2016年7月27日
2023年9月12日
「日本で一番悪い奴ら」白石和彌(2016)
映画館で映画を観ることが本当に少なくなってしまった。いつでも観られる、と思うと観られなくなってしまうんだな人間は。反省。
と、思ったくらいこの映画、良かった。実話を基にしているが、あからさまな昭和アピールというのはなく、クリアで美しい映像・キレッキレでガンガンたたみかけてくる演出、なのに最初から最後までどっぷり「昭和」。なんだろこれ。服装や髪形、店や部屋の散らかり具合、エピソードのひとつひとつに職人のこだわりが見える。綾野剛さんは「八重の桜」の会津藩主役からのファンだが、ますますファンになった。いやほんと凄い…
4~6月に読んだ本
2016年7月4日
2023年9月13日
けっこういいペースで更新できてたというのに諸事情で休止。もう忘れてるー、順不同で思いつく限り書いてみる。 「空飛ぶ広報室」有川浩
これが書かれた当時の自衛隊に対する一般的な世間の評価と、現在のそれとでは相当ギャップがある。文庫版では最後に、東日本大震災のくだりが加筆されてるので、まさに分岐点となる作品となったかも。ただ、本文の話とはそぐわない。真面目に、かつコミカルに自衛隊の広報室を描く、といった当初の心づもりが、圧倒的な現実に際して、話をそのまま閉じられなくなってしまった感がある。「有事」というのはそういうことではあるのだけれど、ちょっと切ない。 「ハピ…
登録:
投稿 (Atom)