12月に読んだ本
長女が友達から借りてきたので、急いで読んだ。話も文章も、よく練られ整理されていてストレス無く読める。キャラ立ても秀逸。主人公が良い人過ぎるほど良い人なのだが、時代がかった話し方をする変わった人、という描写がうまいので傲慢にも偽善にもならない。かなり魅力的。
ただ主人公が選択を迫られるところで、「バチスタ」シリーズを愛読する者としてはちょっとアレレな気持ちになった。最先端医療に携わる人あってこその終末医療でもあるから、どっちが「温かい」かとか「患者本位」かとかいう二者択一な感じにはしてほしくなかった。問題はあくまで主人公個人の役割がどうかということだ。
ただ、現場のお医者さんたちは過酷な状況の中で頑張ってる!という認識が一般に広がったというのは喜ばしいことなのかも。「バチスタ」「ノーフォールト」「ブラックジャックによろしく」の作者の功績はすごい。
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