おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

10月に読んだ本

2012年11月20日  2023年9月13日 
いつものことだがまた間隔があいてしまった。今11月だというのにこのタイトルは・・・と迷ったものの10月に読んだものは読んだんだから仕方ない。 「最悪」奥田英朗 奥田英朗さんの作品は、実はまたまた新聞連載でちょこっと読んだのが初めて。しかも後半のみ。けっこう面白かったので、読んでみた。してみると新聞小説って、本を売るには意外に有効な手なのね。まあ、この先も紙の新聞が売れ続ければ、の話だが。 これといって目立つ産業もなく観光資源もない、平凡な地方都市の中での話。大都会というわけでもないが、かといってのどかな田舎というわけでもない、これ以上発展するあてもほとん…

10月に観た映画

2012年10月5日  2023年9月12日 
「ヒア アフター」クリント・イーストウッド Hereafter  Clint Eastwood(2010米) 忙しかったので作業しながら斜め見しようかなと思ったら、全然ダメだった。最初から最後まで何も出来ないで画面に釘付け。いや本来映画はそういうものであってほしいが。やはりこれも映画館で観ればよかった…という一本だった。 まず冒頭の、スマトラの津波映像が予想を超えて凄かった。圧倒的なリアリティと、それでいて拘りの映像美。胸がひりつくほど怖いのに、目を離せない美しさ。ただ、少し後ろめたい気持ちにもなった。もし大震災時の津波が今後このように映画の中の1エピソー…

10月に読んだ本

2012年10月5日  2023年9月13日 
「終わらざる夏」浅田次郎 浅田さんらしく読みやすい、端正な文章だというのに、なんだか今回はとても辛かった。辛くて何度も読むのを中断した。登場人物一人一人がとても丁寧に、丹念に描かれている物語ではよくありがちなことだが、知り合いの話を読んでいるような気になってくる。今回厳然たる歴史的事実も頭にあり、読み進めていくほどに彼らの運命が眼前に迫ってきて、本当に辛かった。 日本の敗戦が決まった日、千島の小さな島占守島に攻め込んできたロシア軍を日本軍が見事撃退した、という史実を元に作られた物語だが、勇壮な戦いのシーンは皆無。この島にいる軍隊がどういう理由で止め置か…

9月に観た映画

2012年9月25日  2023年9月12日 
ふと気づくと、このところずうううっと映画館で映画を観てない。いや、観てるけど、子供向けばっか。一番最近観たのがNARUTOという・・・いや別にいいんだけどね・・・洋画観たい。 「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」ガイ・リッチー Sherlock Holmes: A Game of Shadows  Guy Ritchie(2011米) で、これですよ。シャーロック・ホームズ二作目、「シャドウゲーム」。一言でいえば安心のクオリティ。最初から最後まで素直に面白かった!映画館で観たかったなあ・・・なんだか気づかないうちに終わってたんだよなあ・・・最近、洋画の…

9月に読んだ本

2012年9月19日  2023年9月13日 
夏休み終わってさあ!と思ったら息子マイコプラズマで倒れ、体育祭はおろか連休を棒に振る。マイコプラズマは耐性菌も出来てて高熱出るわ咳はひどいわで意外に大変。流行中とのことで皆様もお気をつけ遊ばしませ。 「運命の人」山崎豊子(2009)全四巻 で。 いつもの山崎さん…と言いたいところだが、正直二巻目から最後まで歯切れが悪いままだった。山崎さんが身を置いていた新聞ジャーナリズムの世界、表から裏までよく知った世界を書いたはずなのに「不毛地帯」や「沈まぬ太陽」のときのような、大組織の悪徳や矛盾をバッサバッサと斬っていく思い切りの良さが、今回は見当たらない。さすがの…

夏休みに読んだ本(まとめて)

2012年9月6日  2023年9月13日 
朝の喧騒が過ぎるとすっかり静かな家の中。さくさく母の夏休みの宿題を済ませてしまおう。 「アリアドネの弾丸」海堂尊   最初は、外出中の長女から「今本屋。海堂さんの新作の文庫出てるんだけど買っていい?(お金あとでよろしく)」というメールがきて、おおしょうがないなーとうっかり買ってしまうハメ(?)になった上下巻。いや別にイヤイヤ買ったわけじゃないが。しかし忙しくて結局読んだのは一ヶ月後くらい(意味なし)。当の長女も臨海学校だ合宿だ、学祭の準備だとほとんど家にいなかったが、読めたんだろうか? 一言で言って、今回は完全なる「医療系ミステリー」であった。「このミ…

紀行文【中1男子(読書めんどくさい)編】

2012年9月5日  2012年9月5日 
続きを書くといいつつもう夏休み終わっちゃってますけれども。 紀行文 、 つまり旅行などでいつもと違う場所に行ったことをつらつらと、その時々の心情を交えて書く、そういうものといえばよろしいでしょうか。学校の宿題作文リストには「旅を通じて自分自身が変わったことを書きましょう」みたいなことが書いてあったりしたが、そんな 「自分が変わるほどの衝撃的な旅」 なんて早々あるわけないやん。ただ景色をみてキレイだなと思ったり、すげえええと感動したり、帰ってきてやっぱり家が一番だわと再認識したり、そういう よくある普通の感覚を文章化する 、それで何がいけないのかね。とりあえず理想…

読書感想文の基本を学ぶ【小4女子(読書好き)編】

2012年8月28日  2012年8月28日 
小学生の親ともなると、毎年悩まされる読書感想文。ひらがな・カタカナがやっと身についた一年生ですらその義務を免れないというのはどうかと思う。誰が・何を・どうした、を書かすだけでも大変なのにどうしろというのだ。長女から始まった夏休みの読書感想文地獄は延々続いてはや10年目。その間に、さすがに無茶振りと気づいたのか、何故か「読書感想画」(作文付き)という珍妙なメニューまで出てくる始末。詰め込み教育といわれる私の子供時代(そうは言われているが詰め込みだと思ったことは一度もない)にさえ、低学年は作文はあったにしろ読書感想文なんか無かったんだから、ゆとりもやっちゃ…

夏休みに読んだ本

2012年8月10日  2023年9月13日 
「IN」桐野夏生 久しぶりの夏生さんの真骨頂。人の心の裏の部分、悪意の底の底を書かせたら天下一品。 なんというか、男性作家に比べ女性作家の描く恋愛というのは非常に底意地が悪く、破滅的でドロドロ感が半端ないことが多いのだが、それでもなぜ人は恋愛にハマってしまうんでしょう。特にここに出てくる女性陣は聡明で生活能力も高く、物の道理もわきまえてる感じなのに。ここまでハマる恋愛をすることがいいことなのか悪いことなのか、私にはわからない。人によりけりなんだろうけど私には無理そうだな、こうやって小説というフィルターを通して安全なところから見ているだけでも怖すぎだ。 …

家族に食事を作ろう【中1男子編】

2012年8月8日  2012年8月8日 
暑い暑いといってるうちに、夏休みも中盤を過ぎました。 息子の部活も、お盆前に一週間連続でお休み。この間に宿題をやっとけよーということらしい。 今日は家庭科の宿題「家族に食事を作ろう」というレポートの書き方を教示してみた。 【前提】 作文超ニガテ。読書もイマイチ好きじゃない。ストレス無く集中して読めるのはゲーム攻略本。 小学校の時の読書感想文は、母イタコ状態(ほとんど口述筆記) 自由研究?下書きすらしないで書こうとしましたさ。全体のバランスとかレイアウトとかなにそれ美味しいの?状態。 が、お料理は下手ではない。ヤル気もないわけではない。目玉焼きとかスクラ…

【覚書き】原発とその周辺について今考えてること

2012年7月24日  2012年7月25日 
【個人の意見です】 私は福井県出身だ。だから言うわけではないが、現時点では原発存続やむなしという判断をしている 。 代替となるエネルギーはどれもこれも、現状では技術的にも政治的にも心もとない。それに電気の安定供給はやはり現代の日本には必要不可欠であると思うからだ。経済活動のみならず、電気ははっきりと人の命を左右すると考えているからだ。 福島の原発について 。大勢の人たちが避難生活を余儀なくされ、慣れ親しんだ土地での生活を奪われたことは本当に悲劇であると思う。決して繰り返してはならないことだとも思う。しかし直接高い放射線を浴びて障害が出たり死んでしまったりした人…

空蝉(一)

2012年7月20日  2022年6月8日 
「でさ、侍従ちゃん」 「なあに?右近ちゃん」 「この彼女……伊予介の奥さんね、こっから『空蝉さん』て呼ぶから」 「うつせみ・・・・って、蝉の抜け殻のことだよね。なんで?」 「理由を言っちゃうとネタバレしちゃうから、内緒♪」 初めての敗北、屈辱にまみれ眠れない夜を過したヒカルに明日はあるか?!次の一手は?乞うご期待! 「だから、アオリはもういいって侍従ちゃん(笑)」 「や、つい(笑)」 「さて、プライドズッタズタのヒカル王子、 『 こんなの初めて 。世の中のキビシサを思い知ったよ、うう。恥ずかしくてもう死んでしまいたい』 とめそめそ泣きながら…

山の寺

2012年7月18日  2012年7月18日 
お父さんは? 幼稚園の友達にバイバイをした小さな手が、私の薬指と小指をぎゅっと掴む。私は前を向いたままつぶやくように答える。 まだよ。今日も、まだ。 娘の大きな目が一瞬さらに見開かれ、すぐに閉じた。道端に植えられたタチアオイの列に一羽のアゲハがまとわりついている。昼下がりの空は曇っていて、遠く雷鳴が聞こえる。ああ、急いで帰らなくては。今日はなぜ自転車で来なかったのだろう。 雨が降りそうだから、タクシーで行こうか。 娘の返事を待たず、近くに来たタクシーに手を挙げる。町はますます暗くなる。 白いカバーに包まれたタクシーの座席で、行き先を告げる。 運転手の顔はよ…

【覚書き】一年三ヶ月後の所感

2012年6月15日  2012年6月15日 
結っこプロジェクト 」のUSBメモリ。陸前高田の松の木で作られているという。 USBのなかに入っていた動画には、震災前の美しい浜と、津波の映像、現在の姿が収録されている。 このUSBメモリは寄付のつもりで買った。現地に行けない、何も出来ない自分の、せめてもの支援と思った。 もちろん今までも、信用のおける、行き先使い道が明確なものを選び、出来る範囲で少しずつだが寄付はしていたし、食べ物もなるべく東北産のものを選んだり、チャリティDVDやCDを買ったりもした。 だが考えてみれば、現に被災地にいる人から(ネット越しではあるが)直接ものを買ったのはこれが初めて…

【覚書き】計画停電

2012年6月12日  2012年6月12日 
大飯原発の再稼働(起動?)、一応決まったらしいが反対運動もまだまだ喧しい。 今のところ私は、緩やか~な脱原発を望んではいるが、ゼロリスクというあり得ないものを追いかけるつもりはさらさらないので、今後を考えるための一助として昨年の記憶を掘り起こしてみる。 震災時はさほどの被害がなかった埼玉県であったが(だからこそ?)、計画停電(輪番停電)はほぼ全域で実施された。 なんだかすごく長く続いていたような気になっていたけれども、今wikiなどを見返すと 3/14から3/27まで という二週間にも満たない期間。うーん、細かく記録しておくべきだったな。あの頃は一日をこ…

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過去記事の改変は原則しない/やむを得ない場合は取り消し線付きで行う/画像リンク切れ対策でテキスト情報追加はあり/本や映画の画像はamazonまたは楽天の商品リンク、公式SNSアカウントからの引用等を使用。(2023/9/11-14に全記事変更)

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