「哭声」「はじまりのうた」
なんでその組み合わせ?なシリーズ(別にシリーズではない)。
【あなたはもうこの恐怖を目撃したかー?】
— 映画『哭声/コクソン』公式 (@kokuson_movie) March 15, 2017
「チェイサー」「哀しき獣」ナ・ホンジン監督最新作
青龍映画賞で國村隼が外国人初の男優助演賞受賞!
大ヒット上映中!#コクソン pic.twitter.com/sHKSb4BJ0f
「哭声(コクソン)」ナ・ホンジン
The Wailing (2016韓国)
殆ど事前知識なしで観た。「ツインピークス」で「エクソシスト」で「リング」で「来る。」で「クージョで、クローネンバーグの香りも芬々。今回は何をどうやったらネタバレになるのかよくワカラン(!)ので気にせず書きます。
山奥の村の風景がどこか懐かしい感じ。主人公のジョングが最初から最後までトコトン普通の、お世辞にもカッコイイとはいえない警察官のおっちゃんで、何ら「秘めた能力が覚醒」しないのが良い。最後まで何がどうなったのか・誰が悪者で誰が味方なのかようわからんのも良し。ホラー映画は正体がわかるまで如何に怖がらすかが醍醐味なので、これは最後まで何もわからずスカっとしないのが正解なんだろう(個人の意見です)。そして國村隼!何だかわかんないけどすごく嵌り役、と言っていいのだろうか。なんと韓国の映画賞・第37回青龍映画賞で男優助演賞と人気スター賞のダブル受賞を果たしたそうな。
今作品について既にいろんな考察が飛び交っているようなのだが、あえて何も観ずに私の解釈を書いてみる。
「とある村で誰かが触れてはいけないものに触れた。『それ』はある種のキノコに含まれる成分によって強く作用し、自らの家族の血を流すことにより伝播していく。山に住む日本人の男は過去にその地でその何かを封じた霊能者であり、封印が解けたことを察知して戻ってきた。しかし『それ』は強く、主人公ジョングの娘を引き入れたことで更にパワーアップ。土地の神や日韓の最高霊能者を惑わせ、取り込み、殲滅。実はジョングは前回の封印時にキーマンとなった村人の直系子孫。本当の狙いはジョングだった。そのジョングも遂に囚われ、何の障壁もなくなった『それ』は村全体を覆い尽くし、さらには他の土地へと急速に広がっていく」
……えっこれ続きあるんじゃないの?!
「はじまりのうた」ジョン・カーニー✍️『#はじまりのうた』 リバイバル上映情報まとめ
— 再始動!映画『はじまりのうた』公式 (@hajimari_no_uta) June 4, 2025
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🎬6.13㊎全国順次公開
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👇詳しくはこちらhttps://t.co/OXeW0wBxMB pic.twitter.com/5aSrFIcV0f
Begin Again John Carney(2013米)
いやー楽しい映画だった!此方はNYのロードムービーともいうべきか。観て楽しい聴いて楽しい。小さなライブハウスでヒロインが(嫌々)歌うシーンを核に、それぞれが抱える事情を行きつ戻りつ語る構成がとにかく上手くて唸る。キーラ・ナイトレイの歌がまた良い。恋人役はMaroon5のアダム・レビーンって本物じゃん!そしてなんといってもダン(マーク・ラファロ)のキャラがいい!冒頭のダメダメなやさぐれっぷりも、どう見ても怪しいスカウト然とした口説きようも、不器用な父親っぷりも、敏腕プロデューサーっぷり再び!も、その振り幅は即ちダンという人物の厚みであって、そりゃあもう慕われるし愛されるし頼りにされるよね、と心の底から納得がいく。
タイトルが「はじまりのうた」だけどこれは原題通り、再起の物語なんだよなあ。終わった!と思ったところからもう一回始める。始まる。挫折からのサクセスストーリーでもあり、ラブストーリーでもあり、此方も幾重にもレイヤーがある。短いけど奥深い、素敵な映画でした。面白かった。十年を経て再上映となったのも納得。

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