九月に読んだ本 その1
SFファンタジー大長編(といっていいのだろうか)池上氏の本はこれが初めて
ゲームはあまりしないのではっきりはわからないが、「何か使命を持った主人公が」「苦難を乗り越えて」「必要なアイテムを集め」「その世界の王に君臨する」というストーリーは神話を基としたロールプレイングゲームの王道といってもいいかもしれない
形としてはオーソドックスなのだ
あとはキャラだが、よくもまあこれだけ濃いいキャラを自在に操れるものだと感心
しかも、誰も死なない(笑
悪役の小夜子およびそのさらに敵役、というお姉さんなんてもうターミネーターもびっくりというタフさ
そしてもうひとつ
誰も、恋しない(笑
惹かれあいはするが、それはあくまで同じ戦いを戦う戦士としての愛といいますか……つまりは色気がない
けっこう美少女、美人、美男、美人なおカマちゃん、などと魅力的な人物ばかりなので
なんとなくもったいないような、それはそれでいいような
まあとにかく、楽しめました、夏休み向けのエンターテイメント作品といえるかも
長女にも読んでみてほしかったが、もう新学期始まっちゃったし図書館に返しちゃったわ
というわけでティーンの評価としてはまた後日
ちょっとだけといいつつ長くなってしまった、九月に読んだ本まず一冊目
けったいなタイトルであるが、通読するとその理由がわかることになっている
三浦さんと私とは年代的に重なる部分がかなりあるので
就職活動における理不尽なもろもろは、相当リアルに感じた
ほおお、このぐだぐだな感じは大学時代につちかわれたのであるな、という事情もよくわかる
(デビューして最初の長編小説らしいので、多分に三浦さん自身がとてもよく出ている、なまっぽい作品)
ストーリーおよび人物は、一般的には相当変わった出来事や人間関係であるにもかかわらず、それをさらさらと「当たり前のように」書いているので、読者は何となく騙されてしまう、なんかフツーの話じゃん?
いやいや違う
フツーじゃないよよく考えてごらん、
なーんてことは
読み終わった後にも一切考えさせない、三浦さんの手腕は本当に大したものである
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