おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

「雪の花」

2025年1月29日  2025年1月29日 

  福井県の偉人・笠原良策の映画。元福井県人なのでこれは観るしかあるまいと、健診の帰りに行ってきた。

「雪の花」小泉堯史(2025)

 黒澤明監督に師事されていたという小泉監督の作品は「明日への遺言」のみ観たことがある。随分前にレンタルして家で観たのだが号泣。一人で良かった。これ地上波で放映しないのかしら。見落としてるかもだけど見たことない。

さて「雪の花」。天然痘という恐ろしい流行り病を撲滅するため奔走した福井の町医者・笠原良策の話。福井県内では「笠原」の苗字はわりとポピュラーで、病院もある(てっきり私が長男を出産したあの病院とご縁が?!と胸を熱くしたものの今のところ不明)。さらに今、笠原良策(白翁)の墓守である大阪在住の縁者の方が、廟所の整備のためのクラウドファンディングを立ち上げていらっしゃるという。このページそのものが大変読み応えあるのでここに置いときます。つか廟所って、大安禅寺にあるんじゃん!私の実家が作ってる御朱印帳置いてくださってる福井の名刹よ!(←シレっと便乗宣伝)

天然痘と闘い多くの命を救った笠原白翁の廟所を改修し、勇気を与える聖地に!


 これはもう応援せよということね、うん。

 それはともかくとして映画。ほぼ福井でロケしたとあって、空気感がまさにそれ。山道が川の流れがまさにそれ。美しく、丁寧に撮っていらして感激した。そして松坂桃李さん演じる笠原良策がすごく真面目で強くて、何だかそれだけで癒される。妻役の芳根京子さんも美しくたくましく男前!原作にはない大立ち回りも祭りの様子も、映画として魅せるための必然であり、この偉人の存在を記憶にとどめるための第一歩なのだ。本来時間軸がかなり長い(十年くらい)のだが、よくもよくもコンパクトにまとめてくださったなと思う。

ただひとつ欲をいえば言葉。福井の方言でやってほしかった。紙漉きの女性と紙漉き歌を出していただいたのは嬉しかったが、せめて村の人々だけでも福井弁ならばもっと雰囲気出た気がする。まあでも福井弁てかなりクセ強で難しいのよね……アニメ「ちはやふる」での珍妙なる福井弁を聴いて以来、発声発語のプロである声優さんを以てしても一筋縄ではいかない方言なんだと実感してる。思えば以前作られたご当地映画「HESOMORI」(監督:入江朋視、2011)は主役のおじさんズ3人が完璧な福井弁をマスターしていて素晴らしかった。子供たちは殆ど地元の子だったからそのクオリティはいうまでもない。配信にも見当たらないけど、またどっかで放映してくれないかしらん。ちなみに私はDVD持ってる(えっへん)。

→以前書いたHESOMORI関係記事はこちら

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