2011年2月18日金曜日

二月に読んだ本 その一

ふう、バレンタインも終わったー。関東地方の雪はすごかったけど、もう溶けましたね。

「夜がはじまるとき」スティーヴン・キング

原題は日没直後・・・黄昏は逢魔の時間、というが、完全に闇に包まれたその瞬間てことですね。題名だけでもちょっと怖。

短篇集なのだが、相変わらず話の密度が濃くて、五感をリアルに刺激される感はさすが。
「悪霊の島」から「狂気」を描く腕にさらに磨きがかかったように思う。冒頭の「N」なんか、読んでいてこちらの頭まで変になりそうな感じだった。こんな人と面と向かってこんな話を延々聞かされたらそりゃおかしくなるわなあ。
ここに出てくる「異界」のイメージが、日本の神話に出てくる黄泉比良坂や天岩戸に似ているのにも注目。絶対接点のないはずの土地の神話に何故か多くの共通点があることは昔から知られているけど、人種やなんかが違っても、脳の構造にはそれほどかわりはないだろうから、恐怖の原点なるものは似通うのかもしれない。
それぞれに面白かったが、最後の「どんづまりの窮地」は、食事しながら読んじゃダメです。特にカレーとか茶色系はやめたほうが・・・て、誰もいないからってそんな行儀悪いことしてるのは私だけか(笑)。
いやいや、読んだときは何も食べてなかったけど、あまりの内容に、一時想像力を無理くりにレベルダウンさせながら読んだ。キング本人もあとがきに、書きながら自分でも嫌になったって書いてた。オイオイ。まあ、でも面白いです♪


「予防接種は『効く』のか? ワクチン嫌いを考える」岩田健太郎

ホラー好きの私であるが、先日子どもに「お母さんは何が怖い?オバケ?幽霊?」ときかれて「そんなもん全然。生きてる人間の方がよっぽど怖い」と答えた。子ども抱えてる母親にしたら、実体のない霊とかなんとかより、包丁持って押しこんでくる頭のオカシイ人、とかの方がよっぽどホラーだ。

ホラーといえば病気の子どもをみることそのものがホラー。小さければ小さいほど、その恐怖感はハンパない。うちの子どもたちは幸い丈夫で、救急車のお世話になったり入院したりなんてことはなかったが、それでも「最悪の事態」が頭をよぎったことは何回もある。パニくるのを防ぐため想像力無理くりレベルダウン、という技?もこれで培ったようなものだ。それと共につくづく現代医療の恩恵を感じる。この平和な日本の、こんないい時代に産まれて本当に良かったと思う。

話がズレた。予防接種、これについては反省しつつ告白しておく。今でこそ毎年家族全員インフル予防接種をかかさない私だが、数年前まではいろんな情報に惑わされ大いに迷っていた。予防接種のあとに(たまたま)子どもが相次いで発熱、すわ副反応?かと医者に電話したり厚生労働省にメール送ったり、したこともあるし、近所の看護師ママに「予防接種ってホントにやんなきゃいけないの?不要なきがする」などと口走り、やんわりとたしなめられたこともある。この本に出てくる極端な「ワクチン嫌い」(≒電波ゆんゆん)とまではいかないが、情報に振り回された「知ってるつもりのシッタカ母」だったと思う。ああああ。
当時の私、お医者さんの「お母さん、様子をみましょう」という言葉がつらく、誰か絶対大丈夫って言って!と常に思っていた。いろいろ経験を積んでやっと、様子をみるという意味が「どっちつかず」ではなく「常に冷静に子どもを観察する」ことなのだとよくわかった。自分自身に対して「大丈夫大丈夫、慌てるなパニくるな」と言い聞かせ気持ちを落ち着かせ、いろんな角度から見て聞いて判断して、動く、これしかないのだと。当たり前の話なのになあ。あれまた話がズレたような。

何にせよ日本のワクチン事情はまだかなりお寒い状況にあるらしい。マスコミももうちょっと考えないと。すくなくとも数字でちゃんと結果が出てるものに関しては「冷静に」「正確に」伝えてほしいものだ。受け取る方も鵜呑みにしない態度はもちろん大事だけれども。

4 件のコメント:

  1. 夜がはじまるとき

    読んでみたいなぁ

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  2. よっぱさん
    是非いっちゃってください♪
    まだ平積みで売ってるかな?

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  3.   体験と想像のほんの僅かな違いこそ、最大のホラーかもしれない。
      正気と狂気は、そのちょっと息を吹けば破れてしまうような膜で仕切られている。
      恐れとは、存在のそれであり、存在という儚さに命の傷つきやすさを投影しているからだ。

      真実はいつも隠されている、いや隠している。それは遊園地でジェットコースターにスリルを感じるような体験という想像です。

      安全は絶対なこと、真実という事を忘れないと、体験という現実が成り立たない。

      信念、観念は、現実ではないけれども、見るものを予めフィルターにして、真実に香り付けるが、深く信じるとそれを実現する現実となる。

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  4. 預言者さま
    いらさいませー♪
    またもやスパム箱にはいられていて・・・「預言」がいけないんでしょうか。なぎさひふみ(懐かしい)の名だとすんなり行くかもですよ。いや、どちらにしろチェックはしますけど。

    ちょっと息を吹けば破れてしまうような膜、ああその通りですよね。育児してて何度私は死兆星(古っ)を見たかわからないです。何でもそう。光と闇が離れられないように、相反するものは必ずすぐ傍にある。

    ぶるる。ホラーいってみようかなあ。

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