2010年1月27日
2023年9月14日
「イノセント・ゲリラの祝祭」海堂尊
「チームバチスタ」から続いている白鳥・田口シリーズ。長女もファンで、二人してせっせと読んでいる。今回の敵は厚労省。てか以前から敵、ではあったのだろうが、ガチンコはこれが初めて、かも。
いわゆる「全然具体策が決まらない不毛な会議」の様子が克明に描かれていてたのしい。長々話してるんだけど中身すっからかん、てか何言ってるかわからん、質問しても答えが的外れ、とか。ちょっとでも組織の中にいた人であれば、あるあるある、と頷きたくなる。
「ノーフォールト」もそうだが、現役の医師が現状にたまりかねて書き上げた小説は一種の熱があって非…
1月に観た映画(DVD含む) その1
2010年1月15日
2023年9月11日
「バーン・アフター・リーディング」コーエン兄弟 Burn After Reading Coen brothers (2008) 自宅から徒歩五分という至近距離に「○タヤ」があるので、子どもが小さい頃はノンタンやらトーマスやら乗り物たんけんたいやら、それはお世話になったものであった。このところお子様たちも成長してきた&アニメ・漫画の類はほぼ観尽くした、こともありしばらくご無沙汰していたのだが、最近俄然音楽を聴きだした長女の、iPodに入れるためのCDをみつくろったついでに借りたのがこれ。
で、休みの日に旦那と観たんだが、エンドロールが出た瞬間に二人して叫ん…
一月に読んだ本 その一
2010年1月12日
2023年9月14日
「野口健が聞いた英霊の声なき声」戦没者遺骨収集のいま
世界的なアルピニスト・野口健さんが、戦没者遺骨収集に関わっている、ということを知っている人はどれくらいいるだろうか?
戦争体験のない三十代の野口氏は、登山で死にかけたことをきっかけに、異国の地で死ぬことの孤独を知った。「待てよ、戦争で亡くなった人たちは一体どうなっているんだ?」
思いを形にするべく、積極的に仲間を得、ともに根気強く国に働きかけた結果、制度の不具合は是正され、民間組織の動きは格段に良くなり、収集数も飛躍的に伸びたという。
「思っているだけではだめだ。まず現場に行く。動いてみて考える。考…
新年明けましておめでとうございます
2010年1月4日
2023年9月14日
当ブログをご贔屓の方、たまたま立ち寄られた方、如何なるご縁か知れませぬが、本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。
というわけで、突然ですが年末ギリギリに読んだ本のご紹介。 「のぼうの城」和田竜
以前から実家にあり、義姉が絶賛していたので、いつか読もうと思い続けてはや二年? ついに読破。
「将器」=人の上に立つ者の器、なのであろうが、それがどんなものかというのが明確にかつ気持ちよく理解できる書であった。
主人公はむしろ丹波、なのかもしれないがその丹波がいただく主君である長親は、百姓たちにも「のぼう様(でくのぼう、の意)」などと呼ばれるほどの天然ボケ&無…
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