おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」

2025年10月1日  2025年10月1日 

  久々に「Twitter(x)で見かけて」の動機で観た映画。

「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」ウェス・アンダーソン

The Phoenician Scheme / Wes Anderson(2025米独)

繰り返される暗殺の試みを未遂のままにくぐり抜け、6度目の墜落事故をサバイブした“larger than life”な存在、ちまちまとした実物大の日常とは無縁、リアルを超えたどてらい男ザ・ザ・コルダ――」(映画.comより:川口敦子の評冒頭)

 どてらい男って単語久々に見たぞ!たぶん50代以上じゃないとワカラン(笑)でもまったくその通り。リアルを突き抜けぶっ飛びまくりの主人公にあれよあれよと乗せられどこともわからぬ世界に連れていかれる102分だった。てか主役のベニチオ・デル・トロって「21グラム」に出てた人なんかー!あのワイルドなイケメンがこんなどこからどうみてもヤバい匂いしかしないイケオジになったなんて!(歓喜)その癖映像はカッチリキッチリ計算され尽くしていて、構図から色味の配分まで拘り抜いている。その半端ない美しさと拘りっぷり、グリーナウェイのお笑いバージョンなんていうたら怒られるだろうか。この監督さんの映画、私はこれがお初だけれど、有識者のレビューによれば「ウェスワールド」「ウェス節」なるものが存在し、今回は「かなりわかりやすい」話なんだそうな。それはともかく、映画に出て来る名画の数々がガチの「本物」だということをパンフで見て知った。何気に出てくる小物類(バッグとかリュックとかパイプとか)もすべて一流ブランドの特注ものだとか。訳ワカラン(笑)

 わかりやすい、というのは本当で、「父と娘の和解」的なテーマが一本通ってるし、ストーリーとして難解というわけではない。なんじゃあこりゃあ的な場面と唐突な超展開はあるけれども、「百年の孤独」や「族長の秋」を読破した私には何ほどでもない(そういやあの世界になんか似てるわ)。何より、「死なない男」ザ・ザ・コルダが臨死体験で観る神、完全にドリフのアレじゃん……毎回「とんでもねえあたしゃ神様だよ!」が脳内に響き渡ってしまった私はまごうかたなく「どてらい男」世代なのである(なんのこっちゃ)。

 面白かった。

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