月2日 
長女が友達から借りてきたので、急いで読んだ。話も文章も、よく練られ整理されていてストレス無く読める。キャラ立ても秀逸。主人公が良い人過ぎるほど良い人なのだが、時代がかった話し方をする変わった人、という描写がうまいので傲慢にも偽善にもならない。かなり魅力的。 ただ主人公が選択を迫られるところで、「バチスタ」シリーズを愛読する者としてはちょっとアレレな気持ちになった。最先端医療に携わる人あってこその終末医療でもあるから、どっちが「温かい」かとか「患者本位」かとかいう二者択一な感じにはしてほしくなかった。問題はあくまで主人公個人の役割がどうかということだ。 …

11月に観た映画

2011年11月29日  2011年11月29日 
観たかったのに何でか見損なった映画シリーズ。これももう7,8年も前の映画なんだねえ。誰かの映画評だか感想だかに一言 「駆け込み乗車は良くないよ、て映画」 と載っていたのだが、 まさにそのとおり(´・∀・`)。 あと彼氏の浮気を「決定的な場面を目撃してしまう」ことで知るのと、じわじわ怪しい言動を見聞きした末に浮気相手本人から知るのと、どっちがいいかしらんという話でもある。残念なのは 男性陣がいまひとつイケメンじゃないところ。いや別に美形じゃなくてもいいがもうちょっとさぁ…単に好みじゃないってだけなんだろうけど・・・いっぽうグウィネスはたいそう綺麗なおねーさんです。

10月に読んだ漫画 2

2011年10月4日  2019年4月19日 
「きのう何食べた?」よしながふみ 日常を全力で愉しむ男の漫画。何より料理の描写がこれでもかというほど細かくリアルでかつ美味しそう、下手な料理本よりずっとメニューの参考になる。 例えば炊込み御飯なんかだと、あらかじめ米をつけておいた水から調味料の分だけ捨てて…とか、玉ねぎを炒めるときは弱火NG、焦がさない程度に時々返しながらがよい。だから炒めている最中に他の下ごしらえ…とか、買い物から始まって、料理して食べて後片付けするまでの全体の進行を、ここまで具体的に描いた漫画って今までなかったんじゃないだろうか。 完全に大人向けとはいえ、本気でここのレシピは役に…

「宇宙兄弟」15巻出た

2011年10月4日  2023年9月14日 
限定版は¥1500でストラップ付きらしいが、まあいいや。 今巻は、月での事故がトラウマになってパニック障害を起こしてしまうヒビトの苦悩が中心。 「実際にできないことを、いくら出来る出来ると思ってもそれは無駄」 「出来ることを増やしていくことで自信をつけていく」 …ですよねえ。 ただ「頑張る」「諦めない」という気持ちだけでは何も動かない。 地道に少しずつ、こつこつと地味な努力と小さな達成を繰り返していくことしか 大きな成功につながる道はない。 それにしてもこういう漫画を描く人はどうやって取材やら何やらやっているのであろうか。 いろんな人…

10月に読んだ本 1

2011年10月4日  2023年9月13日 
いろいろと久しぶりだが、もう好きなようにやろうと思う。 というわけで(どういうわけだ)今話題のこの人の本。 池井戸潤「民王」 「下町ロケット」をちょっと前に読んで、なかなかよかったので図書館で借りてみた。 いわゆる入れ替わりものだが、バカバカしい中にも作者の熱い思いが今回も感じられ、読後はスッキリ。 それにしても銀行、本当に嫌いなのね。勤め人の頃よほど酷い目にあったのだろうか。 政治家に対する「プライベートのスキャンダルや漢字の読み間違いやなんかはどうでもいい。 問題は能力があるかどうか、今まで何をしてきたかどうかだ」という意見は完全同意。 マスコミはも…

ひさびさ更新

2011年9月26日  2011年9月26日 
しばらく書き込めなかったので、もう捨てようかと思っていたブログだが なんだか復活してるので久々に日記。 震災から半年。 とりあえず、ありがたいことに平穏な日々を送っている。 しばらくは何も読みたくない観たくない状態でどうなることかと思ったが そういう欲求も徐々に回復傾向。 ただし何かが決定的に変わったことは確か。 根拠のない自信やある程度楽観的な思考は 生きていく上でわりと必要なのだが だいぶ失ったように感じる。 自分にとってそれがプラスなのかマイナスなのか、今はわからない。 まあでも何とか生きていけるだろう。 毎日やることはたくさんあるし、いろんなこ…

7月に観た映画 その一

2011年7月14日  2023年9月12日 
「カラフル」原恵一(2010) レンタルして観たら、現役中学生悶絶。主人公が公立中の三年、校舎や教室の雰囲気、三者面談という長女にとってシャレになってない感にやられた(?)らしい。ジミーな制服も毎日着てるのと激似だしね。出てくる人物もその動きも、いかにも中学生!的であり、現役中学生母である私もうーんとうなるリアルさであった。 だがあまりにリアルすぎて、中学生という年齢の鼻持ちならなさとか胸糞悪さというかそういうものも剥き出しだったので、映画館で観たら相当キツかったかも。長女は途中であまりにもつまらんと投げ出しそうになっていたが結局最後まで観て「あんま…

このところの諸問題について参考にしているもの(個人の意見です)

2011年6月20日  2011年6月28日 
前々回の記事で、自分なりに理解して判断し、行動している内容を表に出すつもりはないと書いたが、一応記録として、今何を参考にしているかだけ書き留めておくことにした。随時更新。 学習院大理学部 田崎晴明氏によるまとめ。 放射線と原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説 東大病院で放射線治療を担当するチームのブログ。放射線が体に与える影響をわかりやすく解説。 team nakagawa 水産学(資源管理・資源解析)専門の三重大生物資源学部准教授のブログ。水産物の汚染についてのまとめなど。 勝川俊雄 公式サイト 大阪大学の菊池教授による似非科…

個人的なまとめ

2011年6月16日  2011年6月16日 
友人のブログ記事に対するコメントが、超長くなってしまい二つに分けて投稿した。そのまま書き逃げも何なので、こっちにも一部メモとして残しておくことにした。 ※以下の意見はあくまで個人的なものです。鵜呑み禁止。 子供が危険、子供を守れ!という魔法の言葉に惑わされすぎてはいませんか? 何ですか、関西ではもう福島は全部ダメってことになってんですかね。 福島といっても広いですよ?同じ県だからといって一括りにするやり方って、散々批判されていた「同心円」の考え方と同じなんですけどね。 この間、いわきと郡山でしたっけ、小学生の内部被曝検査の結果は問題なし。そもそも野…

暢気な時代の終わり

2011年6月15日  2011年6月15日 
昨日、久しぶりに美容院へ行ったら、馴染みのお姉さんがお休みだった。何故か受付以外は男性の美容師ばかり。珍しいなと思いつつ、担当についた人となんやかやとお喋りしていた。 お決まりの地震の話から始まって、たわいもないお喋りをしていたが、計画停電の話になり、店大変だったでしょと言ったら 「ええ、そーなんす。今回のことで、美容院って本当に電気いっぱい使ってんだなあって思いましたよ」 うんうん。 でもね、食べ物や水が何とか行き渡ったあと、散髪や洗髪のボランティアあったでしょ? やっぱり美容師さんって手に職、人に役立つ仕事だなって思ったよ。 「ありがとうございます!さいたまア…

何を信じるか? その2

2011年6月8日  2011年6月8日 
なんかもういろいろと疲れる。わからないことをわからないままただ持っているのって、案外と消耗するかも。内臓脂肪も消耗してほしいもんだがそうはいかんらしい。 ということで今日も吐き出し御免。 まず放射能関係の問題について。 ぶっちゃけ、浴びちゃってるとは思う。さいたまは地震の被害もほとんどなかったし、学校が休校になることも、外出禁止令が出ることもなく、長女の部活は通常どおり(公共交通機関が乱れた時は遠方への練習試合は中止、公式試合も延期になったけど)、小学校の子どもたちは普通に校庭で体育してたり遊んだりしてたし、五月に運動会もやった。 野菜や魚も販売されて…

何を信じるか?

2011年6月2日  2011年6月2日 
現総理の不信任案が否決された。 結果はわかりきっていたけど、この決議の前にあった民主党の代議士会で、 「 震災や原発問題に一定のめどがついたら、若い人に後を継いでもらう 」 と発言した菅総理。 一定のめど 。 なんだそれ。 例えば震災であれば、全員が避難所暮らしから解放されるとか? 福島の原発がすべて安定した状態になり、作業者および福島の人たちの生活保障が全戸になされ、子どもたちの定期的な健康観察や学校の除染などの運用体制が確立するとか? いつ出来るのそれ。今までの実績からすると、私たち一般人の思っている「一定のめど」とこの人の思っている「一定のめど」は全然別…

今日から6月

2011年6月1日  2011年6月1日 
早いものでもう五月も終わりである。このへんで、いろいろと思ったことをダダ流し。 科学的思考、というのは実は「明快」「わかりやすい」からほど遠いところにある。なぜなら、誰の目から見ても白であるものにも「本当は黒なのではないか?いや赤かも。ことによると緑かも」と懐疑をいだき、あらゆる可能性を捨てずに考察し続けるのが、科学的思考というものだから。 「再臨界する可能性はゼロではない」 通常ならありえない低い可能性でも、ゼロではない以上そう答えるのが科学者だ。デタラメだとかいろいろ言われているが、一番批判されるべきは、そういう「科学的思考」による発言の真意を理解…

五月に読んだ本

2011年5月20日  2023年9月13日 
「三陸海岸大津波」吉村昭 「地震津波の心得」 津波予知について 一、 緩慢な長い大揺れの地震 があったら、津波のくるおそれがあるので少なくとも一時間位は辛抱して気をつけよ。 一、(海から)遠雷あるいは大砲の如き音がしたら津波のくるおそれがある。 一、津波は、激しい干潮をもって始まるのを通例とするから、潮の動きに注意せよ。 避難方法について 一、家財に目をくれず、高い所へ身一つでのがれよ。 一、もし船に乗っていて岸から二、三百メートルはなれていたら、むしろ沖へ逃げた方が安全である。 ・・・・・・・・・・・・・ 1970年に書かれた本。テレビや新聞や、ネットなどで三陸の津波の…

勝つためのステップ

2011年5月16日  2023年9月13日 
「ベイビー・ステップ」勝木光 実は、毎週旦那が買ってくる「少年マガジン」を読んでいる。 そのなかで地味に気に入っているのがこの「ベイビーステップ」。 成績優秀な良い子だが、運動神経は普通、真面目なだけがとりえの主人公がテニスの魅力に取りつかれ、尋常でない努力でめきめきと上達していく。 この努力というのが、巨人の星的なアレではなく、あくまで論理的・緻密な分析に基づいた鍛錬なのである。試合中、暇さえあれば相手のデータをノートに細かく書き込み、勝った場合でも負けた場合でも必ず後でフィードバックさせる。(作者も同じ癖?があるらしい 笑)仕事出来そう、いやこだわ…

読むこと書くこと

2011年4月26日  2011年4月26日 
3/11の震災によって、何かが決定的に変わってしまった、というのはいろんな人がもう既に書いているけれども、変わったというよりは、思い知った…という言葉がしっくりくる。見ないふりをしてきたこと、あるはずがない、起こるはずがないと思い込んでいたことを、目の前につきつけられた。地震にしても津波にしても、原発にしても。 平和で便利で快適な生活は、実はものすごく微妙なバランスの上に成り立っていて、ひとつ間違うと一気に総崩れになる。そういうことを薄々気がついていながら、気づかないふりをしてきた。いつまでもこの生活が続くはずがないと心の底でわかっていながら、続くこと…

もうすぐ五月

2011年4月21日  2011年4月21日 
忘れないうちに書いておく。 2011年3月11日金曜日 。 午後、小学校の周年記念実行委員の打ち上げランチから帰宅。ネットをしつつテレビの国会中継をナナメ観していたら、突然地震警報が鳴り響く。東北方面がマークされている。初めて見る警報画面に驚いていたら部屋が揺れ始めた。最初はゆっくりだったので座ったまま様子をみていたが、揺れは止まるどころか徐々に大きくなっていく。もはや体験したことのない揺れの規模。さすがにじっとしていられず、携帯を握りしめてベランダの戸と玄関ドアを開けた。玄関戸棚の金魚の水槽から水がバシャバシャ溢れている。慌てて段ボール紙をかぶせてガムテ…

三月に読んだ本

2011年3月8日  2023年9月13日 
世の中は今いろいろとえらいことになっている。が、しがない一般国民の私としては相変わらずの生活をするしかない。 といいつつ、このところ微妙に生活が変わりつつあるのだが。まあそれはそれとして。 「ホーラ~死都~」篠田節子 ホラーも書けるのねえとまた感心(オヤジテイストの駄洒落ではない)。けど、あまり怖くなかった。ちょっと前の記事にも書いたが、私は幽霊とか魑魅魍魎のたぐいはもうあまり怖くないのだ。見たことない・多分見る能力ない、のも理由の一つだが、もはや現実の方がよっぽど恐怖のネタがあるわけで。 篠田さんも、異界を描いてはいるが、そこで怖がらせようとは思ってな…

帚木(十)

2011年3月2日  2022年6月8日 
「ねえねえ右近ちゃん」 「なあに侍従ちゃん」 「ヘンな噂、聞いたんだけど」 「誰のどういう噂?」 「ヒカル王子よー、今もちきりじゃないっ。右近ちゃんたら知らん振りしてっ」 「あはは。アレね」 「アレってなにー!方違えの先で、人妻、ひ・と・づ・まと、ナニかあったんでしょっねっそうなんでしょっ」 「知ってんじゃないの(笑)」 「うわーん聞かせてよー(泣)」 「わかったわかった、何も泣かなくても」 実録!オフィスの情報通、右近姉さんが語る真実のヒカル王子! 貞淑な人妻はそのとき・・・・・・ 「何勝手にアオリ文句つけてんの、侍従ちゃん」 …

二月に観た映画

2011年2月25日  2023年9月12日 
「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」平山秀幸(2011) 公式サイト 突然思い立って観てきた。予想以上に良かった。以前、クリント・イーストウッド監督の硫黄島シリーズ二本を観たとき、なんで日本でこのような映画が撮れないのかと悔しかったが、よくやった!という感じ。 竹野内の滑舌が気になるという意見をいろんなところで見たが、私はあまり気にならなかった。むしろ役柄に合っている。強烈な個性を持つヒーローというのではなく、朴訥とした真面目な普通の日本人男性、一緒にいればなんとなく安心する。大場栄という人は実際にそういう人だったのではないかなと思ったからだ。 どの…

二月に読んだ本 その一

2011年2月18日  2023年9月13日 
ふう、バレンタインも終わったー。関東地方の雪はすごかったけど、もう溶けましたね。 「夜がはじまるとき」スティーヴン・キング 原題は日没直後・・・黄昏は逢魔の時間、というが、完全に闇に包まれたその瞬間てことですね。題名だけでもちょっと怖。 短篇集なのだが、相変わらず話の密度が濃くて、五感をリアルに刺激される感はさすが。 「悪霊の島」から「狂気」を描く腕にさらに磨きがかかったように思う。冒頭の「N」なんか、読んでいてこちらの頭まで変になりそうな感じだった。こんな人と面と向かってこんな話を延々聞かされたらそりゃおかしくなるわなあ。 ここに出てくる「異界」のイメ…

一月に読んだ本 その2

2011年1月31日  2023年9月13日 
うわああいつのまにか一月も終わり。いつになったら落ち着くんだ・・・と愚痴っても仕方ないので、急いでアップ。 「核心」上下巻 パトリシア・コーンウェル もう17冊めになる、スカーペッタシリーズ。前作の記事書いたのってついこの間のような気がするのに、仕事早いなあ。今回も翻訳者は池田さん(て別に知り合いじゃないんだけど)。リズムがあってとても読みやすい。 十年を超えるシリーズをこうして読み続けていると、登場人物がすごく近しい人に思えてくる。スカーペッタのパーフェクトさと、様々なジレンマに悩む姿は愛おしいし、本当にカッコイイ。しかしその、誰にも文句のつけようのな…

帚木(九)

2011年1月20日  2022年6月8日 
方違えで紀伊守の屋敷にやってきたヒカル。 ヒカルが通された部屋は屋敷の東面、その反対側、西の面からかすかな衣擦れの音や、若々しい女性の声がする。 わるくない雰囲気だ。さすがに笑い声などはおさえて静かに心がけているのが、また思わせぶりな感じでよい。 最初上がっていた窓の格子は残念ながら、主の紀伊守が「不用意だ」と下ろさせてしまった。 障子の上から漏れる明りに「見えるかな?」とそっと近寄ってみたが、覗けそうな隙間はない。仕方ないので耳をダンボにしつつ聞き入っていると、母屋の中、自分のいる東面寄りに集まっている人々のひそひそ話が聞こえてくる。どうも自分の…

一月に読んだ本 

2011年1月11日  2023年9月13日 
やっと新学期だ。今年の冬休みは連休のせいか長かった。といいつつ朝の掃除をさぼってPCに向かうわたくし。だって昼には小学生達帰って来るんですもん。 「ダリ・私の50の秘伝-画家を志す者よ、ただ絵を描きたまえ!」 サルヴァドール・ダリ(著) 音土知花(訳) ブログ仲間midiさんの訳によるこの本、一昨年12月の発売後すぐに購入、数ヶ月かけて読破した。したのだが、ずっと感想を書けずにいた。絵は描くのも観るのも好きだが、私は完全なるシロートにすぎないと、この本でこれでもかというくらいはっきり思い知らされたからだ。ただただダリおじ様の世界のぶっ飛び方・それでいて異常…

notice:

過去記事の改変は原則しない/やむを得ない場合は取り消し線付きで行う/画像リンク切れ対策でテキスト情報追加はあり/本や映画の画像はamazonまたは楽天の商品リンク、公式SNSアカウントからの引用等を使用。(2023/9/11-14に全記事変更)

このブログを検索

ここ一か月でまあまあ見てもらった記事