絶景を楽しむには覚悟が要る
このところ眠くて眠くて二時間ガッツリ昼寝してしまった。その時の夢。
山の上にいる。荷物を持ち一緒に登ってきた人たちは男の人ばかりで、ひっきりなしに喋っている。岩の上には広げられた布団。誰かが
「ほら、あそこに立山が見えるよ」
と言った。その方角に目を凝らすが、雲が厚くかかっていて何も見えない。
「しばらく待っていれば見えるようになるよ……もうすこしそっちに寄って」
崖の先端、今にも崩れそうな場所に恐る恐る下りてみると、たしかに綺麗な稜線がくっきりと現れた。山すその中心が深い谷になっているのもよく見える。美しいが、登るにはかなり大変だろうと思われた。
暫く眺めていたものの、どうしても足元が気になる。心もとなさに耐えられなくなり、元の場所に戻った。すると山はあっという間に雲に隠れてしまった。
雨がポツポツと降ってきた。布団に顔を埋めてみる。
(やっぱり湿ってしまったなあ)
と思う。
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