2009年11月14日
2009年11月14日
もう一度納得いかないことがあったら、観るのやめる、と言った。 この間の水曜日、五回目。 柊先生、前回の騒ぎにより、産婦人科から婦人科に移らされる。 柊「嫌です! 私、お産が好きなんです ! 移りたくありません」 (中略) 先輩医師「君は、死から逃げてる。自分の母親の死からも、徳本さんの死からも。医者がそれではダメだ。医者に必要なのは客観性。それを身につけて冷静になるまでは、執刀はさせない」 (中略) 柊「いやです! 私は逃げてません! 死を考えているからこそ産婦人科医になったんです!」 (中略) 先「婦人科でダメなら、あとは辞めてもらうしかない。よく考えろ」 また別の場面、…
文學界特別賞・合原壮一朗「狭い庭」について
2009年11月11日
2009年11月14日
いつも手厳しい講評をする花村萬月さんと松浦理英子さんによる、特別賞をとった作品。 作者は高校三年生の男子。特にストーリーらしいストーリーはなく、作者と等身大と思われる主人公の日常の脳内探検といった趣の作品。 新人賞を獲った「ディヴィジョン」とは対照的に、真っ正面からの自分語り、こういう文章を照れもなくすぱーんとかけるのはこの年齢がぎりぎりかもしれない。特別賞を与えたお二人も「これからどう、とかいうのはとりあえず問題にせず、今、世に出しておくのもいいと思った」と異口同音に仰っている。 内容はかなりの不思議ちゃんだが、文章自体には破たんがなく、几帳面だ。何もそこ…
どちらが信用できる医者か?
2009年11月10日
2009年11月10日
ドラマはたまーにしか観ないのだが、何年に一回か、継続して観てしまうことがある。今年はそういう年らしい。 このところよく観ているドラマは二つ。どちらも医療系である。 1.「ギネ~産婦人科の女たち」 2.「JIN―仁―」 この間の回で出たセリフ: 1.柊医師「○○さんは、死にません!」 2.南方医師「死ぬことも、救いなんだよね」 状況を簡単に説明すると、1.は帝王切開後に出血して、再手術になった(手術は成功、だがその後感染症で命を落とす)患者に対して言った言葉で、2.は、末期の梅毒患者に手を尽くしたものの、亡くなってしまったその後につぶやかれた言葉。 私は幸い、命に関わる…
十月に読んだ本 その一
2009年10月16日
2023年9月14日
「ミーナの行進」小川洋子 ものを書くひと、というのは皆多かれ少なかれそうなのかもしれないが、小川さんは記憶、というものにすごくこだわりのある人だと思う。 値千金の記憶を持つ人間は強い。ほんの短い間でも、幸せな記憶があれば、人間大抵の辛いことには耐えられるという。「人を幸せにする記憶」を丁寧に書き綴った切ない一篇。 「悪人」吉田修一 吉田修一さんの作品はこれが初めて。犯人が誰か、途中までうまくボカしながら進んでいく構成はとてもいいと思った。犯人がはっきりと判明した後でも、登場人物がそれぞれしっかり動いていくので飽かずに読み進められた。この中で一番の悪人は誰だろう…
自転車で右折のときは、曲がり角に寄らないで!!
2009年10月1日
2009年10月1日
最近、母親+前後に子ども二人、の三人乗りが条件付きで認められ、 小学生まではヘルメットをかぶれだの 横断歩道は降りて引いて渡れだの 自転車まわりの論がかまびすしい感じですが 昔から、ひとつ言いたいことがある! 自転車で右折のときは、曲がり角に寄らないで!! どういうことかといいますと・・・・・・ 自転車は左側通行という決まりです 当然左折するときは、曲がり角に沿って曲がる形になります ところが ここで右折してきた自転車とぶつかりそうになったことが、一度や二度ではない この間は 小さいお子さんを乗せたお母さんの自転車が当然のように曲がってきて あと数秒気がつくのが遅れたらえらいこ…
登録:
投稿 (Atom)