おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

ふたつの報告書について考えたこと

2024年6月13日  2024年6月18日 

(20240618追加)

 読み返していたら、経緯において重要だと思われる箇所が抜けていたのに気づいた。「日テレ・小学館 経緯まとめ」および「考察」部分にも追加した。

(20240618追加終わり)


 日テレの報告書については若干 Twitter(x)で呟き、続いて出た小学館もそうしようかと思っていたんだけど、長くなりそうなのでここにまとめとく。(各報告書は保存済)

 前提として、

・私は原作も読んでいないしドラマも観ていない

・ただし例の炎上はほぼリアルタイムで観測していた。すぐに消された脚本家たちの動画も観た(それについては少し呟いた)。原作者さんのブログ記事も読んだ。

・これらの経験を踏まえた上で、二つの企業からの報告書(日テレは複数あるが、最も詳細に記述がある20240531-2.pdfをみる)の中で特に「事実関係」「SNSでの発信に至るまでの経緯」を出来るだけ「書いてあることのみ」でまとめたい。

私の目的としてはただ「何が起こっていたのか」が知りたい。自分自身の気持ちも含め、記録として取っておきたい、ということ。


1)調査の目的

【日テレ】

「作者、脚本家、番組制作者等が、より一層安心して制作に臨める体制を構築するため」「原作者の死亡原因の究明については目的としていない」

【小学館】

「本事案の事実経緯を調査し、芦原氏が亡くなられたことに影響を及ぼしたと考えられる事情を検討し、それらの事情における小学館の対応の問題点を抽出し、再発防止のための改善案を提言することを目的とする」

2)調査方法

【日】

・日テレ社内13名、社外3名の関係者に計18回、約二か月間をかけたヒアリング。

・小学館関係者4名に書面によるヒアリング。

・制作に関わった小学館担当者・脚本家その他・日テレ関係者計8名から、電子メールおよびLINE等の電子データの任意提出を受けた。

・今後へ向けた提言のための意見収集。

【小】

・関係者から提供された電子メール等の資料の分析と関係者のヒアリング。

・日テレ関係者に書面によるヒアリング。


3)経緯(時系列で)※超絶長いので別ページにした。完全に自分用なので読む必要なし。元を読んだ方が良い。

日テレ・小学館 経緯まとめ


4)考察(私見)

 最初に日テレ側の調査書を読んだ時、キーワードは「齟齬」であり、その大きな理由は「力量の差」だと思った。後に出た小学館の調査書を読んでからもその考えはさして変わらなかった。能力の不均衡があまりにも大きいと相互理解は難しくなる。

 人ひとりの命が失われたこともあり、両社ともに「個々の責任」は公にはあえて問わない姿勢である。まして、全くの部外者である私が、誰が悪いという言い方はすべきではないししたくもない。ただ両調査書を読んで、起こったトラブルの殆どは日テレ側に起因しているのではないかと感じた。両社とも事あるごとに原作者のことを「難しい人」と述べているが、小学館の言うそれは「ナアナアでいい加減に誤魔化せる人ではない」という意味であることはすぐわかる。個人的には、日テレ側の方がよほど柔軟性に欠けた頑なな対応が多く「難しい」と感じた。

 小学館側にこれといって落ち度らしい落ち度は見当たらなかった。強いていえば、制作側と原作者の力量差をもう少し重くみるべきだった。7月の時点で既にして原作者が「ドラマ関連想像以上に負担が大きすぎる」と発言した段階で、制作にストップをかけてでも日テレ側(脚本家含め)オールスタッフで膝詰め談判する等の対応が取れれば、後の展開は変わったかもしれない。それとSNSの扱い。原作者自身ではなく会社として声明を出すべきだった。とはいえ両方とも結果論にすぎないし、足りなかったことはあれど判断を誤ったとまでは言えない気がする。原作者と担当者、その上司等の連絡体制も密で、日テレとは雲泥の差と感じた。ただこの関係性が原作者と担当者に過重な負担がかかる要因のひとつではあったと思う。

<以下、長くなったので別ページに分けました。ここから先は閲覧注意。正直言って私自身もかなり精神的にキツかった>

日テレ・小学館 考察詳細(私見)

 こうして分析してみたところで何一つ取り返しがつかないことがただただ悲しい。唯一無二の稀有な才能を持つ人が、その聡明さと誠実さ故に疲弊させられ、心を折られてしまった。あらためて心よりご冥福をお祈りします。

<了>

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