2011年6月20日月曜日

このところの諸問題について参考にしているもの(個人の意見です)

前々回の記事で、自分なりに理解して判断し、行動している内容を表に出すつもりはないと書いたが、一応記録として、今何を参考にしているかだけ書き留めておくことにした。随時更新。

学習院大理学部 田崎晴明氏によるまとめ。
放射線と原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説

東大病院で放射線治療を担当するチームのブログ。放射線が体に与える影響をわかりやすく解説。
team nakagawa

水産学(資源管理・資源解析)専門の三重大生物資源学部准教授のブログ。水産物の汚染についてのまとめなど。
勝川俊雄 公式サイト
 
大阪大学の菊池教授による似非科学批判のサイト。専門家たちによる熱い議論が展開される。科学的なものの考え方、あやしいものの見分け方など、膨大なコメント欄は宝の山です。
kikulog
 
その他ツイッター:
hayano氏
kikumaco氏
Mihoko_Nojiri氏
 
Newton 「きちんと知りたい 原発と放射能について」2011年7月号
もう次の号になっていますので店頭にはないかも。バックナンバーはまだ入手可能なはず。図書館にもあるよ。
かなりわかりやすかった。集中して読むべし。

2CHの秀逸なコピペ:
● 原発関連スレでの知っておいて損はない知識 ●


原発反対には2種類の人がいるようです
① 今すぐ全部止めろ
② 現実的に今すぐは無理だろうけど代替エネルギー政策やって数年スパンで止めるべき


原発賛成には2種類の人がいるようです
③ 海外頼りのエネルギー政策はまずい。代替エネルギー政策進めて落ち着くまでは原発しかない
④ 原発しかない

①は中核、左翼などが主体だと先日のデモでバレた。日本の原発は悪くて他国の原発は良しとする傾向がある


②と③の人は言っている内容が実は同じ。レスに賛成か反対かを書いてしまうので論争になる


④は滅多に見ないのでどういう主張かよくわからない


これを踏まえて安価をつけてみると実はほとんどの人は②か③なのである


言いすぎな面もあるが、確かに①=反原発原理主義とは話をする価値がない。


とりあえず①の連中を黙らせてから、②と③の立場の間で議論すべきかと。

ちなみに私も②か③だな。
この際だから、放射能が人体に与える影響も、事細かに研究するといい。必ずや後々の人のためになるし、日本のアドバンテージとも成り得る。個々人が他人事でなく関心を持ち続けることで得られるメリットは計り知れないと思う。

2011年6月16日木曜日

個人的なまとめ

友人のブログ記事に対するコメントが、超長くなってしまい二つに分けて投稿した。そのまま書き逃げも何なので、こっちにも一部メモとして残しておくことにした。

※以下の意見はあくまで個人的なものです。鵜呑み禁止。


子供が危険、子供を守れ!という魔法の言葉に惑わされすぎてはいませんか?

何ですか、関西ではもう福島は全部ダメってことになってんですかね。
福島といっても広いですよ?同じ県だからといって一括りにするやり方って、散々批判されていた「同心円」の考え方と同じなんですけどね。

この間、いわきと郡山でしたっけ、小学生の内部被曝検査の結果は問題なし。そもそも野菜も牛乳も検査していて、OKとなったものだけ出荷されています。
この基準がちょっと、という話もありますが、実際に今の時点で、福島県内において内部被曝の数値がこれだけ低ければ、県外ではさらに影響は少ないと考えています。もちろん部分的に高い場所もありますから、注意は必要ですけど。

チェルノの子供の甲状腺ガンの多発は、主に放射性ヨードに汚染された牛乳によるものでしたが、現在の日本の厳しく管理された酪農のやり方と当時のチェルノのそれとは全く違います。同じ時間と手間を使って調べるならそこを調べてみてください。チェルノでは汚染した草を牛に食べさせていたようですし、きのこ類も食べてました。

ちなみに放射性物質は、あの爆発以来、新たに大量に大気中に放出されたことはない。(福島原発周辺のモニタリング参照:毎日更新されてます。ぐぐれば出ます)
つまり今浮遊している・また地表に溜まっている、のは一定の量のみ。物質にもよりますが、空間線量は、どんどん減っています。ずいぶん前からもう震災前と変わらないレベルに落ちてます。

ただ汚染された水は海に出ていますから、今後魚は注意しなければなりません。今のところ、コウナゴなどある種の魚や、淡水魚に高い値が出ています。(淡水魚は元々ミネラルを貯めこむ性質があるため、放射性物質も残ってしまいやすい。海水魚は逆に排出する方が多い)

政府や東電は都合の悪い情報を隠蔽しているなどと言われていますが、私の理解では、情報を出すべき時に出しそこね、しかも間違った理解で異なるニュアンスを盛って発表したがために混乱した、だけだと思ってます。だいたい隠蔽や素早い数値の操作が出来るような目端のきく賢い?政府だったら、瓦礫の処理ももっと進んでるはず。
ちなみに、メルトダウンをしてようがしてまいが、メルトスルーだろうがなんだろうが、計測された放射性物質の量に変わりはありません。 時々、計器の故障や気象条件により、誤った数値がネットで発表されてしまうこともままありますが、すぐにたくさんツッコミが入って訂正されます。よい時代になったものです。公表された数値が信じられないという人って、そういう動きとか何も見てないんじゃないかな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
専門家なら、現地行って、自分で計測してデータとって分析して判断してほしい。発表された数値が信用できないと言うのならなおさらですけど、信用できないと言い張る「専門家」はそういうことしないし、素人がガイガーカウンター買って闇雲に計測する行為は止めない。私はここにこそ何らかの陰謀を感じますね(笑)。

私も一人・一つの機関だけを信用することは避け、なるべく多くの情報をみて判断するようにはしています。ですが、あまりに最近酷すぎる。子どもを守れ!という気持ちさえあれば、根拠が薄いことでも何でも言ってもいい、というのは絶対に違うと思う。命を張って原発で作業している人たちですら急性障害は出ていない事実には目をつむり、データが取れないほど低量の放射線による影響の可能性を、根拠なく声高に叫ぶ人って一体何なんだろうと毎日プンスカしております。

ここ何年かは、福島の子供を中心に、定期的な内部被曝の検査、及び健康観察を行う。
食べ物に関して、特に魚は、きめ細かい検査を継続。

もちろん原発事故が収束することが大前提。
さらに当り前のことだが、事故の処理に関わった作業員および自衛隊・警察・消防の方々の健康観察及び、万一障害が出たときの治療や生活補償も、最優先されるべき大事なことだ。

2011年6月15日水曜日

暢気な時代の終わり

昨日、久しぶりに美容院へ行ったら、馴染みのお姉さんがお休みだった。何故か受付以外は男性の美容師ばかり。珍しいなと思いつつ、担当についた人となんやかやとお喋りしていた。お決まりの地震の話から始まって、たわいもないお喋りをしていたが、計画停電の話になり、店大変だったでしょと言ったら
「ええ、そーなんす。今回のことで、美容院って本当に電気いっぱい使ってんだなあって思いましたよ」


うんうん。
でもね、食べ物や水が何とか行き渡ったあと、散髪や洗髪のボランティアあったでしょ?
やっぱり美容師さんって手に職、人に役立つ仕事だなって思ったよ。
「ありがとうございます!さいたまアリーナでも洗髪とかやってる人いましたよね」


そうそう。ツイッターで回ってた。


「自分も見に行きましたけど…やっぱり大変そうでしたね、避難所って」


そうねー。


・・・・・・

「自分、実は福島出身なんすよ」


わあそうなんだ、津波は大丈夫だった?と聞いたら、実家は海から離れた高台にあるので皆無事でしたと。


「瓦が大分落ちちゃったから、直しに来いとか言われてるんですよね。まあでも弟がいるからいいかなーと」


そうか、弟さんがいるなら安心だね、男手があればね。まあとにかくご無事でなにより。


「・・・自分、三人子供いるんすよ。今奥さんのお母さんと同居してて」


あらま、うちと同じだ。いくつくらい?


「一人はこの間産まれたばっかで。上は一歳半と三歳です」


ひゃあ、そりゃ大変だ。退院したばっかりよね、昼も夜もないでしょ。


「そーなんすアハハ」


・・・・・・

あんなこと言ってたけど、内心は心配だろうな。もしかしたら、妊婦のお嫁さんと乳幼児二人をつれて、こっちに避難してきたのかもしれない。前には見なかった人だし、ありえない話ではない。
私が原発のげの字も話題に出さなかったから、つい福島出身であることを言いたくなったのかも。
どちらにせよ、いろいろ大変なことも多いだろう。頑張れ、若いお父さん。


情報収集のため、ネットの中をあちこち回るのが毎日の習慣になっているが、こと原発に関して、特に放射能の問題に関して、ネットがなかったらなかなか知り得なかった有益な情報がある一方で、とんでもなくひどいデマや巧妙にミスリードを誘う無益どころか有害な情報までが溢れている。


東電や政府をバッシングするのはある程度仕方ないとしても(それでもやり過ぎはイカンと思うが)、福島への誹謗中傷がひど過ぎる。しかも結構な有名人や、ジャーナリストを名のる人間、専門家を自称する人間が、福島の野菜を産業廃棄物呼ばわりしたり、もう福島から一切モノを出すなと発言したり、霧のかかった4号機を危険だ爆発するかもとか騒いだり。
怒りを通り越してもはや力が入らなくなるのであまり見ないようにしているが、大体において、関係のない人=直接この問題にさらされていない人ほど大仰に騒ぎ、デマを飛ばしたりそれを無検証で信じたり、しているように思う。とにかく悪い情報はあっさり信じるくせに、良い情報は隠蔽だインチキだとなかなか認めようとしない。東大の学者は全員御用学者とか、もう何なの。そんなに皆、自分の知識量や理解力や判断力に自信があるのか?日々専門的に研究し、地道にデータを取り検証し続けている人たちより、直接関わってない「専門家」や「ジャーナリスト」や「普通の主婦」を信じる根拠はなんなの。
テレビに引っ張りだこの「原子力を専門とする」ある学者さんは、話の「わかりやすさ」で定評があるが、運営するサイト内で「福島のものは絶対に他県に出さない」などと暴言を吐いていた。その根拠としているつもり?の計算も、文系の私でもこれはないだろ・・・と呆れ返るくらい酷いもの。それなりに普通の人に影響力のある人が、こんな発言したらどういうことが起こるか、考えてみたことはあるんだろうか。
福島に知り合いや縁者はいないんだろうか。昨日の私のように、福島出身の人が自分の髪を洗ったり切ったりすることだってある。その人に彼は除染したのかと迫るのか?大丈夫か?小さい子いるんだろう?(手遅れかもしれないが)今からでも内部被曝検査しろと親切ごかしにささやくのか?


反吐が出そうだ。


私は、過剰に心配する人を馬鹿にする気はない。妊婦や乳幼児持ちは、注意しすぎくらいがちょうどよいとも思っているし、私自身も子持ちだから、原発の現状・放射性物質の飛散状況や濃度の情報・食物の基準値や検査状況などの情報は毎日注視しているし、スーパーに行っても買うものはいろいろと考える。だがその中身を、表に出すことはしない。私は単なる一般人であり、私自身の理解と判断で行っていることを、事情も何も違う他人に安易にすすめることなど出来ないからだ。自分の専門外のこと、よく知らないことを、さも真実はひとつ!であるかのように全世界に発信するなど、本当に信じられない。
先ほど関係ない人間ほど騒ぐ、と書いたが、もうひとつ。
騒ぐ人は、そもそも自分の感情をアピールしたい人だから、心配心配心配!私はこんなに心配してるのに皆なんで平気なの?と他人を煽る。黙って静かにしている人が、何も心配していない・考えていないとは限らないのに。


無理やり逆に考えてみると、これだけネットが発達し、これだけいろんな情報をマスコミでない素人でも手に取れる、こんな時代は歴史上初めてである。玉石混交となるのも仕方ないかもしれない。皆してこの混乱をくぐり抜けることで、既存のメディアが従来もすくなからず流してきた、嘘やミスリードを誘う言い回し、捏造を見抜ける力が多数につくのであれば、必要悪の騒ぎと言えるのかもしれない。

2011年6月8日水曜日

何を信じるか? その2

なんかもういろいろと疲れる。わからないことをわからないままただ持っているのって、案外と消耗するかも。内臓脂肪も消耗してほしいもんだがそうはいかんらしい。

ということで今日も吐き出し御免。

まず放射能関係の問題について。

ぶっちゃけ、浴びちゃってるとは思う。さいたまは地震の被害もほとんどなかったし、学校が休校になることも、外出禁止令が出ることもなく、長女の部活は通常どおり(公共交通機関が乱れた時は遠方への練習試合は中止、公式試合も延期になったけど)、小学校の子どもたちは普通に校庭で体育してたり遊んだりしてたし、五月に運動会もやった。
野菜や魚も販売されてるものを普通に食べてるので、内部被曝もそれなりにしてるんだろう。

だからどうするかというと、どうにもならない。浴びちゃったものは。

今までどおり、健康に留意して暮らしていくしかない。
プラス、福島原発の状態を見守り、外に出た放射性物質の量や飛散方向に気を配るくらい。
しつこいようだが、今まで通り、バランスの良い食生活を心がける・適度に動き適度に休む・定期健診を受ける、などなどこんなことがなくても注意すべき点を注意して、生きていくしかないのだ。

怖れる人をわらうつもりはない。特に小さい子持ちや妊婦は心配して当然だろうし、実際に細心の注意をはらうべき問題だと思う。だが実は悪いことばかりでもない、とあえて言う。今回のことで、食べ物や飲み物がどこから、どのような流れで店に並ぶのかということに皆の関心がいき、結果さまざまなチェック体制が強化されつつある。一般住民から行政への働きかけも、飛躍的に増えたのではないか? 当たり前だと思っていたことが当たり前でないと皆が気づき、共通の関心と適度な危機感を持つことは、むしろ喜ばしいことだ。

生きていく上で、リスクは避けられない。毎日活動している以上、リスクをゼロにするのは不可能だ。だとすれば、その時々・各家庭の状況に応じた予防・対策を講じていくしかない。

私と私の家族に関していえば「これまで生きてきた中で一番多い放射線を浴びた」ということはほぼ確実だろうが、それでこの先どうなるかというのは確率的な問題。
食生活を整え、新陳代謝をよくし抵抗力をつけ、病気になるべくかからないよう気をつけて生きていく。私に出来ることはそのくらいしかない。

情報について。

ぶっちゃけ、今回の地震でも原発問題でも政治の問題でも、テレビを中心とするマスコミにはかなり失望している。今は無編集の生の映像も、生の声もネットにアップロードして沢山の人に見聞きしてもらうことが容易にできる世の中だ。「ネットの情報は嘘が多い、鵜呑みにするな」と批判する向きもいるが、そもそもテレビや新聞や雑誌といった既存のメディアだって完全に信用できるかといったらそうではない。むしろ「恣意的な編集」を受ける側に「わかりやすく」「本当のことだと思い込ませる」という手法は、ことによっては相当悪質だ。鵜呑みにしてはいけない点では同じなのに、そうではないフリをしている。

「鵜呑みにしない」というのは、何も信じないこととイコールではない。自分なりに基準をもうけ、信頼できると判断できるところはとりあえず信頼する。そうでないと動くことが出来なくなる。

私は学歴がすべてを左右するとは決して思っていないし、東大出だから無条件に信頼するということはしない。そもそも会社勤めのとき、超のつく高学歴でも電話ひとつ取れない・口の聞き方ひとつ知らない、という人はたくさんみた。
しかしそれでも、声を大にして言いたい。

頭の良い人…いわゆる高学歴で、専門的知識や技術を持つ(だが話はあまりうまくない・またはちょっと上から目線)人を貶めるのはもうやめようと。

今回の原発事故で、TVではさまざまな人がさまざまな意見を発信していたが、テレビの人って本当に科学的思考が欠けてないか? そもそも専門としている分野も違えば立場も異なる人間を集めたって、まとまるわけもなく、視聴者に伝わるわけもない。あげくに政府や保安院の後出し情報に翻弄され、あの時大丈夫だと力説していた学者は「御用学者」だ!と決め付ける。今出ている情報から判断するとこういう意見になる、とちゃんと言ってた人も多かったよ。
責めるべきは、高水準の専門知識や技術を持つ人間を使いこなせないこの国のトップと、何を伝えるかを決められずまとめられない自分たちの方でしょうに。
とりあえず超・素人のコメンテイターに意見言わせるのはほんっとに時間の無駄、言ってる人の影響力と事によっては害悪にすらなりかねないので今すぐヤメレ。ってもうそういうのはほとんど観てないけど。まあネットにおいても、トンデモ説をブログやツイッターなどで喧伝する人もいて、結構なアクセス数を稼いでいるのを見るとホントにうんざりする。国や行政や専門の研究機関も知らない、私だけが知っているわかっている提案・下手すると陰謀!なんか存在しないって。

事故直後から地道に測定を重ね、データとして積み上げ発信している専門家集団はちゃんと存在する。もちろんそれをそのまま発表しても、素人にはよく理解出来ない。ある程度取捨選択して、わかりやすくまとめる作業は必要なのだが、それが出来る人があまりいない。出来たところで「都合の悪いことは隠す。バイアスのかかった情報だ」とか言われたりもする。よくある論法だ。
情報全部出せ→全部出す→わからん!わかるように説明しろ→いろいろはしょって説明→はしょった理由は何だ?説明できないってことは隠してるってことだな→はしょった部分出す→無駄な情報はいらん、ごまかしてないか…以下ループ。双方の歩み寄りは必要だと思うが、自分の理解力の無さを人のせいにはしたくないものだ。
全貌を理解することは、不可能に近い。自分の理解出来ない情報は、とりあえず脇に置いとくことだ。捨てるか捨てないかは後で判断するとして。

人のかけるバイアスより、自分自身が知らず知らずかけている「バイアス」に注意したい。

良い情報は嘘かごまかしではないかと疑うのに、悪い情報はあまり確認しないで本当と思い込む、なんてことをしていないか? 映像や文章は、編集がきくものだ。自分が見ているものは本当に一次資料なのか? 的確な調査とデータに基づいたものなのか? ある部分だけ恣意的に取り上げたものではないか?
さまざまな面から考えて当たらねばならない。疲れるけど。

最近呆れた記事は某大手新聞社系の週刊誌。

「子供の鼻血が出た」
ことで不安を感じている母親のエピソードのあとに内部被曝に関する記事。
「鼻血」「体がダルイ」というのは確かに放射線障害による症状のひとつではあるだろうが、この子供の鼻血が内部被曝によるものだという確たる証拠はどこにもない。読み方によっては「もう症状が出ている子もいる」と理解する人もいるかもしれない。そうではない、「内部被曝への不安を持ってしまう母親を通じ、政府・行政へ対策ちゃんとしろの提言をしてる」ともいえるあたりが姑息だ。母親の、子どもへの愛情ゆえの不安を、読者を引き寄せるために利用しているといっても言い過ぎではないと思う。

いわゆる高学歴のマスコミ人の、科学的思考の無さと理数系技術系の仕事をする人への嫉妬(としか思えない)と偏向には、自分が文系なのもあって余計に腹がたつ。自分の理解力の無さ・知識のなさにも腹がたつ。子どもたちに「あんたたちはしっかり勉強しなさい、特に理数系」と言うしかない自分の無力にもうんざりする。

だけどまあ、なんとかやっていくしかないのだ。

2011年6月2日木曜日

何を信じるか?

現総理の不信任案が否決された。
結果はわかりきっていたけど、この決議の前にあった民主党の代議士会で、

震災や原発問題に一定のめどがついたら、若い人に後を継いでもらう

と発言した菅総理。

一定のめど

なんだそれ。

例えば震災であれば、全員が避難所暮らしから解放されるとか?

福島の原発がすべて安定した状態になり、作業者および福島の人たちの生活保障が全戸になされ、子どもたちの定期的な健康観察や学校の除染などの運用体制が確立するとか?

いつ出来るのそれ。今までの実績からすると、私たち一般人の思っている「一定のめど」とこの人の思っている「一定のめど」は全然別物のように思えるんだが。

この人の一番ダメなところは、誠意をまったく感じられないところ。
言葉だけ頑張るだの何だのって言ったって、行動が全然伴ってない。具体的に、いつまでに何をするって言ってみなさいな。自分の目で見た被災地の姿を、人に伝わる言葉にして発信してみなさいな。何度も視察にいったのだろうに、まだ一度もそういう「肉声」を聞いた記憶はない。

今朝のワイドショーで、不信任案にたいする被災地の人々の声、というのを取り上げていた。
今政局を云々やってるときじゃない、とか、誰がやっても一緒、とかいう声の中で、優しそうな品のいいおばあちゃまが
「菅さんじゃだめね。動きが遅い。全然物事が進まない」
ときっぱりおっしゃっていた。
だがアナウンサーは最後に
「やはり被災地の方々は、こんなときに不信任案なんて、と思ってらっしゃるようですね」
とまとめてしまっていた。

否決が決まった夕方のニュースでは、スタジオのアナウンサーの
「被災地の方々は、菅さんでは駄目だ、動きが遅い、とかそういう意見はありますかね?」
という質問に、現地記者がカメラ目線のまま
「まったくありません!」
と言い放っていた。
なんでそこまで断言できるのか、不思議だ。わざわざこういう質問してこういう答えをする、という台本が決まっていたみたいだ。朝、あのおばあちゃんが言っていたことは完全無視?あれ、違うテレビ局だっけ?それにしてもたくさんある避難所のなかで、たったひとつの場所で聞いただけなんでしょ?なんでまったくない!と言い切れるの?

マスコミはいったい何を守ろうとしているのですか?

夜の会見では満面の笑みの総理、まだ当分辞めるつもりはないらしい。

日本はいったいどうなってしまったのか。
これからどうなるのか。
今の政府の有様は、世界を驚かせ、尊敬を集めた雄々しき日本の姿とは遠くかけ離れている。

2011年6月1日水曜日

今日から6月

早いものでもう五月も終わりである。このへんで、いろいろと思ったことをダダ流し。

科学的思考、というのは実は「明快」「わかりやすい」からほど遠いところにある。なぜなら、誰の目から見ても白であるものにも「本当は黒なのではないか?いや赤かも。ことによると緑かも」と懐疑をいだき、あらゆる可能性を捨てずに考察し続けるのが、科学的思考というものだから。

「再臨界する可能性はゼロではない」
通常ならありえない低い可能性でも、ゼロではない以上そう答えるのが科学者だ。デタラメだとかいろいろ言われているが、一番批判されるべきは、そういう「科学的思考」による発言の真意を理解せず、その場ではわかったふりをし、不安を煽るニュアンスを盛って発表してしまった政府だろう。

「ただちに健康に影響なし」
これだって決して嘘ではない。一番数値が高かった時でも、即死レベルではもちろんないし、体調不良を起こすほどでもない。
だけどこちらが知りたいのは、だったら「いつから」「どのように」影響あるの? ということだ。
その辺の答えがすぐに出てこないのはある程度仕方ないとは思う。未曽有の災害にかてて加えて、かつて誰も経験したことのない事態だ。専門家が何人集まっても、なかなか明確な答えは出てこないだろう。
しかしそういう状況でも、今何をしなければならないか、を迅速に判断し答えを出すのが、全権をもつ政府の役割ではないのか。
わからないならわからないなりに
「すぐにどうとかってことはないから落ち着いて!けど、万一爆発なんかしたらヤバイから30km圏内は全員避難!」
としていてもよかったはず。事故直後、国民全体が切迫した危機感をいだいていたあの時期なら、すくなくとも住民の感情的には動きやすかったのではないか? そういうスピードと機転を必要とする措置を今の政府が出来たかどうかはかなり疑問ではあるが、もし最初に
「とにかく逃げろ!あとは国に任せとけ!
と宣言して一斉退避を決行していれば、後々住民が振り回されることも、都内での買い占め騒ぎも、不信任案なんてことにもなってなかった・・・かもしれない。

東電が事故当時、社員を退避させたことで批判されたが、東電はいち私企業である。とりあえず社員の安全を守るのは当然ではないか?周辺住民を守るのは政府の仕事のはず。国に手厚い保護をうけているとはいえ、東電には、強制的に住民を避難させる権限などないだろう。東電は、東電に出来る仕事をしただけではないのか?まったく悪いところがなかったとは言わないが、政府がマスコミの前で東電批判するのは筋違い。そういうことは裏でやって、表向きだけでも全面協力体制だと見せなさいよ。だから不安になるんでしょうが。

政権交代してからというもの、おかしなところがいろいろと目につくようになったので、国会中継をよく観るようになり、ネットでも情報収集に励んだ。それですべてを知ったつもりになったわけではないが、歴史研究でいうところの「一次資料の重要性」を痛感した。
テレビのニュースや新聞や雑誌などの記事は「編集」されている。当然ながら、国会中継を丸々載せるはずもなく、発言ややりとりを抜粋しまとめている。要するに記者、またはその記者が所属する組織の考え方ひとつだ。そんなことは分かりきっているのに、自分が観た国会でのやりとりと、実際に報道された内容を比べて、あまりのギャップに驚いた。驚いた自分にもびっくりだった。当たり前じゃないかと。

本来の「科学的思考」が「わかりやすさ」や「明快さ」からは遠く離れていることと同じく、真実は複雑で掴みどころのないものだ。わかった!理解した!と思った時ほど注意だ。
ニュースになっているのは所詮、ダイジェストにすぎないし、間違っている可能性だってある。今頃そんなことを実感するなよ自分、と情けなかった。

よく聞くのが「政治は誰がやっても同じ」という言葉。かつて私もそう思っていたし、口にしたこともある。けれど本当に、誰がやっても同じ、か?飛び抜けて有能ではなくとも、あるレベル以上の働き手によって構成されている会社に、著しく劣る人間を放り込んだらどうなる?せめて「あるレベル」に達している人間かどうかの見極めは必要なのでは?
逆に考えれば、「誰がやっても同じ」ように思えていたということは、これまで大きな失敗がなく平穏な状態が保たれていたということではないか。では「同じでなくなった」時に何が起こった?

沖縄の普天間問題。
宮崎口蹄疫。
尖閣の漁船衝突事件。
 
震災を抜きにしても、何かいろんな方面から崩れてきているように感じる。

トップがコロコロ変わるのはよくないという声をよく聞くが、そうは思わない。変わる理由が正当ならば、変わるべきである。動かない組織はすぐに腐る。ただ、「変わる」ことそのものを目的にするべきではない。

すくなくとも国のトップにつく人間が、人の心がわからない・組織というものがわからない・すべて他人のせいにする、ような輩であってはならないと思う。

今日は午後から党首討論も行われる。3時からNHKで中継もある。せめて見届けようと思う。