おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

九月に読んだ本 その5

2009年9月28日  2023年9月14日 
新型インフルの嵐がやっとおさまった(うちだけ)と思ったら、もうすぐ十月……ああ。 というわけで読書の記録を急ぎます。 「白夜行」東野圭吾 舞台化、ドラマ化されております。 えー、一言でいいまして、私が今まで読んだ東野作品の中で最高傑作です。直木賞を受賞した「容疑者Xの献身」も傑作ですが、それよりも時間軸が長く、物語の層があつい。「胸を打つラスト」という言い方がありますが、まさにその言葉どおり、読後は本当に哀しく胸が詰まる。タイトルもこれ以外のものは考えられないというくらいぴたりと嵌っている。東野さんに小説の神が舞い降りたのだとしか思えない。 続編っぽい作品もあ…

九月に読んだ本 その4

2009年9月21日  2023年9月13日 
連休ですね 連休ですが 長女が新型インフルエンザにかかり(それもご丁寧に連休一日前) 土曜日のはずだった体育祭も延期になったので 自宅にお籠り状態のおさ子一家でございます 長女は別室に隔離状態なので幸い他の家族に感染してはいないようですが(今のところ) もう、読書くらいしかすることない というわけでばんばんいきます♪ ネタバレ注意! 「五月の独房にて」岩井志麻子 美容師バラバラ殺人事件、という実際にあった事件を元に書かれたものですが、解体部分がリアルで怖い。主人公=犯人の女は、山岸涼子「天人唐草」風味。 「シャトウルージュ」渡辺淳一 いわずとしれたR-18設定ですが、それを目…

九月に読んだ本 その3

2009年9月15日  2023年9月13日 
「魂萌え!」桐野夏生 ドラマ化・映画化もされております(残念ながらどちらも観ていません) 前回「グロテスク」を読んだときと同じように、一気に読み終わりました 突然伴侶を失った妻の混乱を描いた話で、桐野作品には珍しく明るいラスト (いや、よーく考えると明るくはないのかもしれない) 主人公・敏子は59歳で、夫は会社を定年まで勤め上げた真面目なサラリーマン、都内に古いながらも一戸建てを構える、年金も一か月十五万ほどある いわゆる「最後の恵まれた世代」 桐野さんのことだから、かなりキツイ書き方をするかと思いきや、主人公およびその周辺の、同年代の女性たちに対する視線は優しい 今…

九月に読んだ本 その2

2009年9月13日  2023年9月12日 
読書の秋でございます 熱中症の余波で弱っていた体も、このところの涼しさでようやく元に戻りつつあります 何より読書が普通に出来るようになったのは嬉しい♪ というわけで、再び 花村萬月さん「皆月」 第19回吉川英治文学新人賞を獲得しております 他の候補作には桐野夏生さんの「OUT」、佐藤多佳子さんの「しゃべれどもしゃべれども」 などそうそうたるメンバー 映像化もされています wikiでみたら、奥田瑛二さん主演、由美役が荻野目慶子さん 奥田さんはちょっとかっこよすぎかいな、とは思うものの、こんど借りてみようと思います 「みんな月だった」という謎のメッセージを残し失踪した妻を探しに…

九月に読んだ本 その1

2009年9月9日  2023年9月12日 
その前に「シャングリ・ラ」の話をしておこう、ちょっとだけ SFファンタジー大長編(といっていいのだろうか)池上氏の本はこれが初めて ゲームはあまりしないのではっきりはわからないが、「何か使命を持った主人公が」「苦難を乗り越えて」「必要なアイテムを集め」「その世界の王に君臨する」というストーリーは神話を基としたロールプレイングゲームの王道といってもいいかもしれない 形としてはオーソドックスなのだ あとはキャラだが、よくもまあこれだけ濃いいキャラを自在に操れるものだと感心 しかも、誰も死なない(笑 悪役の小夜子およびそのさらに敵役、というお姉さんなんてもうターミネータ…

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