2010年4月29日
2023年9月14日
忙しい四月が終わろうとしています。一時はどうなることかと思いました。なのに何故図書館で本を借りてしまったんだ私。積んどくの本も結構あるっていうのに。
というわけでやっと読みました。半年ほど前に買って半分位読んで放置していたコレ。 「死の家の記録」ドストエフスキー
放置していた言い訳をするわけではないが、この小説は続きが気になるハラ・ドキストーリーというものではなく、人物を全部覚える必要もなく、時間を置いて読んでも楽しめる、まさに忙しい方にはうってつけのドスト作品なんである。 「血と権力は人を酔わせる。粗暴と堕落は成長する。知と情は、ついには、甘美のもっとも…
四月に読んだ本 その一
2010年4月16日
2023年9月14日
「赤朽葉家の伝説」 桜庭一樹
図書館で借りました。桜庭さんは「私の男」を先に読みましたが、独自の世界の広がりについてはこちらのほうが上、かもしれない。スケールがでかい。特に前半は神話の趣さえある。残念なのは後半、物語が現代に近づくとともにどんどんちいさく縮みだし、主人公の矮小な世界に収束してしまうこと。狙ってやったのだろうし、実際今はそういう時代なのだが、はーやっぱりそんなものなんだーと本気でげんなりした。作者がヘタで矮小だから、というのではない。その逆であまりにうまく的確に「現代」をとらえ過ぎているが故のことだ。
物語はどんどん小さくなり、極小まで縮ん…
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