これもまた映画館で観損なったやつ。あーーーー観ればよかった。無理してでも観るべきだった映画館で。
𝗧𝗛𝗔𝗡𝗞 𝗬𝗢𝗨 𝟮𝟬𝟮𝟱
— 映画『PERFECT DAYS』公式 (@perfectdays1222) December 31, 2025
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ℍ𝔼𝕃𝕃𝕆 𝟚𝟘𝟚𝟞
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「PERFECT DAYS」ヴィム・ヴェンダース(2023)
PERFECT DAYS / Wim Wenders
のっけからもう風景が違うんですわ。何が違うって違うんですわ(語彙力)。昔観たヴェンダースの映画、ストーリーその他は全部記憶の彼方なのに、この色、アングル、音楽でああヴェンダースだねとなるってかなり凄いことなのではあるまいか。カセットテープが音源のカーステの音、映画館で聴いてみたかったな。
ストーリーはシンプルさと複雑さが並び立っている。トイレ清掃員平山の日常が繰り返し描かれるが、全く同じ日は一日たりとてない。
「なんにも変わらないなんて、そんな馬鹿な話ないですよ」
平山のこのセリフが言い表してる。基本ルーティンに沿いながらも唯一無二の日々、そういう日々こそが「PERFECT DAYS」なんですよね。全世界がコロナ禍を経験したあと製作されたことを考え合わせると、「ルーティンを全うできる日常は、絶対のものではなく、ある日突然消えるかもしれない儚いものである」という気持ちも見える。「木洩れ日」という日本語への愛も含め、やはりどこからどう観てもヴェンダースだなあと(語彙力無)少なくとも日本人が普段見てる日本の風景とはまた視点が異なる感覚がすごくありました。
しかし何でトイレ清掃員?と思ったんだけどそもそもの企画が「渋谷区内のトイレを刷新する日本財団のプロジェクト『THE TOKYO TOILET』のPR」が目的だったのね。通りで、出てくるトイレが新品同様ですっごく綺麗だった。まあそうじゃないと画面的に耐えられないわなあ。PR目的ならば納得。
トイレ清掃員みたいな「低廉労働」を美化しすぎるという批判も海外であったみたいだけど、そこいら辺は逆に違和感なかった。日本においてはその「低廉労働」に驚くべき有能さと誠実さを以て従事してる人たくさんいるし、「職人」レベルもそこそこいる(勿論タカシみたいにいい加減な人もいる)。平山さんはどうやらいいとこの出で昔は違う世界にいたらしき訳アリな人だけれど、「そういう人もいるかもな」と普通に思ってしまう土壌が昔から日本にはあるのだ。「耄碌爺さんかと思ったら剣の達人だった」とか「遊び人と思ったら将軍のご落胤で、町の平和を守ってた」とか大好きだもの日本人。欧米人が何でこんな仕事ワザワザしてんの?と思う気持ちもわからんではない。平山さんのミニマムな日々は、平山さんが忌避した(逃げ出してきた?)面倒くさい仕事をする人たちのお蔭で成り立ってるわけで、そこは手放しで全肯定するわけにもいかんが、まあとりあえず今の日本でそういう人がいてもええやん。これぞ多様性やん。と日本人の私は思ってしまう。平山さんの幸せがずっと守られるような日本でいてほしい。
たいへん余韻の残る美しい映画でした。面白かった!

