2010年7月28日水曜日

七月に読んだ本 その 二

「1Q84」村上春樹

ご多分にもれずというか、やはりというか、買ってしまった三部作。先日やっと三巻目を読み終えた。
単純に面白かった。とっっくに読み終わっていた中二の娘と、よくもまあこんな話が書けるわねえと感心しつつも「でも中二病っぽい話だよね」と言ったら娘激しく同意しつつ「だけど構成スゲー!めちゃうまい!そこらへんのラノベとはぜんぜん違う!」(←当たり前。ある意味両方に失礼)とほざいた。

というわけで「1Q84」三部作は「中二病の最高峰」と認定。これ以上のこなれた中二病話は誰にも書けまい。……ん? こなれてたら中二病じゃないか。


「女たちのジハード」篠田節子

勧誘が面倒くさいので、うちでは三大新聞を六ヶ月ずつ交替で契約している。争いにもならず、必ず契約が取れる固い客として重宝がられる上に、それぞれの新聞の違いがよくわかってなかなか興味深い。
今は毎日新聞なのだが、日曜版で連載中の「銀婚式」、この作者が篠田さんなのだ。実はそれまで篠田さんの作品はひとつも読んだことがなかった。同じ新聞の土曜日朝刊に連載しているよしもとばななさんとは対照的に、硬質な文章だが、読みだすと止まらない。語り口のテンポに安定感があって、自然に引き込まれていく。

それで今さらながら、タイトルだけは知っていたこの作品を図書館で借りてきたのだった。「銀婚式」と比べると、若く熱い感じがまたいい。年代が自分とかぶっていることもあって、どれもこれもいちいち共感できる。救いようのないバカではないが特別に優秀でもない、どこにでもいる平凡な女たちが、自分の戦いを戦う姿のなんとカッコいいことよ。
一種のお伽話ではあるが、読んで元気が出る。今の若者が読んだらどうなんだろう? こんなことアリエナーイ、と醒めるだろうか。

「銀婚式」の方は、妻に離婚され、長年勤めた会社も潰れ、小さな損保会社で再起をはかる中年男性の話である。現在主人公はかなりひどい目にあっているが、そこは篠田さん、きっとよむ人に元気を与えるような展開に走っていくのだろう。日曜日が待ち遠しい。

2010年7月15日木曜日

龍馬よりステキ女子

「龍馬伝」を観ている。が、最近リアルタイムではなく、ブルーレイ様に録画していただいたものを、誰もいない日中に有難く観させていただいている。ちなみに私は特に福山ファンというわけではない。単に歴史物が好きなんである。

ドラマの出来としては悪くないのかもしれないが、時折むずがゆくて仕方なくなる。
私は坂本龍馬という人を詳しく知っているわけではないし、龍馬について書かれたものをたくさん読んでるわけでもない。だけどやっぱり違う気がするんだよなあ。特に色恋絡みが。
しつこいようだが加尾さんが本当に不自然。かといってヒロスエさんのイメージでもない。強いて言えば、脚本家自身が持つヒロスエという女優のイメージ?

あまりに腑に落ちないのでちとぐぐってみる。

日本歴史 武将・人物伝より

平井加尾

・幼なじみの龍馬より四歳年上。一番下だが一応上士なので、身分も坂本家よりは上。
・和歌も嗜む才色兼備。

土佐藩十五代藩主・山内容堂の妹、友姫が三条家(尊皇攘夷派)に嫁ぐ際、御付役(奥女中)としてともに上洛(このとき21歳)。現地では土佐の貧乏下士や脱藩浪士などを助け、土佐勤王党の関係者を世話したり、兄・収二郎に京の動静を報告したりしていた。土佐に戻ったのは三年後(24歳)。

これによると、
龍馬とは、脱藩するまでは接点があるものの、どちらかというと京という都会でバリバリ働いている加尾を頼りにし、何かと助けてもらおうとしていた感がある。
しかも、千葉道場の娘・さなと比べて「(容姿が)落ちる」なんて失礼なことを乙女姉さん宛の手紙に書いている。

・・・・・

やっぱりドラマのような関係じゃないわいな。

加尾さんは土佐に帰った後、切腹した兄の代わりに平井家の存続をはかり、同じ土佐勤王党だった西山志澄を婿に取る。志澄は戊辰戦争にも土佐藩兵として出兵、会津戦争では戦功をあげる。
そののち二人は西山家に入るが、加尾は自分の娘に平井家を再興させている。
志澄は大隈内閣で警視総監をつとめた。

つまりなんだ、加尾さんは20歳そこそこからセレブな職場でがしがし働き、兄の死という不幸にもめげずエリート&有能な男性をゲット。夫が地道に出世していくところで夫の実家を立て、のちに自分の実家も立て直す。

加尾さんステキすぎる(はぁと)。
マジで龍馬なんかめじゃないじゃないですか。

加尾さん物語を誰か書いてー。てか書こうかな私。

2010年7月6日火曜日

7月に読んだ本

本を買うとき自分はどうするだろう? 買う理由は何? どんな時に買う?


「フリー」クリス・アンダーソン  




たまにはビジネス書の類も読むのであった。といいつつ実はずっと前に買ってて放置していた。面白くなかったわけではなく、もうひとつのコレを先に一気読みしちゃったから(そしてこれも読んだのは6月。タイトルに偽りありだな)。

「電子書籍の衝撃」佐々木俊尚

これ、発売当初はなんと¥150というキャンペーン価格でダウンロード販売していた。たまたま覗いていたブログでそれを知った私、速攻でクリック。自販機でペットボトル一本買うくらいのお手軽さにちょっと感激して、うっかりツイッターまでアカウント作ってしまった(近々ここに掲載します。あんまり呟いてないけど)。今は普通の新書の値段で本屋の店頭に並んでいるので、なんだかすっごい得した気分だ。

・・・と、¥150という対価を払った人間に思わせる、のがウマイところだな。
とにかく出版業界も、いろいろ動きがあるようである。

「フリー」にしろこの「電子書籍の衝撃」にしろ、共通して言っているのは「お客さんが自発的に買う行為をする、またはせざるを得ないようなシステムを作れ」ということ。それって、一般人が個人の力だけでやっていくにはかなり難しいのではないか? 既に売れっ子・有名人になっている人間ならともかく。

なので今このブログを課金する気など毛頭ないが、例えば中編・長編なんかをブログで発表する場合、どういう見せ方がいいのかな? と常々考えている。何かのご縁でここに来ていただいた人たちに、楽しく継続的に読んで貰うためには、どういうツールを使ったらいいかしらん。ある程度オープンで、ある程度閉鎖的な部分もあり、ふらっと来てもよし・入り浸ってもよし、な場を作れるといいのだけど。
いやもちろん、内容が良くなくては元も子もないのだが。

暑くて頭がまとまらない(いつもか)。また何か思いついたら書きます。アンド、ご意見募集。