2012年9月25日火曜日

9月に観た映画

ふと気づくと、このところずうううっと映画館で映画を観てない。いや、観てるけど、子供向けばっか。一番最近観たのがNARUTOという・・・いや別にいいんだけどね・・・洋画観たい。

で、これですよ。シャーロック・ホームズ二作目、「シャドウゲーム」。一言でいえば安心のクオリティ。最初から最後まで素直に面白かった!映画館で観たかったなあ・・・なんだか気づかないうちに終わってたんだよなあ・・・最近、洋画の上映サイクルが異常に短くないか?私がぼーっとしてただけか。今夏も暑かったしなあ。ロバート・ダウニーJrは相変わらず阿部ちゃんテイスト。今回やたら変装するんだが、そのバレバレ感たっぷりな化け方すら阿部ちゃんっぽい。ホームズ日本版とかあったら絶対阿部ちゃんだな。それにしてもとても変装の名人とは思えないぞホームズ。たたみかけるような軽快なストーリー運びは今回も踏襲しているが、とくにお笑い系エピソードが秀逸。新婚のワトソン夫妻のヒサンなハネムーンはそこまでやるかという徹底ぶりで中々笑えた。世界中の誰もが知っているシリーズであるから、俳優もノリノリでキャラがしっかり立っていて、最後までダレることなく一気にみせる。きっとあるであろう三作目が楽しみだぞ。次は映画館で観ようそうしよう。

2012年9月19日水曜日

9月に読んだ本

夏休み終わってさあ!と思ったら息子マイコプラズマで倒れ、体育祭はおろか連休を棒に振る。マイコプラズマは耐性菌も出来てて高熱出るわ咳はひどいわで意外に大変。流行中とのことで皆様もお気をつけ遊ばしませ。

で。
いつもの山崎さん…と言いたいところだが、正直二巻目から最後まで歯切れが悪いままだった。山崎さんが身を置いていた新聞ジャーナリズムの世界、表から裏までよく知った世界を書いたはずなのに「不毛地帯」や「沈まぬ太陽」のときのような、大組織の悪徳や矛盾をバッサバッサと斬っていく思い切りの良さが、今回は見当たらない。さすがの女傑も、身内を斬ることには迷いが出たのか。

なんというか、ヒーローがいないのがつまらない。大概主人公は家庭をあまり顧みない仕事人間なのだが、真剣に・実直に自分のやるべきことに向き合っているがゆえの話だし、一方で家族に深く感謝もし済まなくも思っている。だからこそ家族も彼を支える。大胆でハイリスクな決断や行動の裏には、そういう自他の細やかな心遣いがあるのだ。だから脇役でも光る。

今回は残念ながら、登場人物の誰ひとりとして好きになれない。ようは「空気読まずイケイケでやりたいことやってた傲慢な新聞記者が、国益に関する情報に手を出してお灸をすえられた」ってことなんで、正直同情の余地無し。例の密約については、近年ついにその存在が明らかになった!て現与党の大臣がドヤ顔で言ってたけど、騒いでたのは一部マスコミだけ、一般国民としてはそれがどーしたんですか?て感じ。沖縄返還のための交渉カードのひとつってだけでしょ。交渉の内容をいちいち明らかにできるわけない。今まさに合意がまとまるかどうかのさなかに「国家が隠蔽してる!知る権利の侵害だキー!」とやり玉にあげようとしたらそりゃちょっと待てコラ、てなるよ。
んで解雇されて自棄になり家族を見捨てて実家の家業も放り投げ、末路が沖縄でプロ市民ですか・・・もうなんというかダメダメじゃん。山崎さん、いつも主人公に惚れ込んでる様子がよくわかるのに、今回は全然それがなかった。やっぱダメ男はきっぱりさっぱり切り捨てなきゃあかんですよ。つか、次回作やるなら、特に新聞じゃなくてもいいけどマスコミ関係を斬ってほしいです。最近とみに酷すぎなんで。



うってかわってこちらは、細やかな心遣い満載の、英国古き良き時代の一作。
オースティンのお話は「プライドと偏見」しか読んだことないのだけれど、それがめっぽう面白かったのでいつか全作制覇したいと思っている。こちらは晩年近くに書かれたものだけど予想以上に良かった。
何が良いって、主人公の女性がすっごい真面目で常識的で、かといって堅苦しすぎるということもなく、バランス感覚にあふれた魅力的な人物であること。小説の主人公で、しかも女性でこれだけ真面目で真っ当な人は少ないのではないんだろうか。身近にいたら是非ともお友達になりたい人だ。
さらに好感が持てるのは、出てくる人たちが多少の欠点はあるものの、全員品がよく振る舞いに節度があること。翻訳もののせいもあるけど言葉遣いもちょっと古くさいが美しい。

お話としてはよくある感じ。
「経済力がない・社会的地位が低いという理由で家族に反対されて結婚を諦めた恋人が、すっかり出世しお金持ちになっていた。ふとしたきっかけでまた顔を合わせることになった二人。お互い独身で何も障害はないが、過去のいろいろで簡単にことはすすまない。お互い素直になれないうちに双方に別々の縁談が・・・」
ぱーっと恋に落ちて、というわかりやすい情熱ではないが、長年あたためた思いが少しずつ熟して、周囲の思惑や何かをかいくぐり、そっと表にあらわれてくるさまは中々にワクワクする。これ原文てどんな感じなのかな。そちらもちょっと読んでみたいかも。

2012年9月6日木曜日

夏休みに読んだ本(まとめて)

朝の喧騒が過ぎるとすっかり静かな家の中。さくさく母の夏休みの宿題を済ませてしまおう。

最初は、外出中の長女から「今本屋。海堂さんの新作の文庫出てるんだけど買っていい?(お金あとでよろしく)」というメールがきて、おおしょうがないなーとうっかり買ってしまうハメ(?)になった上下巻。いや別にイヤイヤ買ったわけじゃないが。しかし忙しくて結局読んだのは一ヶ月後くらい(意味なし)。当の長女も臨海学校だ合宿だ、学祭の準備だとほとんど家にいなかったが、読めたんだろうか?
一言で言って、今回は完全なる「医療系ミステリー」であった。「このミス」大賞をとったくらいだから当たり前なんであるが、最新鋭の医療機器や医学知識、大病院の内部事情なんかをとっぱらってもいける感じの正統派な作り。いや、実際にはそれがあってこそのトリックであり、とっぱらうなんてことは出来ないんだけれども、作品の組立として、という意味で。お医者さんというのはほんとに本を読むのも書くのも速いのねーとちょっと憎たらしい(笑)。
さてお次は久々の宮部作品。こちらはRPGのような世界観と、リアルを融合させようとした…といっていいのだろうか。スティーヴン・キングの「ダーク・タワー」シリーズを彷彿とさせる人物や場面が其処此処に出てきて、お好きな向きは楽しいかも。私も楽しませていただいた。安定した文章力と構成で、どんどん読み進む、のはいつもの宮部作品。
だが。だがですよ。
やっぱりなんだかこれおかしくないか。
「どうもいじめられていたらしい兄が、思い余って相手を一人殺し一人傷つけた」→「優等生で正義感の強い兄がそんなことをやらかしたのは『英雄の書』に惑わされたから」
あまりネタバレになるのも何なのでコレ以上は書かないが、この理由付けは一体なんなんだ。こじつけというか、責任転嫁してるというか、妄想じみているというか何というか。ファンタジーならばなおさら、不条理感を出すならもうちょっと際立ったものにしてほしかった。いじめられっ子を助ける正義の味方がやりすぎた、というヌルい感じじゃなく、もっと人間の黒い部分全開に。うーん、宮部さんは良い人すぎるのかなあ。世界観がけっこう面白いだけに、ちょっと勿体無いような気も。続きがありそうな感じなので、そのへん折込み済みなのかもしれないけど。

2012年9月5日水曜日

紀行文【中1男子(読書めんどくさい)編】

続きを書くといいつつもう夏休み終わっちゃってますけれども。

紀行文

つまり旅行などでいつもと違う場所に行ったことをつらつらと、その時々の心情を交えて書く、そういうものといえばよろしいでしょうか。学校の宿題作文リストには「旅を通じて自分自身が変わったことを書きましょう」みたいなことが書いてあったりしたが、そんな

「自分が変わるほどの衝撃的な旅」

なんて早々あるわけないやん。ただ景色をみてキレイだなと思ったり、すげえええと感動したり、帰ってきてやっぱり家が一番だわと再認識したり、そういうよくある普通の感覚を文章化する、それで何がいけないのかね。とりあえず理想を言ってるだけだという大人の事情はわからんでもないけど。

というわけで、書かせてみた紀行文。
幸い今年は、いつもの帰省の際に「金比羅山参り」という非常にわかりやすいイベントをこなしてきた。本のあらすじはすぐ忘れる息子だが、そこは男子の常で方向感覚は良く道筋もよく覚えている。

とにかく何でもいいから順を追って最初から最後まで、金比羅山の入り口から頂上、下りるまでの全行程を書け!

話はそれからだってことで開始。

日程的にギリギリながら、一応下書きっぽいものを自力で書いたのは息子にしちゃ上出来。しかしだな、紙が小さすぎだぞ。これでどうやって添削しろっつうの。真っ赤っ赤のこの紙では到底この通りに直しなんぞできまい。

そこで甘い、超甘い対応だが、母が全面的に添削文章を別紙に書き直し。みっちり最初から最後まで自分で書かせるべきなんだろうが、そんなことをしていては何時間かかるかわからん。本人の集中力ももたないし、だいいち妹の自由研究にも時間と手間をさかねばならない母の気力体力がもたん。この状況で「自分で書かせる」ことに固執すると結局母がイタコにならざるを得ない。釈然としない気持ちながらも別紙に書き直し始めた。

すると・・・あれ?これは・・・

意外に内容がある。というか結構正確な記述。

誤字脱字はもちろん何度も同じ言葉を繰り返し用いたり、主語述語が噛み合ってなかったり、文章的には多々問題があったものの、「紀行文」としての体裁はちゃんと整っている。事実のみを淡々と書いているが、それ故にたまに挟まれた感想というか、心情に説得力がある。いや何これ、案外イケてんじゃん!(親馬鹿)といいつつ相当直したけど。

読書感想文が苦手でも、特に男子なら、紀行文は書けるって子は案外多いのじゃないだろうか。だって明らかに書きやすいよ。国語の成績が残念なうちの息子がこんな短時間(正味二時間弱?)で原稿用紙四枚くらい書けるんだもの。主観をまじえず、事実をそのまま順を追って連ねていく、というのは例えば新聞記事とか、ビジネス文書とかには必要な技術じゃないのかしらん。

前回にも書いたけど、私は小学生時代、ほぼ毎年紀行文(おそらく自由課題というやつ)を書いてた。あの頃は宿題が多くて、作文は他に読書感想文もあったけど、断然書きやすく楽しかったのは紀行文の方。今私が曲りなりにものを書けるのも、その経験の積み重ねがあるからこそと思っている。

本人も、母の助けがあったとはいえ、読書感想文よりははるかに楽に書けたことと珍しく(国語関係で私に)褒められたことで、ちょっと自信がついた感もある。うーん、いいじゃないの紀行文。国語力アップに向けてのとっかかりになりそうだ。これから毎年それにしようそうしよう。

で、塾のほうも二学期からは英数に加え国語も受けてもらいますから。そこんとこもよろしく頼むわ息子。漢字練習は怠るなよ。