おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

「愚か者の身分」

2025年11月17日  2025年11月17日 

  近所の映画館でもやってたけど早々とレイトショーになっちゃったので、日比谷TOHOまでお出かけしました。久々。

「愚か者の身分」永田琴(2025)

 何度でも言うが役者さんて本当すごいわ。朝ドラ「あんぱん」でお馴染みの北村匠海さん、だが全く面影のない役。林裕太さんはお初だけど、何だろうこのピュアさ……北村さん演じるタクミがこいつだけは守ってやりたいと思うのも説得力しかない。そして綾野剛さん!いうまでもない実力派なんだけど今回色気がヤバイ!風呂シーンとかじゃない、普通に服着て町歩いてるだけなのに何だアレは!反則過ぎる!監督が女性のせいか?!(あるかも)

 長女はパンフの三人並んだ画像を見て「この絵面だけでもう勝ってるでしょ」と言った。でもさ映画の中じゃ、あんな風に三人で歩く場面ないんよ?でも何でか違和感ない。パンフを読むと、綾野剛→北村匠海→林裕太へと演者としてのバトンを渡していった、とある。三人の関係性が役柄ひっくるめてこの絵に表れてるともいえる。尊いわ。そう、最初から最後まで尊いシーンがテンコ盛りなんです。闇社会で人を騙して生きている三人なのに。顔も年齢も性格も違うこの三人に共通しているのは、たぶん「何かの拍子に」光の方へも転がり得る人間だというところ。完全に闇に落ち切ってはいない。ただ、引き返せなくなるポイントはすぐそこに見えている、そんな状態。かなりなバイオレンスで衝撃的なほど残酷なんだけど、うっすらと光が射してる場所がある。そこを三人がそれぞれ向かってる、未来はどうなるか不明だけどとにかく顔は向けている。そういう話だった。

 たぶんもう色んな人の感想で出ているが、ケンちゃん(綾野剛)と恋人ユイカの会話がもうカワイイったらない。うわーーーこういうやり取りいいよね、となる。裏社会系の映画でこのタイプの会話って稀有なんじゃないのかな(言うほど観てないけど)。このユイカちゃんが中々凄い。これほど性格も頭も良くて行動力もあり、危機回避能力高く信用できる人脈もあり、とかどんだけ……実は一番背景の闇が深いのはこのユイカちゃんなのでは、と今ふと思ってしまった。原作の作者も女性だというし、読んでみよ(また積読)。面白かったです。

にほんブログ村 映画ブログ 映画備忘録へ

ー記事をシェアするー
B!
タグ

コメント

notice:

過去記事の改変は原則しない/やむを得ない場合は取り消し線付きで行う/画像リンク切れ対策でテキスト情報追加はあり/本や映画の画像は楽天の商品リンク、版元ドットコム、公式SNSアカウントからの引用等を使用。(2023/9/11-14に全記事変更)(2024/10より順次Amazonリンクは削除し楽天に変更)

このブログを検索

ここ一か月でまあまあ見てもらった記事