2013年12月10日
2023年9月13日
なんだかんだでもう師走。一年早いなあ。今年も何ということもなく終わりそう? 「代替医療のトリック」サイモン・シン
鍼治療や指圧、カイロプラクティック、ホメオパシーなどある程度歴史のある「代替医療」について、その「医療」が生まれた経緯と現状、さらに科学的にその効果を検証した本。
通常医療でないものはほとんど効果なし、という当たり前な結論なのだが、それでも巷に溢れるその手の看板をみるに、日本では心身に起きた不都合のほとんどは「まじない」で治るほどに栄養状態がよくなったのだなあと実感する。
「通常医療」も元は他の医療と同じく民間伝承に始まり、数々の試行錯誤を経…
11月に読んだ本
2013年11月16日
2023年9月13日
「俺たち花のバブル組」池井戸潤
半沢直樹の大ヒットで一躍有名になったシリーズ第二作。これ書かれたのって2010年なのね。第一作と同じくこちらも「バブル組」の匂いが色濃く出ていて、あの時代を知るものとしては懐かしいやら痛いやら。半沢妻が、美人で家事完璧で優しく夫を立てるドラマ版の妻と対極にあるような女性なのに何となくうまくいってる感がリアルで面白い。まあしかしドラマにあのタイトルつけた人偉い。中高生は言葉自体知らなかったりするからなあ。 「ジウ(3) 新世界秩序」誉田哲也
1と2を続けて読んでからちょっと間が空いてしまったが、すんなり入れた。というか、3は…
10月までに読んだ本観た映画
2013年11月12日
2023年9月12日
なんだか最近怒涛のように読んだり観たりしている。あとは書くことだけなんだが、ビジネス文書のようなもんばっか。今度のお仕事が終わったら、軽く何か書いてみようかなーと思うくらいにはいろいろと溜まってきているような、気がする(気がするだけかもしれない)。
まあゆるゆるといきます。 「風立ちぬ」宮崎駿(2013)
いわずとしれた今夏大ヒットのジブリ映画。中二の息子がどうしても観に行きたいというので、珍しく映画館で。大して事前知識ないまま観たが、これが予想以上の出来。特に関東大震災の描写は凄かった。まるで東日本大震災を予言していたかのような音と光景。リアルというの…
9月に読んだ本
2013年9月25日
2023年9月13日
戦前生まれの父からは、「日本は元々、中国とは仲が良かった」という話をよく聞く。正直半信半疑だったが、このところ戦中の本を何冊か読む機会があり、考えをあらためつつある。ただ、相当に複雑な国ではあるので、そういう側面もある(あった)のだろうというくらいの認識に留まってはいる。歴史的にも距離的にも近い国ではあるので理解する努力はしないとね。
「この命、義に捧ぐ」門田隆将
まず驚いたのが「内蒙古『奇跡の脱出』」。根本博海軍中将は、終戦後の武装解除を拒否し、戦犯にするとの脅しにも引かず、祖国に引き揚げる在留邦人を守りぬいた。これまで、中国大陸からの引揚げは満州を…
8月に読んだ本
2013年9月11日
2023年9月13日
長かったそして暑かった夏もようやく終わり、朝晩は一気に秋の気配。心機一転頑張らなきゃだな。えっと例によってネタバレ注意。 「俺たちバブル入行組」池井戸潤
言うまでもないがドラマの「半沢直樹」とは別物。池井戸さんの文章は、あまり読書が好きではない息子にも読みやすくわかりやすいらしい。さっくり読める。無駄なくきちんと整理された掛け値なしに面白い作品を、ドラマではヴィジュアルを最大限に活かしテンポよく畳み掛ける。どっちもどっちで面白いが、強いていえばドラマ側に「バブル」な時代の雰囲気がないかな。まあなくても全然困らないけど。 「青の炎」貴志祐介
この方の小説は初…
6、7月に読んだ本
2013年8月9日
2023年9月13日
この場所もどうしようかなあと思いつつ、記録の意味で書いとく。フィクションの世界も、現代社会で生きていく上ではけっこう必要なのかもしれないと思う今日このごろ。 「死神の精度」伊坂幸太郎
この人はやっぱりうまい。設定は荒唐無稽なのに、細やかで慎重に考えぬかれた文章なので気持ちよくすっと入ってくる。ストーリーは定番で安心して読めるけれども決して陳腐に逃げることなく、ちょこちょこ意外で、斬新な展開があって退屈しない。「死神」は非情な存在なのだが、過剰に思い入れることなく、かといって完全な傍観者というわけでもない、その距離感が絶妙。 「ジウⅠ・Ⅱ」誉田哲也
三部作の…
5月に読んだのまとめて
2013年6月12日
2023年9月13日
「親鸞 激動篇上・下」 五木寛之
「親鸞 上・下」の続編。さて最初のをいつ読んだかなーと思ってこのブログの「読書」ラベルついた記事を探してみたが、あれれ?無い?書いてなかったのね・・・。
ともあれ「激動篇」。波瀾万丈な若者時代を過ぎ、遠流の身ながらも比較的穏やかな生活を送る親鸞。それでも激動の時代であるから、次々と様々な事件が起こるのだが、ここでの主題はそれではなく、あくまで親鸞の内面の問題だ。念仏を詠んで何になる?という問に十分に応えることが出来ず迷い悩む姿は、理想に燃えていた若者の頃とは違いあまり格好良くはなく、女々しいし情けないが、リアルではある…
4月に読んだの観たのまとめて
2013年4月30日
2023年9月12日
ああいかん、しばらくサボってたツケが・・・結構忘れちゃうなあ。
ということでまとめてアップ。ネタバレありです。 「1922」スティーヴン・キング 1922 Stephen King(2013) 帯に「恐怖の帝王キングが手加減なしで描く光なく真っ暗な物語」とあるけどまさにその通り。自分の土地を守ろうとして、妻を殺し埋めてしまった夫とその息子が破滅に至る過程を容赦なく書いている。ひとことでいえば自業自得、なのだがとことん無慈悲な話だ。
逆に妻が夫を手にかける「ドロレス・クレイボーン」という話もあるが、こちらは殺す理由がDV夫の毒牙から娘を守るためという、ある意味…
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