おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

「ギネ」を観るなら「ノーフォールト」を読むべし!

2009年11月30日  2023年9月14日 
さてさて毎回突っ込みどころ満載のドラマ「ギネ」の原作。 「ノーフォールト」上下巻(岡井崇、ハヤカワ文庫) 近所の本屋に平積みされてたので、図書券使って買った。 ちなみに「「無過失(ノーフォールト)医療補償制度」とは「医師・病院にミスがあってもなくても、患者や遺族に充分な補償がなされる制度」のことで、日本でも今年からようやく産科医療補償制度が始まったらしい。 ふむふむ。読んだ(ほぼ一気読み)。 ………… 柊せんせ、キャラ違う! てか、ぜんっぜん、違う話やないかい! 予想がついていたことではあったが、あまりの違いっぷりに脱力した。小説をドラマ化やアニメ化、映画化…

さすがの「JIN」、なんでか「ギネ」

2009年11月26日  2009年11月26日 
「JIN」はすっごい視聴率みたいだ。五回目以降から二十パーセント超え。もちろん今クールではぶっちぎりのトップばく進中♪ 私も欠かさず観ている。 毎回、何かしら事件は起こるのだが、それが大仰な感じじゃないのがとてもいい。俳優もベテランぞろいで、全体的に抑制された演技、演出のおかげで、テーマがくっきり際立つのであろう。小道具や伏線もさりげなく、だがぴりりと効いている。何より、ひとつひとつのセリフを、ひとりひとりがすごく大事に、誇りを持って言っている、その気持ちがビンビンに伝わってくるのもいい。そういうのが役者の技術ってもんなんだろうなあ。 金八先生、じゃない緒…

「沈まぬ太陽」山崎豊子 を読んだ

2009年11月21日  2023年9月14日 
「沈まぬ太陽」山崎豊子 新潮文庫 文庫本にして五冊の大作。映画化されて一躍脚光を浴びている今買うのは気恥かしかったが(へそまがりなので)、一巻だけ、と買ったらあれよあれよと引きこまれ、ついつい全部読んでしまった。「不毛地帯」の時も同じ感じ。何がいいって、主人公にしびれるんである。有能かつ人格も行いも高潔、一本筋の通った男を書かせたら、山崎さんの右に出るものはいない。少年漫画に出てくる、男性にとってだけの完全無欠な美少女と同じく、現実にはいない男性だとしても、やっぱりいいものはいいんである。 元・毎日新聞学芸部で、かの井上靖のもとで記者として働いたことの…

四十代主婦、西尾維新を読んでみた

2009年11月17日  2023年9月14日 
中学生の娘が最近、ライトノベルばっかり読んでいる。 と、以前の日記にも書いた気がするが、相変わらずである。 このところ、やっと私にもわかる、というか聞いたことのある作者のものを借りてきたので、読んでみた。 「クビツリハイスクール」西尾維新 おどろおどろしいタイトルの割にこのアニメな表紙、ポップな装丁。世間一般で言うライトノベルのイメージそのものの外見に、正直のっけから引いた。 で、二ページほど読んでみて。 おお、案外文章は確りしている(失礼!)。四十代の、本にはちょっとうるさいオバちゃんの目にも、特にひっかかることなくするする読める。登場人物の名前と喋り方と設定そ…

ギネ~やっぱり観るのやめたっ!

2009年11月14日  2009年11月14日 
もう一度納得いかないことがあったら、観るのやめる、と言った。 この間の水曜日、五回目。 柊先生、前回の騒ぎにより、産婦人科から婦人科に移らされる。 柊「嫌です!  私、お産が好きなんです ! 移りたくありません」 (中略) 先輩医師「君は、死から逃げてる。自分の母親の死からも、徳本さんの死からも。医者がそれではダメだ。医者に必要なのは客観性。それを身につけて冷静になるまでは、執刀はさせない」 (中略) 柊「いやです! 私は逃げてません! 死を考えているからこそ産婦人科医になったんです!」 (中略) 先「婦人科でダメなら、あとは辞めてもらうしかない。よく考えろ」 また別の場面、…

文學界特別賞・合原壮一朗「狭い庭」について

2009年11月11日  2009年11月14日 
いつも手厳しい講評をする花村萬月さんと松浦理英子さんによる、特別賞をとった作品。 作者は高校三年生の男子。特にストーリーらしいストーリーはなく、作者と等身大と思われる主人公の日常の脳内探検といった趣の作品。 新人賞を獲った「ディヴィジョン」とは対照的に、真っ正面からの自分語り、こういう文章を照れもなくすぱーんとかけるのはこの年齢がぎりぎりかもしれない。特別賞を与えたお二人も「これからどう、とかいうのはとりあえず問題にせず、今、世に出しておくのもいいと思った」と異口同音に仰っている。 内容はかなりの不思議ちゃんだが、文章自体には破たんがなく、几帳面だ。何もそこ…

どちらが信用できる医者か?

2009年11月10日  2009年11月10日 
ドラマはたまーにしか観ないのだが、何年に一回か、継続して観てしまうことがある。今年はそういう年らしい。 このところよく観ているドラマは二つ。どちらも医療系である。 1.「ギネ~産婦人科の女たち」 2.「JIN―仁―」 この間の回で出たセリフ: 1.柊医師「○○さんは、死にません!」 2.南方医師「死ぬことも、救いなんだよね」 状況を簡単に説明すると、1.は帝王切開後に出血して、再手術になった(手術は成功、だがその後感染症で命を落とす)患者に対して言った言葉で、2.は、末期の梅毒患者に手を尽くしたものの、亡くなってしまったその後につぶやかれた言葉。 私は幸い、命に関わる…

notice:

過去記事の改変は原則しない/やむを得ない場合は取り消し線付きで行う/画像リンク切れ対策でテキスト情報追加はあり/本や映画の画像はamazonまたは楽天の商品リンク、公式SNSアカウントからの引用等を使用。(2023/9/11-14に全記事変更)

このブログを検索

ここ一か月でまあまあ見てもらった記事