封切直後に行きました。もちろんIMAX課金ですよ。例によって平日真昼間なので大入り満員とまではいかずとも、真ん中の席はほぼ埋まってた。年齢層は高め。若者もチラホラ。
˗ˏˋ 圧巻のスペクタクル ˎˊ˗
— 映画『Michael/マイケル』公式 (@michaelmoviejp) June 17, 2026
˗ˏˋ 完璧だ ˎˊ˗
˗ˏˋ すべてが詰まっている ˎˊ˗
映画『Michael/マイケル』
絶賛の声続々!
今年最大のイベントを見逃すな!
熱狂🔥上映中
「マイケル」アントワン・フークア(2026米)
Mickael / Antoine Fuqua
まず感じたのはマイケルの、恐ろしいほどの孤独。幼い頃から兄弟とともにステージに立ってた彼は、「子供時代」というものを経験していない。窓の外で遊ぶ子供たちを羨ましそうに眺める冒頭からマイケル少年を取り巻く環境が瞬時に理解できる。今ならDVで通報もののスパルタ親父の完全支配下にある家族。その箱の中に囲われ子供として生きることを阻止され、かと思えば芸能界では「皆の望む子供」を演じさせられる。ああーーーこりゃ「家族と離れ多くの友達と暮らすピーターパン」に憧れますわ……のちに自分で「ネバーランド」を作った気持ちもわかる。自分の中に「一人ぼっちの子供」がいつもいたんだよな。ピュアで繊細で、優しいマイケルが。つい親目線で見てしまってだいぶ胸が痛かった。しかし時代を考えると、このDVスパルタ親父が言ってることもわからんではないのだ。当時黒人差別がまだまだ酷かったし普通に働いても一生日陰者、かといって生き馬の目を抜く芸能界でのし上がるには生半可な覚悟と努力では無理、成功したらしたで群がって来る輩に金をむしられないよう身近な家族を大事にしろ等、それは本当にそう。家族への愛情がないわけでもない、むしろ過剰なほどある。だからこそ厄介で難しかったんだろう(とはいえ映画だからかなりソフトに描かれてるらしい、あれでも)。
Twitter(x)でつらつら映画マイケルの講評を見ていくと「ストーリーが薄い」という意見が散見されるけれど、私的には全然そんなことなかった。「マイケルの孤独と父の支配からの解放」に絞られた、相当に濃厚な味わいだった。ラストの「Bad」ライブシーンには鳥肌立ちましたね。まさに一気に解き放たれ、突き抜けたマイケル!を目撃した。
そして何より俳優さんが凄い。子供時代を演じたジュリアード・バルディくんが途方もなく才能に溢れててヤバかった。天才。インタビュー動画では人生何周目か、と思うほど大人びたことを言うんだけど、ちゃんと子供なんだよね。愛されて大事に育てられた故の強さが感じられる。どうかこのまま初心を失わず着実にキャリアを積んでいってほしい。
大人になったマイケルを演じたのはマイケルの甥御さん、ジェファー・ジャクソン。この方、顔はそこまで似てないのよ。マイケルっぽい髪型と服装とメイクをしててもやはり違う。なのに、ふとした瞬間にマジでマイケル本人に見える。ダンスは素人で、二年間猛練習したという話だから、おそらく到底マイケルのレベルには達してないんだろう。撮り方と角度の上手さなんだろうけど、それだけじゃない圧倒的「マイケル」感。もうこれは血の力、というしかない。そしてその存在を感じ取れるほどに私の中にも刷り込まれてる。リアルタイムでマイケルを見て来た世代の強み。なんだか誇らしい気持ちにもなる。マイケル・ジャクソンは凄い人なんだぞーと世界中に叫びたい。制作陣もきっとそうなんだろうな。
続編もあるという話だが、この先は別ベクトルで辛いものになりそう。でも頑張って作ってほしい。頑張って観に行きます。面白かった!

