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日テレ・小学館 経緯まとめ

2024年6月11日  2024年6月18日 

 3)経緯(時系列で)

※日テレ報告書からのものは(日)、小学館からのものは(小)とする。共通する事実と思われるものは何もつけない。なお人物のアルファベットは両社で違っていてややこしいので日テレのメイン担当者二人をA・B(Aの上司)、小学館のメイン担当者をC、D(Cの上司)とし、残りは社名にした。原作者の実名はすべて「原作者」とした。

2023年

2月

2月末に日テレ→小学館へ企画書送付&ドラマ化打診

3月

3/9:日テレA・B、小学館C・Dが出席、ドラマ化について対面の話し合い

・小学館より原作者の想いの強さ・未完であることを理由に翌年1月期が望ましいと意見が出るが、日テレ側は総合的に判断した上で同年10月期と決定。

(日)日テレBによれば「未完部分はドラマオリジナルエンドでよい」という認識だったが、小学館の回答は「未完部分は原作に影響を与えないよう、原作者が提案するものをベースにしたドラマオリジナルエンドで良いという趣旨」。

(日)小学館からは「原作に寄り添ったドラマ制作を」「原作を大事にしてくれる脚本家でないと難しい」と言われたが、日テレ側は上記の発言を「条件や注意事項として聞いた記憶がない」と述べている。

(小)小学館Cは「原作者は自分の作品を大切にする方であり、作品の世界観を守るために細かな指示をする所謂『難しい作家』であるから、原作に忠実で原作を大事にする脚本家でないと難しい」と伝えた。これに対し日テレAは「原作が大好きで、すごく面白いからドラマ化したい」「当然、原作に忠実にする」とのことだった。一方で日テレからの文書回答では「『原作を大事にして欲しい』という趣旨はお聞きしましたが、脚本家はどういった方がいいという話までは出ていなかったと記憶しています」「 『当然、原作に忠実にする』という発言はしておりません」だった。

日テレ企画書については好意的な反応。

会議後、日テレより小学館へ企画書修正版を送付。この時本件脚本家は候補になかった。

3/29:同メンバーでオンライン会議。

小学館から、他局からのドラマ化の話を断った旨報告。

(日)この時点で日テレ側は「小学館からのドラマ化許諾が成された」と認識。

(小)小学館側は「具体的な条件を詰めていこうという打診に過ぎない」「未だ日本テレビ内部で正式に放映が決定したものではない」との認識。この頃既に「第10話のドラマ化のための原作には不足することが予想されていた」。

4月

日テレによるキャスティング、脚本家の選定、監督等制作スタッフの選定(小学館とのやりとりあり)。

(日)ドラマ化にあたって「必ず原作に忠実に」「終盤は本件原作者が脚本を書くことも あり得る」という条件については、A自身そのような条件が小学館から出されているという認識がなかったため、Aから脚本家には説明されていない。

4/19:脚本家決定。

(小)日テレAから漫画が未完であることからオリジナルドラマの着地点の相談を受け、Cは、所謂「ネタバレ」を避けるため最低限の全体構成案を示しそれをベースにするように求めた。

4/24:小学館から日テレAに〘文書セクシー田中さん構成案 (2)〙送信。

(小)上記文書では「ごく簡潔に主人公である『田中さん』と登場男性の関係や当該男性の異性との位置関係、さらに田中さんの将来の有りようとして原作者が思っていることを伝えたほか、ドラマ化に際して狂言回し的な登場人物の提案」が成された。日テレAは、「早速、同日イメージを脚本家とも共有すると返事」。

(日)制作コアメンバーの間では「原作を大切にしよう」という話は当初からされていた。

※プロット作成し原作者に提出→原作者の意見を基に修正プロット作成、このやりとりをラリーという。何回か繰り返して原作者よりOKが出たら脚本作成、プロット同様にラリーを行い、最終的に原作者のOKが出たら決定稿とする、という流れ。

(日)本件ドラマの方向性としては「原作のいいところを活かしながら、ドラマとして成立できるとことを探る」というところに落ち着いた。

(日)※具体的な時期等は表記無「制作サイドは本件原作者に対し、キャラクター表があれば見せてほしいと要望」→作成していないということだったので「制作サイドは14各人が本件原作を読み込んで本打ちで議論する等して把握しようとしていたが、 原作者の意見と完全に合致することは難しかった」。

4/25(小)原作者と小学館Dが面談。「ドラマオリジナル部分についてはできるだけセリフを多く入れたロングプロットを書いてそれを脚本家に脚本化してもらうこと、それでもうまく脚本にできない場合はご自分で書く場合もあるが良いかと尋ね、その覚悟があることを確認した」。Dが「できるだけキャラクターのセリフを多めに書くことで、脚本家が原作者のつくるキャラクターのセリフを替えることができなくなると説明したところ、同氏はすぐに理解した」。

(日)「1話プロットでは、前述のとおり、原作漫画をドラマ化するにあたっては尺の関係や 撮影の都合等もあり、登場人物の職場の変更、ドラマオリジナルエピソードの追加やエピソードの順番の入れ替え、エピソードの一部改変等も行った」

5月

5/1(小)日テレAから小学館に「第1話プロット(4/30 版)」送信。

(小)小学館Dが同日2回にわたって「朱里が、外見に似合わず芯はタフで超現実的な女性であるという原作者の意見を日テレAに伝えた」。

(日)意見は朱里のキャラクターについて、ただの可愛くて軽い女に見えないようにしてほしい等であった。

5/10(小)日テレAから小学館に「第2話のプロット(5/10 版)」送信。

(小)原作者より「第1話プロットに不安があり、第1話プロットの修正版を確認した後に、第2話のプロットを監修したいとの意見」があったため、翌5/11にCが「(第2話)単独では判断できない」と回答。

5/17(小)日テレAから小学館に「第1話プロット(5/17版)」「第2話プロット(5/10 版)」「第3話プロット(5/17版)」「『セクシー田中さん』ラストに向けたドラマ版構成案(5/17)」送信。

(日)「10話ラストに向けたドラマ版構成案は、同年4月24日に小学館から送られてきた全体構成案を基にコアメンバーで考えたものであった」。

5/19(小)原作者が小学館Cに意見を伝え、Cが日テレに回答。第1話は細かい指摘にとどまったが第2話は「偶然エピソードが多すぎる不自然さを指摘」、第3話は「原作のエピソードの順番入れ替えで流れが悪くなっていると注意」し「原作におけるエピソードの順番が大切であることを説明」「『エピソード順番入れ替えて切り貼りする事で、キャラ達の絆が自然に深まって行く過程や、それぞれのエピソードの効果的な見せ方が邪魔されて、チグハグになってしまってる』と脚本家に注意を喚起」「すなわち、原作者としてエピソードの順番の入れ替えをしないよう脚本家に求めた」。ドラマ構成案には「ドラマの最終回にむけての朱里の進路について、脚本家が、田中さんの後を追ってダンサーになる案を提案していることに対し、原作では田中さんから自立してメイクの道に進むことになっていることから、これに沿うように求めた」「その中で改めて朱里はダンスではなく田中さんに夢中であり、最後は別の道を目指す人物で、田中さんへの依存に見えることは避けたいと注文を付けた」。さらに小学館Cは「『セクシー田中さん』はキャラクター漫画だと思っています。それ故キャラクターを好きになってもらうために、各エピソードが綿密に構成されているので、やむを得ない場合以外はできるだけ、原作の流れを崩さないで頂けたら…と思っています」との記載を上記メールに追加して日テレAに送付、編集者の立場からの希望を述べた。(「このCの要望は脚本家に伝わっていなかった」との脚本家の回答あり)。さらに同日夜遅く、原作者の提案により原作漫画の最新ネームを小学館Cから日テレAに送付。

(日)「修正箇所自体は通常のドラマよりもむしろ少ないと感じ、原作へのこだわりが強い作家と聞いていたわりには心配していたほどではなかったという話」をしていた者と「最初から指摘箇所が厳しいという印象を持っていた」者がいた。

5/27(小)日テレAから小学館に「第2話プロット(5/26 版)」および「第3話プロット(5/26 版)」と「第 1 話脚本(第2稿)」送信、30日までの監修を求められた。

(日)AはCに対し5/27に1話脚本を送付。1~3話の脚本は、5月末から6月にかけて順次 A からCに送付。

5/31(小)小学館C、原作者に代わり意見を〘田中さん第一話お返事530〙にまとめ日テレAに送信。同日、〘田中さん第 2、3 話お返事531〙も送信。

6月

6/1(小)日テレBから小学館に「第 2 話脚本(第2稿)」送信。

6/5(小)原作者よりCに「特に問題はないという意見を示しつつ、 気になる点として、第2話脚本中に若い男女のメッセージのやり取りをメールでさせていることについて、今どきはLINEが普通ではないかと指摘」「説明を加えないと不自然な点が出てくる不用意なセリフがあることや、意味のないセリフが挿入され理解を困難にしていることなどの様々な問題点を指摘」。

6/8(小)日テレA「『第4話プロット(6/7 版)』を送信し、監修を求め」「直ちにCから原作者に転送」。同日に日テレより契約を進めたいとの連絡。

(日)同日、日テレAより小学館へ「日テレ内で『10月ドラマ枠』で正式決定いたしました。」とメール。

(小)同日、小学館Dが日テレBに電話「ドラマのオリジナル部分は原作者が詳細プロットを書き、これを受けて脚本家が起こした脚本を了承しない場合は脚本を自ら書く方法を提案し、脚本家に失礼にならないよう了承を取ることを求めた」。日テレBは「原作者に書いてもらうことはありがたいと賛同し、 脚本家にもうまく話しておくと回答」。

(小)「なお日テレBは 『もし脚本が原作者の意図を十分汲まず、原作者の承諾を得られないときは、原作者に脚本も書いてもらうこともある』と言われた記憶はないと否定しているが、詳細プロットを書く話を聞き、感謝したことは認めている」「明確な条件 としてはお伝えいただいておりませんとも回答し、話があったことを否定してはいない」。

(日)日テレA「ドラマオリジナル部分については本件原作者がロングプロットで提案することは言われたが、脚本化の過程で本件原作者の了承がどうしても得られない場合は、本件原作者自ら脚本を執筆する可能性があること、これを実施すると、専業の脚本家の方に大変失礼であるので、予め了承を取っておいてほしいことは、この時点では言われた記憶はない」。「『書き起こし』のようになることも考えられるので、ベテランよりも経験の浅いそのまま全部言うことを聞いて書いてくださる脚本家さんの方がよいのではないか。ベテランにそのようなことをお願いするのは恐縮である」といった旨言われた記憶はあるが、「テレビドラマとして原作者のプロットが通用するかどうかは実際にみてからでないとわからない」旨回答し、脚本家の執筆したものでラリーをさせてほしいという旨伝えた」「もし言われたのであれば、この時点で本件脚本家に伝え、ベテランでもある本件脚本家は本件ドラマの脚本から降りたであろう」。

6/10(小)日テレより「小学館の提案にそって進めていくことに同意」の旨連絡。同日、小学館から日テレへ「(原作が追いつかれた先の)ドラマオリジナル展開に関しては、原作者の方から、脚本もしくは詳細プロットの体裁でご提案させて頂けませんでしょうか」と提案「許諾条件というほどではないがはっきりとした要望として検討すること」を求めた。同日日テレBより「結果進めさせて頂くとのことで承知しました。9話あたりからのドラマオリジナル展開に関して原作者の方から脚本もしくは詳細プロットの体裁でご提案して頂く点 も承知しました。原作者の原作の世界観もあると思いますので具体的に頂けるほうが良いと思います」とのメール。

(日)「日テレAは、脚本は本件脚本家が書くものだと思っていたため、小学館のメールにある「脚本」という点が引っ掛かった。そこで、同日夜Cと電話で話をして詳細プロットで 提出してほしい旨確認。この協議を受けCからはBに対し、9、10話に関しては、原作者にプロットを書いて頂く方向で進められたらと思う旨メールにて回答」。

6/11(小)日テレAより「第5話プロット(6/11版)」の送信とともに「9、10話に関して原作者にプロット書いて頂く話、脚本家含め話せましたのでその方向でスケジュール感含め調整させて頂きます」と連絡。「日テレAによると、6 /11正午から行 われた台本会議にて、監督やプロデューサーら他のメンバーもいる中で、 日テレAから脚本家に、原作者にプロットを書いていただける旨を伝えた」「しかし脚本家によると、同氏が、原作者において詳細プロットを書くことを日テレAから打診されたのは7/11以降であるという」。

(日)「小学館Cに対し原作者が詳細プロットを提案することを脚本家も了解した旨伝えており、ここでもドラマオリジナル部分も脚本家が執筆することが当事者の前提となっていた」。小学館Cは「原作者が脚本を執筆する可能性があることは従前初期から約束されており、この時点であえて『脚本』だけ条件から外した覚えはない、まずはプロットを提案し、それを忠実に脚本に起こしていただけるものならば、という前提」である旨述べている。

同日、小学館から日テレへ「第4話プロットお返事 611」送付。以下原作者の言葉:

「エピソード順番を入れ替える度に、毎回キャラの崩壊が起こってストーリーの整合性が取れなくなってるので、エピソードの順序を変えるならキャラブレしないように、もしくはできる限り原作通り、丁寧に順番を辿っていって頂けたらと思います」(中略)「ドラマはドラマのアレンジを加えてより良い物にして頂くのが一番と承知しておりますが、まだキャラクターや物語の核になるものが共有しきれていないせいか、アレンジが加わった部分から崩壊していってしまいがちな気がしていますので、何卒宜しくお願い致します」

(小)原作者は「脚本家に原作の世界観の共有を期待」。小学館C氏は上記メールに「朱里と進吾のキャラクターに原作からのブレが全体的に感じられること、その多くがエピソードの切り貼りのために起きていると思われること、できる限り原作どおりに進めるか、切り貼りしてもキャラブレしないように相談したい」と付記。

(日)「日テレA氏は1話~3話でもエピソードの入れ替えがあったにも関わらす、4話プロットでエピソードの入れ替えによるキャラブレを指摘されたため、原作者の意図が分からず困惑した」。

6/12(小)日テレから送付された「第5話プロット(6/11版)」について、原作者は「原作を省略したことによる不自然な点、原作の持つコメディタッチの明るい雰囲気から湿っぽい展開になる恐れがある点、漫画原作とは違った展開になっている点、登場人物の言動内容が無神経な点、原作では田中さんの父親のリストラで短大しか行けなかったことをジェンダー問題を意識して取り上げているのに単なる高校受験の話になっている点など、原作の思想が十分に認識されていないことも指摘」。小学館より日テレA氏に送付した。

6/14:小学館C氏から原作者の意見をそのまま日テレA氏に送信。

(小)原作者からC氏へ「『第1話脚本(第2稿)』19頁のやり取りで朱里の性格を誤解しているうえ、不用意なセリフの挿入で理解困難になっている点、「第2話脚本(第2稿)」26頁でも同様に不用意なセリフの挿入で前後の意味が伝わらなくなったことなどを指摘」。原作がなくなる9,10話あたりで収拾がつかなくなるのではという不安を伝えた。

(小)日テレA氏によると「6/16打ち合わせ時に脚本家をはじめ制作陣に伝えた」。だが脚本家は聞かされていない、とのこと。

6/19(小)日テレA氏から「第3話脚本(第2稿)」送信。

6/29(小)日テレA氏から「第4話プロット(6/28版)」と「第5話プロット(6/28版)」を送信。

7月

7/1(小)「原作者は、プロットの設定に無理があるとし、登場人物の感情の流れを説明しつつ、エピソードの順番を入れ替えないで盛り上がりが得られる代替例を具体的かつ詳細に提案し、小学館C氏は同日〘田中さん4話プロット修正案〙にまとめて日テレA氏に送信」「C氏はその送信メール文で、送信文書の一部は本件脚本家に読んでもらえるように推敲したと説明を加えた」。

(日)「小学館Cを通じ本件原作者からエピソードの入れ替えについて許可されなかった旨及び原作者が作成したその理由と代替案についてメールで連絡」「制作サイドもこれ以上のやりとりは困難であると考え、当該部分については原作者の要望どおりドラマ化にあたってのエピソードの入れ替えは行われなかった」「Aの認識では、ここが最初に大きく制作サイドと本件原作者で揉めたやりとり」。

7/4:日テレから6話のプロット送付

(小)原作者が小学館Cに「ドラマ関連想像以上に負担が大きすぎる」と述べた。

7/5(小)小学館Cから日テレAに「第3話脚本(第2稿)」について、田中さんと笙野の食事シーンで原作の緻密な流れを端折ることで違和感がある表現になっている点、女性特有の深刻な問題を意識した原作の部分が省略されたり、表面的に扱われたりしている点などの問題点を指摘した原作者の意見を〘第3話脚本へのお返事〙とし「ドラマの視聴者はそんな細かいこと気にしないよ、とか尺の都合で長台詞は無理、など、色々あるとは思うのですが、まずは一度原作の解釈を酌んで頂けたら幸いです」と申し添えて送信。しかし本件脚本家によると「同氏はこのコメントを知らされていなかった」。

(小)同日、小学館Cより「第6話プロット(7/4版)」について「 原作からアレンジしてある部分が、不自然だったりキャラの言動が幼すぎたり、今後の流れに影響するからNGだったりという箇所があるという原作者の指摘を〘第6話プロ ットへのお返し〙にまとめて日テレAに送信」「その中には、田中さんのダンスが動画投稿されて評判になり会社の同僚に知られるシーンがあるが、非現実的であるとして原作どおり、偶然ベリーダンスをしている友人から見せられたことに戻すよう提案した点があった」。

(日)「今回も原作をアレンジしている部分が不自然だったり、キャラの言動が幼すぎたり、今後の流れに影響するからNGだった箇所があるというコメント付きで具体的な部分について本件原作者の修正意見がメールにて送られてきた」「制作サイドは本件原作者の意見をもとに6話のプロットを修正」。

7/10:日テレより「第7話プロット(7/10版)」送付。

7/11:日テレより「8話プロット」と「『セクシー田中さん』ラストへ向けて、 それぞれの流れ」と題する文書送付。

7/16:小学館より日テレAにメール(原作者の長文の指摘文書添付)、原作者からの申し出でベリーダンス鑑賞。

(小)「第7話プロット(7/10 版)」について「冒頭の朱里と小西の喧嘩場面で脚本家が挿入したセリフは相手の人格を否定する無神経なもので、喧嘩する二人の関係を理解していないとして、原作どおりの言葉へ書き直しを求めたり、あるいは小西と進吾が飲むシーンについ ても言葉を端折らないでほしいと要望したりした。そして朱里のメイク大失敗こそ、これを解決する過程が感動を呼ぶ「旨味」であるのに、脚本で削除されていることが問題であるとも指摘」

(日)日テレAの認識「本件ドラマ7話中の小西と朱里の喧嘩のシーンを盛り上げるか盛り上げないか(制作サイドはドラマ的に盛り上げたい)、朱里が田中さんにメイクをしたが老けメイクとなり失敗するシーンをカットするか(制作サイドでは、該当女優の肌がきれいすぎるため映像ではうまく表現できない等の理由でカットしたい)等で制作サイドと本件原作者でせめぎ合いがあった」「原作者によると、小西と朱里の喧嘩のシーンは、相手をdisる言葉がいつも極端に無神経すぎて、幼いし大人としてくだらなさ過ぎるように思うということであった」「メイク失敗(老けメイク)シーンは、『物理として超えられない年齢の壁』があるにもかかわらず、いくつになっても変われる、自分らしく生きられるという原作のテーマであること、朱里が将来メイク関係の仕事に夢を持つ大切なエピソードなので、出来れば端折らないで欲しいということであった」。

7/20:(小)小学館、第9話と第10話の「ざっくりしたプロット」を日テレに送信。

7/22:(小)日テレAから「制作サイドのリクエストを『9、10話に関してドラマ側意向(0722)』にまとめて送信」。

7/23:(小)原作者による〘9、10 話へのご要望のお返事〙のまとめを日テレに送信。

7/24:(小)日テレA「第4話脚本(第2稿)」を小学館へ送付。

7/25:(小)同氏「第6話プロット(7/24版)」を送付。

7/27:(小)原作者、僅かの指摘のみでほぼOKとの返事送付。

7/28:(小)日テレから「第7話プロット(7/27版)」送付。

7/30:(小)小学館から日テレAへ

「同プロットでは、田中さんの失敗メイクのシーンが単なる派手すぎるメイクという平板なものになっていたことから、当該俳優で漫画原作のようなコミカルなシーンができないのか、日テレ側に確認したい」「これは本件漫画のテーマである『年齢の壁』の観点からは田中さんの老け顔が前提になるところ、キャスティング当初において俳優の美貌と年齢から懸念された点であったからである」「日テレ側からは演技とメイクで対応できるとの説明を受けていた」「原作者は、メイク失敗エピソードを後回しにして第9話、第10話のプロットを書くことにし、脚本家には伝達済みの『第2話脚本(第2稿)』および『第3話脚本(第2稿)』の修正箇所の修正を求めた」。

(日)「これに対し、Aはもし当初から懸念が示されていたとすれば、必ずキャスティングの前に実際にメイクを試しているはずであって、キャスティング時にそのような指摘はなかったとして、双方の見解には隔たりがある」。

8月

8/1:(小)日テレAより小学館へ「第1話脚本(第4稿)」「第2話脚本 (第4稿)」「第3話脚本(第3稿)」および「第5話脚本(第2稿)」送付。

8/3:(小)日テレへの返信(以下内容)。

「第1話脚本(第4稿)」:「4か所の指摘のうち既に5/31に検討を求めた箇所がそのまま残っていたことからその削除を求めた点や、原作でもドラマでも登場する料理に要する時間に関するセリフについて根拠の確認を求める質問」。

「第2話脚本(第4稿)」:「笙野が交際していた女性から去られた理由に関わる場面で、本件漫画の狙い(財産ではなく、家族のことを思いやらない父親の立振舞いが原因)の理解がで きていないシーンの変更を求め」

「第3話脚本(第3稿)」:「7/5に第3話脚本(第2稿)に対する監修において、4年前のレイプ未遂の回想に関係するシーンについて、犯罪被害を訴えるシーンで相応しいシリアスさが不足していると既に指摘したにもかかわらず、十分な理解が得られていなかったとして、代案を提示し修正を求めた」「併せて飼っていたハムスターの逃走範囲に関するセリフについて、原作漫画の100M以内との吹き出しの記載を200M以内に変更した点にも疑問が呈された」。

「第5話脚本(第2稿)」:「セリフの修正要請箇所が何か所もあったが、ヒンズー教徒が多いインドでベリーダンスをするという点に疑問を呈した」。

同日「原作者が作成した第8話から第10話までの詳細プロット」も送付(以下内容)。

「脚本の形式でこそなかったが、場面、登場人物とそのセリフと動作が詳しく書き込まれていた」「詳細プロット送信に際しては、送信文中に、前記老けメイクが困難なことを前提として書いたことを述べ、ドラマ側に寄せて原作より『恋愛感情過多でセリフやエピソードアレンジしてるので、原作と同じシーンでも、こちらのセリフ&シーンを使ってください。ネ タバレギリギリのライン探りながらバランス見ながら書いてるので、アレンジやエピソード順番入れ替え、セリフの変更は、基本、しないでほしいです。 尺とか、撮影的に難しいとか、これはどうしても厳しいので変更できないか?とか、そういうのは勿論、ご相談ください』との要請を伝言として記載」→脚本家には一切伝わっていなかったとのこと。

(日)「原作者から1~3話脚本の修正意見がきて、一部には『マルっと入れ替えて戴けたら』というコメントがついていた」。

8/4:(小)日テレAは、原作者の要請中、特に「アレンジやエピソード順番入れ替え、セリフの変更は、基本しないでほしい」との点について、尺、撮影、実写化するにあたり必要なこと、スポンサーの意向、1話ごとの盛り上げ等のため脚本でアレンジは必ず発生するとし、原作をベースにアレンジやエピソード順番入れ替えをするが、原作者の意向と違った場合は、 絶対に譲れないところは原作に戻し、そのほかは調整したいと返事した。これに対して小学館Cは、原作者も、撮影都合などによる変更は受け入れる前提であったことから、「一切の変更を許さないということではない。原作者が譲れない点は修正をお願いしてきたと思うので今後も同様にお願いしたい」 として承知した。

8/5:(小)「第7話プロット(7/27版)」について原作者がまとめた意見を小学館Cが日テレに送付。内容は「既に7/16に修正を要請した2か所について重ねて修正を求めるなどの意見→指摘した会話部分をさらに丁寧にすることを求めたほか、要請した修正がされていなかったり、進吾の職場のパワハラで極限状態にまで追い込まれている状況描写の不足等。

8/6:(日)「制作サイドでも、修正できない箇所について説明を加えるなどして小学館C を通じて原作者との間でラリーが行われたが、原作者の同意を得られなかったため、制作サイドではこれ以上ラリーを続けても原作者から同意を得ることができないという考えになり」「『老けメイク』も実現の目途が立ったことから、同年8月6日頃原作者の意見を尊重することで決着した」「その結果、7話を修正するとともに、朱里の田中さんへのメイク失敗のエピソードは8話前半に入れることになった。Bの認識では、7話が2回目の制作サイドと原作者とで大きくもめたポイントだった」。

8/9:(小)日テレAは「第1話脚本(第4稿)」「第2話脚本(第4稿)」「第3話脚本(第4稿)」の各修正脚本と「田中さん1話~3話決定稿前修正補足」と題する文書を小学館に送信。「8/3の指摘箇所を半分以上修正したが、応じたくない箇所は原作者の意図をくみ取りながら修正したので『全部抜いて』『丸っと入れ替えて』などをしないで、検討されたいと付記」。

(日)日テレAは小学館C氏に1~3話の修正した脚本をメールで送り「半分以上そのまま修正致しましたが、こちらも修正したくない箇所もあり、その箇所は先生の修正意図を汲み取りながら修正させて頂いております。『全部抜いて』『丸っと入れ替えて』などではなく、今回の方向性で判断して頂けますと幸いです。」とのメッセージを添えた。

(小)小学館Cから日テレへ「田中さん1~3話お返事」送付:「上記の修正がなされなかった点のうち、第1話脚本関係では、感じの悪い人格否定のアレンジセリフについて何度も求めたこととして削除を求めるほか、第3話脚本では、8/3に意見で返したどおりに修正することを求め」「何度も説明したシーンではこれ以上やり取りしない、マルッと修正するように」という原作者の意向を伝える内容。

8/10:(小)日テレAより「第1話~第3話の脚本の各決定稿と第4話、第5話の脚本各第3稿」を送信。これらの脚本には原作者が求めた修正が施されており、原作者はこれらの全て異存がないとした。

8/11:小学館Cより日テレへOK回答。第1話~第5話の脚本が確定。

この時期、原作者はHuluのスピンオフドラマ4話の脚本監修も抱えていた。漫画7巻の番組告知は8/31付。

8/22:(小)日テレAから「第6話脚本(第2稿)」送付。

8/25:(小)原作者の「原作で、話の流れを考えて構成していたのに省略されているシーンやセリフの復活を求めたり、セリフをストーリーに相応しいものに修正したり、さらに不自然なくドラマが進行するような代案など多数の指摘箇所」の提案を小学館Cがまとめ〘田中さん6話脚本お返事〙として日テレに送信。

8/31:(小)日テレより「第6話脚本(第3稿)」および「第7話脚本(第2稿)」送信。

(日)7話の台本をメールにて送付。

9月

9/2:(小)小学館から〘田中さん第6話〙〘田中さん7話〙文書で日テレA氏に送信。内容は以下「『第6話脚本(第3稿)』では、8/25原作者が修正提案した小西と朱里が飲酒する店についての田中さんの「サバランか」との質問や飲酒場所が無視されており、会社同僚間で田中さんのダンスが話題になったきっかけに関して、原作者が既に7/5にした「第6話プロット(7/14版)」の監修で原作に戻すように求めていた点も修正されていなかった」「またダンス曲の名称も『バラディ』と『マスムーディ』が混用されていた」「そこで原作者は、これらの箇所については再度修正を求めるとともに、曲の名称をシンプルなバラディに統一するよう提案、さらに2か所セリフの修正要求を加え「第7話脚本(第2稿)」についてもセリフの追 加や削除を複数要請」。

9/5:(小)日テレから「第6話脚本(第3稿0905)」「第7話脚本(第3稿)」「第8話脚本(第2稿)」の各脚本と「6話7話修正、8話補足説明」を送信。

補足説明→9/2の小学館の修正要請への対応として「第6話では、原作者が求めた『サバランか』との田中さんの飲酒場所の質問セリフを情景から分かるという理由で採用しないこと、田中さんのダンスが社内で評判になったきっかけについては、原作者の意見に反対して採用しないことを明言、ダンス曲名称は専門家に確認したとしてマスムーディで統一する」との説明。さらに日テレAは小学館Cに対し「本件脚本家が原作者からの回答文を読めない状態にあり、日テレAが口頭で概要を伝えている」「原作者には伝えないでほしい」と話した。小学館Cは「このような重大なことは原作者に伝えないと今後の監修が正しくできないと判断」「原作者に伝えたうえで、上記脚本を転送して監修するよう求めた」。

(日)「一般には、プロデューサーが原作サイドのやりとりをそのまま脚本家に伝えることは少なく、プロデューサーが咀嚼してから脚本家を含めた制作サイドに伝えることが多いこと 、及び原作者の指摘は小学館Cが言葉遣いを柔らかくしたものであっても、脚本家にとっては厳しい口調であってそのまま読むのはつらくなったことから、脚本家はAに対して、原作者の指摘はAが咀嚼したうえで伝えてほしいと依頼」「日テレAは小学館Cに対し、ここだけの話として、脚本家が原作者の指摘を直接読むことができないと言っているので、以後は自分が咀嚼して脚本家に伝えるということを話した」「しかし、Cは自身の判断で原作者に対し、脚本家が原作者の指摘を読めないという話を穏便に伝えたということであった。Aは Cに対し原作者には伝えないでほしかった旨メールした」「また、脚本家には原作者が知ってしまったことについてAから伝えられていなかった」。

9/11:小学館より日テレへ「第6話脚本(第3稿0905)」「第7話脚本(第3稿)」の各脚本への意見、曲名、監修の姿勢について原作者がまとめた意見を送信(以下内容)。

(小)「第6話脚本 (第3稿0905)」について「曲名をシンプルなバラディに統一したうえで、 マスムーディとバラディが同じ曲であることが分かるセリフで説明を補足する方法を提案」「脚本家が省略を主張する『店を尋ねる田中さんのセリフ』が実は、田中さんの質問セリフを入れることで、小西とサバラン以外で初めてお酒飲むんだなと強調され、朱里の気持ちを理解するように視聴者の注意を喚起するために必要なものとして用意されていたこと、 またダンスの動画についても、初心者に過ぎない田中さんのダンスが動画で評判になるほどのものではあり得ないこと等の理由を詳細に説明、日テレの補足説明中の提案を認めなかった」。

「第7話脚本(第3稿)」 について「4か所のセリフについて、詳細な理由を付して修正を求め、曲名に関してはバラディが良いとして専門家への確認を求めた」。

本件脚本家にむけたメッセージ〘修正について〙原作者は「監修者として漫画とドラマは媒体が違うので、ドラマ用に上手にアレンジするのがベストであることは理解している。全てお任せして『ああなるほどそうくるのか!面白い!』と思える脚本が読めるなら、一番良いが、『ツッコミどころの多い辻褄の合わない改変』がされるなら、しっかり、原作通りの物を作ってほしい。脚本で100点を目指すのはもう無理だと思うので、演技や演出力で、なんとか80~90点に、引き上げて欲しい。ベストは無理だと判断したので、限りなく全力でベターを目指して欲しいと一層の努力を求め」「原作者として『作品の根底に流れる大切なテーマを汲み取れない様な、キャラを破綻させる様な、安易な改変』は、作家を傷つけることをしっかり自覚して欲しいと要請しつつ、役者スタッフ等多数人の労苦に感謝しており『闇雲に原作を変えるな!と主張しているわけではなく、よりよいドラマになるように、自分を守るために、現段階でできるベストを尽くしているつもり』と結んで脚本家の理解を期待」。

「第8話脚本(第2稿)」について原作者は「エピソードの順番入れ替えの疑いがあるので、監修せずに返し、エピソード順番入れ替えを絶対に許さない」と回答するようにCに求めた。Cは上記〘修正について〙を含む意見送信メールに小学館の希望として「書き下ろした8~10話に関しては、撮影の都合などの理由以外では、できる限り改変しないでほしい」と伝えた。

(日)小学館CからAにメール送付「(原作者からのコメントとして)6話、7話の脚本の再修正の指摘の際に脚本家が読めないというのであれば、今までのようにきちんと理論的に理由を伝える必要はなくなり、自分もそのほうが楽である」。

Aは、折に触れプロットや脚本は脚本家だけの意見ではないことを繰り返し説明していたにもかかわらず、本メールの文章から原作者が脚本家に怒っていると感じた。また、同メールには7話の再修正案の指摘の箇所に「散々説明して来たつもりなので、流石にもう堂々巡り、なのでもうこれ以上のやりとりはしたくない」旨の原作者コメントが付されていた。 また、同メールには「修正について」と題する原作者作成の Word 文書が添付されていた(以下内容)。

 漫画とドラマは媒体が違うので、本当はドラマ用に上手にアレンジして頂くのがベストだって事は、私も良く理解してるんですよ。(中略)でも、ツッコミどころの多い辻褄の合わない改変がされるくらいなら、しっかり、原作通りの物を作って欲しい。 (中略)

 これは私に限らずですが… 作品の根底に流れる大切なテーマを汲み取れない様な、キャラを破綻させる様な、安易な改変は、作家を傷つけます。悪気が全くないのは分かってるけれど、結果的に大きく傷つける。それはしっかり自覚しておいて欲しいです。 最終的に意にそぐわないモノが出来ても、多くの作家は公に文句が言えないです。莫大な数の役者さんスタッフさん達が、労力や時間を使って関わってくださってる事を知ってるので。その事に対しては、本当にとても感謝をしているので。なので、闇雲に原作を変えるな!と主張しているわけではなく、よりよいドラマになるように、自分を守るために、現段階で出来るベストを尽くしているつもりです。 宜しくお願い致します。

Cは同メール中で「原作者が書き下ろした8~10話に関しては撮影の都合などの理由以外ではできるだけ改変しないでほしいというのがこちらの希望である」と述べていた。このメールに対し、AはCに電話をし「原作をベースにして脚本として再構築する上で必要なセリフ変更は発生する、今までどおり進めさせてほしい」旨説明、Cももちろんわかっている旨回答した。 なお、これらの原作者の意見については、Aはコアメンバーに対してはそのまま伝えたものの、脚本家に対してはドラマ化について原作者の不満 が高まっているという温度感のみ伝えた。一方で脚本家は、8話のやりとりあたりから原作者の語調が強く、こだわりが強いという印象を抱き始めた。 

9/14:(小)日テレAから小学館へ「第6話脚本(第3稿 0914)」と「第7話脚本(第3稿0914)」 を送信。

日テレAから小学館へ「第2話脚本(決定稿追加台本)」送付。尺不足の理由で19Aシーンが追加されていた。

9/15:(小)小学館Cから日テレAへ「(原作者の意向として)追加された19Aシーンが前後の流れを分断させてテンポが悪くなっているから入れたくない、脚本では削除されていた原作のダンスレッスンのシーンがもったいないから追加してほしいが、いまさら無理であれば仕方ない」という意見と、漫画のレッスンシーンを添えて送付。

(日)CからAにメールで「基本的には問題ありませんが、先生より『出来れば』リクエストがありましたのでお伝えします」とあった。制作サイドは原作者のリクエストを検討したが、2話冒頭のレッスンシーンが長くなり冒頭のテンポが悪くなってしまうこと、レッスンに興味がない視聴者は冒頭のレッスンシーンが長いとドラマから離れてしまうため、取り入れることは難しいと判断。Aによれば、AがCに対し電話でその理由も説明、Cも「出来れば」であるから大丈夫である旨述べ承諾した。

9/20:(小)日テレAより「『第2話脚本(決定稿追加台本)』になお尺不足があった」として末尾部分を追加した「第2話脚本(決定稿追加台本2)」と、第3話の冒頭部分を修正した「第3話脚本(決定稿追加台本)」を送信。「末尾に多くの内容のないセリフが水増しされているとしてすべて採用しない」「代案を考えさせてほしいので締め切りの時間を教えてもらうように依頼」「追加希望箇所として3か所を挙げ、加えて上記19Aシーンの削除を求めた」原作者の意向をCから日テレに伝えた。

(日)追加脚本でも尺が足りずさらに追加が必要になったため、Aが追加の修正案をCにメールにて送ったところ、Cから「これはちょっと厳しい、本件原作者が代筆したいと言っている」旨の返答がメールにてあった。

9/21:(小)小学館Cから日テレAに「原作者の作成したABC3案」を送付。「いずれも、挿入場所を特定したうえ、発言者を特定してセリフが書かれ、 出演者の動作や情景も書き込まれており、体裁を直せばそのまま脚本の一部として使える状態に整えられていた」「原作者はCに脚本家による変更は不可と伝え、Cは上記送信メールに『使用する場合は、セリフなどここからの改変は避けて頂きたいと思っております』と書き添えた」「なお原作者はCに対し、優先度は追加Bもしくは追加Aが最優先で、追加Cがこれに次ぐものと指定した」。

(日)「小学館Cから原作者が考えた2話の追加脚本がメールにて送られてきたが、当初の追加脚本で本件原作者から一度OKがされた箇所も修正されていた。Aとしては、原作者が一度OKしたものを修正するのはルール違反であると思った」。

9/22:(小)「日テレAがさらに修正を加えた『第2話脚本 (決定稿追加台本3)』を送信、同日中の監修を求めた」「内容は原作者が追加を求めたC案が末尾に採用されただけで、同氏が入れるとテンポが遅くなると指摘した19Aシーンは削除されていなかった」。

「Cは原作者の『19Aシーンの削除』について決意が固いと判断、スピンオフドラマの監修を拒否する可能性があると心配し、日テレBに相談」「日テレBは電話にて、当該シーンの削除で調整すると約束」。

9/24:(小)小学館Cが日テレAにメール送付「原作者が初めの時点で話したとおり改変を容易に認めることのない作家で、これ以上押せば極めて危険で、全てをひっくり返す騒ぎになりかねないと判断していると説明、19Aの削除を求めた。あわせて原作者は自分の書いた8~10話の詳細プロットも『一言一句絶対に変えない』ことを要求していることを書き添えた」。

(小)「日テレAは小学館Cに19Aシーンを削除することに同意する旨連絡し、メールにて 19A削除で監督と脚本家の了解を得たと回答」「ただし『8~10話一言一句変えないのはもちろん無理』とも記載し、同日19A シーンを削除し、原作者の追加B・Cのシ ーンを加えて第2話の脚本改訂が確定」。

(小)「CはDと相談、脚本の追加部分に関する顚末を日テレBに報告するように求めた」。

(日)「C氏から、自分個人としては、脚本家、監督がここまで 歩み寄っているので譲歩すべきだと思うが、初めの時点で言ったとおり原作者は『難しい』作家であり、これ以上押せば全てをひっくり返す騒ぎになりかねないこと、原作者が脚本家の書くものが耐え難い、別途Huluで配信予定だったスピンオフ作品も取りやめると言い出していること、2話追加台本の修正のことで8〜10話も一言一句絶対に変えないでと更に強固になってしまったので、何とか折り合いをつけてほしい、コントロールが効かず、大変不甲斐ない話ではあるが、追加シーンを入れなくても成立していた脚本であり、内容的にマストではないのなら、他の手段の対処でお願い出来ないか、とメールで言われBも同意せざるを得ず、Cにその旨メールにて返信」「その際、AはCに対し『8〜10話一言一句変えないのは無理ですので、その点は何卒よろしくお願いします。もちろんCはご理解頂いていることは重々承知ですが』とメールした。その結果、2話追加台本については原作者の意見どおりに修正した」。

(日)「Aは同日の小学館Cとのやりとりについては、脚本家以外のコアメンバーにはそのまま伝え、脚本家には温度感のみ伝えた」。

9/25:(小)小学館Cが日テレBに電話で状況を説明。Dが10/16に原作者との面談を決める。

9/30:日テレAから小学館Cへ第8話~第10話の各脚本(0930)送付。

(小)「日テレAは、原作者の前にCが読み懸念事項を修正することを求めた」。ここから日テレBもCCに参加。

(小)「小学館Cは、これらの脚本(0930)には、8/3に送ったCの第8話~第10話の詳細プロットからの変更があることに気づき、日テレAに対し一旦はその理由を尋ねた」。

(日)「小学館Cから『このままでは原作者に見せられない』旨の返答。日テレAは、この前に Cから『一言一句絶対変えないで』という話がきていたが、それは無理である旨Cにも伝えてあるし、Cに送った脚本はドラマ化にあたって必要な改変であり許容されると考えていた。Bは8~10話は7話までと同じスタンスで作成した脚本と認識」。

10/2:小学館Dから日テレAへ「相談」メール送信。

(小)(メール内容)「確認なのですが、原作者が描き下ろした8~10話は基本的に変更無しで使用してほしい、という話は●●さん(脚本家)に伝わっていますか?DからBさんにもお電話差し上げたのですが、そのお話しはAさんに伝わっていますでしょうか?」→「以後のメールで日テレAがこの点について回答した形跡はない」「また脚本家によると、同氏は一切聞かされていないとのこと」。

(日)(メール内容)

・原作者が描き下ろした8~10話は基本的に変更無しで使用してほしい、という話が脚本家に伝わっているか、DからBにその旨電話をしたのだがAに伝わっているか、

・8話以降は、今までとは根本的に違い、ドラマとして必要な変更以外は基本的にしないでほしい、 

・ドラマとしての効果的な組み立てや長すぎるセリフのカット等は大丈夫であるが、セリフを少し変える、など脚本家の「創作」となるが、8~10話に関しては「創作」は入れないでいただきたい

「Aの認識では、この時初めて『創作するな』という話がCから言われた。Aはこの時点でもこれまで同様ラリーを続けて本件ドラマを作っていくのがいいと考えていた」。

10/4:日テレAと小学館C・Dが面談。

(日)「 8、9話については原作者に見せられるよう一つ一つ確認して修正し、Aはその結果を脚本家にフィードバックして脚本家が8話脚本、9話プロット、9話脚本を修正」。

(小)「(面談の)記録はないが、同日、先に退席したと思われるDに宛てたAのLINEメッセージからは、Cが、既に送付を受けた第9話および 第10話の脚本にはエピソード入れ替えや創作がたくさんあって原作者の承諾を得ることは根本的に無理であると述べたが、結局了解点は得られなかったようである」。

10/5:(小)「原作者はCに第3話脚本のシーン50で演じられるダンス『ハリージ衣装でドラムソロを踊る』を『普通のドラムソロ』に変更するように日テレAに急ぎ伝えるよう要請」「原作者が問題としていたのは、同シーンでベリーダンスを田中さんがステージで踊る際、演出では『ハリージ衣装でドラムソロを踊る』こととされていた点であり、Cに対して、ハリージ衣装でドラムソロを踊ることは、ベリーダンスの歴史的、文化的背景としてあり得ないので日テレAに確認してほしいと求めた」「原作者の求めを受けたCが同日ショートメールで日テレAに対し、原作者からの依頼として伝えた」「これに対して日テレAはCに対して直ちに、ダンス監修者には『OK頂いている』という認識であるが、改めて確認すると返し、同日にダンス監修者からOKの確認が取れたと連絡」「しかしこの時、実際にダンス監修者がOKと言っていたかという点には疑問が残る」。

(小)「この時のCの問い合わせに対し日テレAが『撮影済み』だと虚偽の発言」。

10/6:日テレAが小学館に「第8話脚本40(0930)」の修正版「第8話脚本(第4稿)」、説明を記載した【8話申し送り事項】なる文書を送信。

(小)「その際のメール文に『前回のお打ち合わせであった部分を修正し、朱里にメイク話、田中さん&笙野&母の話のカットバック構成ではあるものの、それぞれの話の順番は入れ替えないなど、お打ち合わせ通りに修正させて頂きました』とあるように、 日テレは、カットバックはあるもののエピソードの順番入れ替えをしない点までは約束していた」。

(日)「日テレAが小学館Cに対し、修正した8話脚本をメールにて送付し、Cが確認後原作者に渡してほしい旨連絡」。

10/7:(小)「原作者は、かつて日テレAと会った際に『露出が少ない衣装で踊ってほしい』と述べたその発言が(ダンスに関する)誤解を生んだものと考え、制作現場に迷惑をかけたと詫び、これ以上の問題には しないことを小学館Cに連絡し、Cも同日、日テレAに伝えた」。

10/8:日テレAから小学館へ「第9話脚本(第4稿)」と【9話申し送り事項】送付。

(日)具体的な日付無「日テレAは、小学館Cより送付された原作者の意向に従って当該撮影内容としたつもりであったが、原作者はそのような趣旨では依頼していない認識であったためCに確認を依頼」「Cを通じた原作者の撮影シーンに関する問い合わせに対し、Aは既に当該シーンは撮影済みである旨回答を行ったが、実際の撮影は5日後に予定されており、 そのまま予定通り撮影が行われた。その後、これらの経緯を本件原作者が知ることになった」「Aによると、まだ撮影していない旨を回答すると原作者から撮影変更を求められるのは確実であると思ったが、Aは当該撮影シーンは客観的にも問題ないものだと思っていたこと、及び当該シーンの撮影のために2か月にわたってキャスト・スタッフが入念に準備を重ねていたため、撮影変更はキャストを含め撮影現場に多大な迷惑をかけるので避けたいと思って咄嗟に事実と異なる回答をしてしまった。このことは反省しているということであった」「この事態は同年10月後半に当該シーンをリテイクすることで解決したが、既に従前からの経緯により、原作者の制作サイドへの信頼は損なわれつつあったところに、この撮影をめぐる事態の発生により、原作者は『制作サイドから何を言われても信用できない』という思いを抱いた」「なお、この問題は撮影内容をめぐって主に原作者とAとの間で生じたものであり、脚本家には関係がなかった」。

10/10:(小)「原作者は後日『ハリージ衣装でドラムソロ』はあり得ないことを認識」「日テレAの撮影に関する虚偽発言も含め対応に不信感を募らせ、間違った有りようのダンスが公に放映されることを看過できず、ダンスの監修者の名誉のためにも撮り直しをするか、それができないなら番組HPやDVDへの釈明文掲載等を日テレに要求するようにCに依頼」「CはDにこの件を連絡して相談、日テレAに事態の収拾を求めることになり、原作者にもDと相談していることを伝えた」。

10/11:(小)「日テレAの言い分を確認するとのLINEメッセージを原作者に送るとともに、10/6に受け取っていた「第8話脚本(第4稿)」を送信、監修を依頼」「これに対して原作者は、 ダンス選択の混乱の原因は、原作で描いた民族舞踊を脚本家が勝手に変えたことに起因しているとして『脚本家は8~10話もう他の人に変えて欲しいです。さすがにそろそろ限界』とのメッセージを返した」。

10/12:(小)「小学館DはCに対して、日テレBと電話で話したこととして、状況を説明したところ、日テレBは、日テレAに話して同氏が認めた場合謝罪させて撮り直しできるか検討、否定した場合詳細な状況を教えて欲しいと述べ、さらに3話だから撮り直しはできると述べたことを伝えた」。

10/13:(日)「小学館CからAに対し、9話の脚本はまだ原作者に見せないほうがよいので、Cから返事をする旨メールで連絡が来た」。

(小)「日テレAより撮り直しの電話連絡がCにあり、さらにメールで、ダンス演技の状態についても選択肢が提案され、原作者が選択して撮り直しが確定」。

10/17:(日)「小学館Cと日テレAとの間で9,10話の脚本について電話で話し合いを行っ た」「CはAに対し、オリジナルで挿入したセリフをマストでなければ削除してほしいと言ったところ、Aは、それでは本当に原作者が書いたとおりに起こすだけのロボットみたいになってしまうので脚本家も受け入れられないと思う旨答えた」「その話し合いの後の夜10時過ぎ、CからAに以下の内容のメールが来た」

 ・残り9,10話に関しては「ロボット的な脚本起こし」をお願いする、それができなければ、脚本家を変えてほしい、とDからBに伝えたはずである。それくらい今はギリギリの状況である、 

・10話はドラマ制作側が作ったオリジナルが大量に入っているので、このままでは原作者に見せられないので、プロットのやりとりに戻させてほしい、 原作者が書いたプロットにどれくらい尺が足りないかを明示してほしい

「このメールの数時間後、Aは、自分の伝え方が悪かったが、原作者の納得頂けるものを完成したいという気持ちは同じである、10話はあくまで参考台本であるので、Cの提案通りプロットのやりとりに戻したい旨返答メールを送った」。

(小)「小学館Cは、原作者が脚本家変更に言及しており、先に日テレAから送信されていた第9話脚本に脚本家が創作したセリフが挿入されていたことから、電話で日テレAに対して、不可欠なもの以外は削除するように求めたところ、Aが『それでは本当に原作者が書いたとおりに起こすだけのロボットみたいになってしまうので、脚本家的に譲れないと思う』と述べたことがあった」。

(小)「Cは日テレAにあて・日テレBにはCCにて、あえて失礼を承知で言うとして、残り9、10話に関しては『ロボット的な脚本起こし』をお願いしたい、それを脚本家にして頂くのはしのびない、ということでしたら、8話以降は別の脚本家の方にお願いしたい、とDからBへお話しさせて頂いたと記載、『それくらい今はギリギリの状況と認識』しているとのメールを送信」「合わせて、第10話はオリジナルが大量に入っているので原作者には見せられず、プロットのやり取りからにしたいなどとも記載した」。

10/18:(小)日テレAはCに、伝え方が悪かったが、原作者の納得するものを完成させたいと述べ、第10話脚本は参考であり、改めてプロットからやり取りしたいと述べ、同日「第8話脚本(決定稿)」を送付。

10/19:(小)「原作者はC宛てのLINEで、修正点の内、追加セリフを挿入する箇所を間違えており、その後の流れがおかしくなると指摘、元に戻すように求めた」「加えて素直に自分が書いたものを脚本に起こしてくれればよいと記載し、第10話の不足分を書くから何分足りないか教えるように求めた。原作者は時間が無くなることを心配していた」「Cは、同日直ちに日テレBに上記の点を指摘し、修正して第8話脚本の製本を要請、『9話と10話は何分足りないのかを出して欲しい』との芦原氏の要望を伝えた。 ここで第8話脚本は確定」。

(日)「日テレAは脚本家に対し、小学館Cがこれなら原作者に見せてもいいと納得してくれたので、9話4稿からの改訂脚本と10話の再改訂プロットを原作者に提案することになったと述べた」「脚本家は10話の再改訂プロットを同日に提出、フィードバックを待っていた」「Bは同日、10話の再改訂プロットをCにメールで送付」。

(小)「日テレAは『第9話脚本(第5稿)』『第10話プロット(10/19版)』および各話の申し送り事項を送信、10話分の不足時間がプロット15頁くらいと伝えた」「Cは、日テレBにロボット的脚本起こしを求めたのに『第9話脚本(第5稿)』に、指摘したオリジナルのセリフが残っていることから日テレAは脚本家に話せていないと思った」「同日『第9話脚本(第5稿)』に脚本家の創作が残っていることを注意喚起して原作者に送付」「原作者はCに、明日きちんと読むが、終盤オリジナル部分のあらすじからセリフまで全部自分が書くことになっていた、約束を守らないのであればHulu配信、DVD化、海外版も拒否することを日テレ側に伝えるよう依頼するLINEメッセージを送った」「Cはこの原作者の反応を受け、Dと相談し、日テレBと協議をすることになった」。

10/20:(小)「原作者は『第9話脚本(第5稿)』を全部読んだうえとして、同脚本を全て承諾しないとし、第9話の構想の概略を示したうえ、自分で書く、本件脚本家を代えてくださいと記載したLINEをCに送った」。

10/21:(小)「小学館DからCに対しLINEで、日テレBに状況を伝えたところ、同氏は第9話、第10話については(原作者の詳細プロットに)直しを入れないことを確認、日テレAが脚本家と直さずにそのまま書くことで話を付けることができなければ脚本家を代えるように話すと回答したことを報告し、次回、日テレAに返す時は念押しで一切変更不可と明記するように助言」「Cは原作者に対して、日テレBから、次に日テレに返す第9話、第10話の修正点について一言一句でも変えたら脚本家変更で日テレB自身が脚本家と話すと約束したことを告げ、監修を続けてもらえるか打診したところ、原作者は、直ちに脚本家を変更することを譲らず、変更が無理なら今後すべてを許諾しないと返答」「そのLINEメッセージは以下のとおり『脚本家さんは、今すぐ替えて頂きたいです。最初にキチンと、終盤オリジナル部分は原作者があらすじからセリフまで全て書くと、お約束した上で、 今回この10月クールのドラマ化を許諾しました。約束が守られないなら、Huluも配信もDVD化も海外版も全て私は拒絶します。 脚本家のオリジナルが少しでも入るなら、そもそも私は9、10話永遠にオッケー出さないです。脚本家の度重なるアレンジで、もう何時間も何時間も修正に費やして きて、限界はとっくの昔に超えていました。日テレBさんが間に入ってくださった、というのを信頼して今回が最後と思ってました。けどまた同じでしたので、さすがにもう無理です」「原作者の意思は覆らないと判断したCは、同日日テレBに宛てたメールで上記のメッセージをそのまま送信、第9話、 第10話を一語一句変えずに脚本にしても、原作者の気持ちは変わらないだろうとして、今後の対応を相談したいと結んだ」。

(日)「小学館Cから、日テレAを外してBに本件原作者が以下概要のとおり言っているというメールによる連絡があった」内容は以下

・脚本家は今すぐ替えていただきたい。 

・最初にきちんと、終盤オリジナル部分は本件原作者があらすじからセリフ まで全て書くと、約束した上で、今回この10月クールのドラマ化を許諾した。

・この約束が守られないなら、Huluも配信もDVD化も海外版も全て拒絶する。

・脚本家のオリジナルが入るなら永遠にOK を出さない。度重なるアレンジで何時間も修正に費やしてきて限界はとっくの昔に超えていた。

・Aが間に入ったというのを信頼して今回が最後と思っていたが、また同じだったので、さすがにもう無理である。

「BはCに対し、原作者が書いたセリフどおりにするがそれでも脚本家を変えなければならないかをメールで問い合わせたが、原作者の意向は覆らなかった」「その際、Bは上記お約束に沿う形で進めて参りたい旨述べていた」「上記経緯を受けて、BはAにこのままだと原作者の許可が下りず放送できないため、創作することをやめるよう警告し、Aはここから、原作者が書いた脚本でドラマ化するということで脚本家を説得することに決めた。この時点でAは、原作者が納得する脚本は原作者以外書くことができないと考え、別の脚本家にすることはせず、原作者の脚本の体裁をAが整えることにしようと思った」。

10/22:(小)「日テレBは、脚本家交代を前提にしたメールを小学館Cに送信、送信したプロットでうんざりされたということであれば、来週先生にいただけた内容で別作家と脚本化すると回答」「ここに第9話および第10話について脚本家の脚本は使用されないことが確定」。

(小)この時日テレBより「脚本家交代で、本件脚本家が第9話、第10話脚本にクレジットを入れることが難しいかと質問」。

この日、ドラマ第一回目放映。

10/28:(小)「原作者は、第9話と第10話脚本を作成してCに送信したが、その際、これら2話の脚本を他人の名前で発表することに違和感があるとして、脚本家クレジットに新たな脚本家と共に自分の名前を載せられないかとのLINEメッセージを送った」。

10/29:小学館から日テレに原作者作成の第9話、第10話の脚本を送付。

(小)「CはDと相談、Dから原作者・新脚本家・本件脚本家の3名を併記する脚本クレジットのイメージの提供を受け、原作者に確認することを助言された」「小学館は本件脚本家が脚本の監修をするだろうと思っており、3名併記の案を原作者に照会したところ、同氏は本件脚本家の名前を拒否した。よってCは同日、日テレAに送付する原作者の第9話、第10話の脚本を日テレBに転送するとともに、原作者の名前と新脚本家だけの連名でクレジットにするように要請」。

11月

11/1:(日)「日テレAはこれを脚本家に見せ、制作サイドで作成した脚本は認められないこと、自分も大変憤っているがこれをのまないと放送できない旨を伝えた。脚本家にとっては青天霹靂のことであり驚愕したが、Aにこれを受け入れないと本編放送及び二次利用についてもすべて差し止めると小学館から言われているので受け入れてほしいと懇願され、やむを得ず、Aに対し9,10話の脚本を降りる旨告げた」。

11/8:(日)「本件脚本家からAに、やはり9,10話に本件脚本家のクレジット表記をしてほしい旨伝えられた。本件脚本家によると突然原作者が脚本を書くという話を告げられ降板ということになったため、そのときはショックでクレジット表示をしなくてもよいと言ったが、冷静になって、脚本を書くことを生業とするすべての人たちの権利を守るためにもクレジットは守らなければならないと思い直したということである。これに対しAは「原作・脚本 本件原作者」「脚本 本件脚本家」で検討していることを告げた」。

11/9:(小)「原作者はクレジットについて返事がないと、第10話の脚本を渡さないとの 意向をCに話したので、CはDに相談。Dは直ちに日テレBに連絡し、同氏からは、本件脚本家と協議中との返事があった」。

(日)「小学館Dから日テレBに 9,10話のクレジットについて尋ねられ、脚本クレジットに ついての回答がないと原作者が10話の脚本を渡してくれない旨電話連絡があった」。

11/10:日テレより小学館へクレジット表記5案送信。

11/13:(小)「小学館Dは日テレBと協議、Bから第9話は本件脚本家を外すが、最終回第10話は全員クレジットとしてもう一度本件脚本家の名前を載せる案が提案された」「Dからこの案の提示を受けたCは、これだけでは難しいと判断し、第10話のクレジットには「1~8 話 ●●●●(本件脚本家)」と表記する旨原作者に提案。原作者はこの案で了解し、第10話脚本を送ることを約した。Cは、Dに日テレBへの連絡を依頼」。

(日)「再度BからDに、10話にオールスタッフクレジットとして最後に本件脚本家を表記する案を提案したところ、翌日Dから、原作者から了承を得られた旨連絡があった」。

11/14:(日)「日テレAから本件脚本家に対し、10話のみオールスタッフクレジットでの 表記という内容で原作者から許諾が得られたこと、ただし、本件脚本家の名前を出すときは1~8話と明示すること、という条件が出ていることを打診したところ、本件脚本家からはクレジットの約束が守れないのであれば 9,10話で本件脚本家のアイデアを一切使わないでほしい、それができないのであれば8話までの私の脚本を使わないでほしい旨、回答された」「また、その後下記概要のメールが本件脚本家からAに送られた」。

・Aの立場を鑑み、またキャスト・スタッフに迷惑をかけたくないと思ったから、できるかぎり本件脚本家がつくった構成を生かす形に戻すこと、クレジットは並列ではなく『原作・脚本 本件原作者』『脚本 本件脚本家 』にすることを前提に仕方なく了承したこと。

・これが本件脚本家にできるギリギリ限界の譲歩であったが、その最低限の権利も守られないのであれば、本件原作者が書き換えた脚本ではなく、9,10話も本件脚本家が書いた脚本に戻して撮影・放送するようお願いすること。

・本当はこんなことを言いたくないし、ずっと我慢して来たが、本件脚本家が本件ドラマの放送を完遂するためにどんな思いで自分の信条を曲げて譲歩して来たか、それを理解の上、今週中に日本テレビとしての見解を示していただきたい。

11/15:小学館Cから日テレへ「第10話脚本」送付。

11/18:(日)「Aが本件脚本家に電話をかけたところ、弁護士と相談して、9,10話に本件脚本家のアイデアが使われているので、クレジットの約束が守られないなら、放送・配信の差し止めを法的に要求するという趣旨の警告がされた」。

11/19:(日)「本件脚本家とAとで直接話し、本件脚本家から、キャスト・スタッフのために放送の差し止めや差し替えを強行するつもりはないが、クレジットについては譲れないので、譲歩した形で小学館と調整を行ってほしい旨伝えられた」「その後LINEにて「クレジットはまずは脚本協力ではなく、脚本(連名可)として探っていただきたいですとメッセージが送られ、Aは、法務的な観点から、しっかり脚本(とクレジットすること)から探らせていただきますと回答した」。

11/23:(日)「Aは本件脚本家と電話で話したうえで、メール添付ファイルにて、顧問弁護士に相談した結果の日テレの見解として『(結論としては)…クレジットに関して は、9,10話原作者の主張するノークレジットが妥当だがこちらの想いとして通すことに成功した10話においての『オールスタッフ』形での脚本クレジットが限界と考える』と記載し送付。本件脚本家はAに対し、法律のことは詳しくないので、本件脚本家も日テレの見解について弁護士と相談してみるということだった」。

11/24:(日)「本件脚本家は弁護士同士の面談はひとまず留保するとして、以前Aから提案を受けていた9,10話については「原作・脚本 本件原作者」、(その次に単独で)「監修 本件脚本家」(あるいは総合監修)、10話はこれに加えて別途オールスタッフ表記として「脚本(1〜8 話)本件脚本家」のクレジットが可能かどうか確認依頼のメールをした。Aは、社内確認が必要なので時間が欲しい旨返事をした」。

11/25:(小)「日テレAから、脚本で予定した屋外スケート場のロケができず、屋内ロケになることから変更が必要になるセリフ等の質問を受けて回答、日テレAから監督の了解を得て確定した旨のメールを受けた。先に第9話脚本は11/5に確定しており、かくしてすべての脚本は確定した」。

11/26:(日)「出演俳優のクランクアップがあり、本件脚本家は撮影現場に差し入れを持って訪れた。その際、Bは本件脚本家にクレジットに関して謝罪をし、クレジットについてはこれからもう一度小学館と交渉する旨述べた」。

11/27:(日)「本件脚本家とAの間で電話で話をした。本件脚本家が弁護士に相談したところ、

・オリジナル部分を一緒に作るという最初の約束だったのに、原作側がその約束をなくすことは間違っている

・10話の本打ちで出たアイデア、構成以外の部分のオリジナル部分は著作物になるのではないか

・氏名表示権というのは自分の名前を表示する、しないを主張できる権利であって、著作権とは関係のないクレジットに他者の名前が表記されることを阻止する権利は原作者側にはない。それにもかかわらず、放送差し止めを盾に本件脚本家の氏名表示権を侵害するのは権利の濫用もしくはパワハラではないか 

「と言われたということであるが、本件脚本家としては、日テレも誠意を見せてくれているので、9,10話のクレジットが『監修』、やむを得なければ『協力』でもよいので、それが認められれば、本件は終わりにしたい、という話であった」。

11/28:(日)「日テレBから小学館Dに、9話のみ『協力』、本件原作者の脚本表示からはかな り離れた位置で、という方向でご提案できればと考えておりますとメール」。

12月

(20240618追加)

(日)「その他の原作サイドとのトラブル」

  ①海外予定の取りやめ

10/22から本件ドラマの放送が始まり、翌23日から海外での番組販売が予定されていたが、同年10/17に、小学館から、脚本の9,10話が書き上がるまでは、二次利用についてOK出来ないので海外の番組販売については許諾しない旨連絡があったため、日テレは本件ドラマの海外の番組販売を取りやめた。なお、国内配信については予め了承を得ていた。

 ②TVerでの曲の差し替えについて

第5話について、TVer(Hulu・日テレ無料でも同様)で曲が一部差し換えられた。 音源の中には放送では使えても、配信において別途権利処理が必要な音源がある。 本件ドラマ5話のダンスのシーンで使われた音源は、配信許諾が取れていなかったので、配信で使用出来る別の音楽に差し替えた。しかし、セリフで「シャー・ルク・カーンの『マルジャーニ・マルジャーニ』!!」と笙野が叫んでおり、セリフはすでに収録していたため、差し替えることが出来なかった。そのため音楽とセリフの不一致が生まれた。11/22頃、TVerで放送を見た本件原作者はその不一致に気づき、Cを通じてAに問い合わせがあり、予め原作者に連絡がなかったことについて不信感を抱いた旨伝えられた。Aへのヒアリングによると、Cの指摘にAは配信の許諾が取れなかった旨説明したという。

 ③ Huluの本件ドラマページのクレジットに関するトラブル

12/4、日テレ側のミスでHuluの本体ドラマのキャスト・スタ ッフ欄に原作者の表記が一切されていないことが発覚した。日テレは急いで修正し、AとBが小学館に謝罪のメールを送った。

 ④ サントラのクレジットについて2023年12月、本件ドラマのサントラ音楽を日テレのグループ会社であるVAPから販売するため、小学館に連絡したところ、小学館からデザインデータの提出を求められ提出した。その際、サントラ盤のジャケットに🄫NTV と記載されてい たところ、小学館から本件ドラマのサントラ盤でありドラマの要素を使用しているにもかかわらず、🄫NTV(日本テレビ)のみのクレジットであることはおかしい。 販売を延期してほしいという要求があった(CD の中にあるブックレットには本件原作者名を記載していた。)。 既に、本件ドラマ化において、本件原作者と制作サイドが微妙な関係になっていた時点であり、日テレとしてはこの時点でサントラ盤の販売を強行すると、本33件ドラマの放送に影響が出る可能性に鑑み、結局、同月15日既に出荷された分の回収を図り、本件ドラマのサントラ盤の販売を中止した。

(小)「TVer 配信での第 5 話の使用楽曲の無断変更や、原作者(の代理人である小学館)の許可なくサウンドトラックの発売情報が流されるというトラブルはあったが、本事案の最も大きなきっかけとなったのがクレジット問題であった。しかし小学館関係者は12月8日にはその問題も解決したと思っていた」

(20240618追加終わり)

12/1:(日)「Aは本件脚本家に対し電話で『小学館に対し本件脚本家の要望をそのまま伝えたが、職種が脚本の方の「監修」クレジットは脚本に関わっていると認識されるため認められない、9話のみ、CPと並ぶ位置での「協力」 クレジットは原作者に相談可能であると小学館から伝えられた』旨の連絡をしたが、本件脚本家の回答は、クレジットはどんな位置であれ、単独でお願いする旨であった」。

12/4:(小)「原作者は、第9話および第10話の脚本の製本が届かないことについてCに日テレへ照会するよう求め、続けて、撮影現場に、いつもと違って第9話、第10話分だけは撮影稿が配布されていることを知り『クレジットの件、脚本の件を曖昧にするなら、配信、DVD 等の二次利用を一切認めない』と日テレに伝えるようにCにLINEメッセージを送った」「さ らに原作者は、詳細プロットを書いた第8話の脚本クレジットについて、本件脚本家との併記を求めた。そこでCが、日テレAあてに第9話、第10話は脚本を刷らずに撮影を進行させているか問い合わせた。すると日テレAからは当日19時に、CCで送信した日テレBからは翌日3時に、いずれも『クレジットの件がクリアしてない段階で印刷しておりませんし渡せていません』とのメールによる回答があった」。

12/5:(日)「日テレは小学館に、『協力』クレジットで本件脚本家を表記できないか確認するも、当該提案では9,10話を放送できないとの返答」。

(小)「小学館Cは、日テレAに第9話、第10話の脚本の情報共有をしたいとメール、12 時には日テレBにクレジットの件および二次利用の件で難航して申し訳ないとのメールを送った」。

12/6:(日)「日テレBとAで本件脚本家に直接会いに行き、『協力』でのクレジットの表記については小学館から拒絶されたこと、原作者が協力クレジットに口を出す権利はないということは小学館もわかっていること、日テレとしても本当におかしいと思っており、戦いとしては放送を強行することもありうるが、それでは放送はできても、二次利用や配信は全部ストップしてしまうので、本件原作者の意向に応じざるを得ないことを伝えた。本件脚本家は、今後の自分のためにも、後進の脚本家のためにも応じることはできないと回答し、SNS に原作者さんからの強い要望で最後お預けしました、というような表現で投稿することも考えている、クレジットの件について納得しているという書き方はできない。私がやったこと、嘘のないこと、最後まで協力したということは書く旨伝えた。Bは本件脚本家の意見を小学館に伝えて再度小学館と交渉する旨述べた」。

(小)「小学館Cから上記日テレBのメールの転送を受けた原作者は、クレジットの問題が解決しない限り二次利用は認めない旨日テレBに伝えるように、CへLINEメッセージを送った」「Cは、Dから、日テレBがDとの協議において第9話は本件脚本家の名前を抜くという11/13の原作者了解案のとおりにすると返答した旨の連絡を受け、さっそく原作者にその旨LINE」。

12/7:(小)「Cは原作者と面談。原作者はその場で11/13の条件だけではだめで第8話の脚本クレジットに原作者の名前を併記することと、原作者からの要望が日テレ側で円滑に通らないことから、日テレB、日テレA、本件脚本家の3人と直接会って話したい、二次利用はそれまでストップだと述べた」「その後、原作者はCにLINEで、本件脚本家の名前がない第9話の脚本が届いたことを連絡、日テレAがCと正確に共通認識を持てていないと感じるので 3人が面談に応じるなら第8話のクレジットを譲ってよいと譲歩した」「DからCに対して、既に日テレBに原作者の三者との面談の条件を話し済みであるが、同氏は特に抵抗はなか ったとの連絡があった」「しかしDから相談を受けた社員が原作者と面談し、三者との面談を求める目的が本件脚本家がクレジットを求める理由の問いただしであり、譲歩や妥協ではないことがわかり、本件脚本家が原作者の意向を十分に知らされていない場合もあり得るので傷つきかねないから止めるよう助言し、8日2時には原作者もこれを受け入れて、面談要請を撤回した」。

12/8:(小)「Dは、日テレBとクレジット問題で話した際、本件脚本家の不満も大きく、SNSに投稿して公にするとの強い意向を示しており、制止できないと聞かされた」「そのことを知った上司の社員は、Dに対して、本件脚本家に内情を話さないよう日テレに念を押しておくようにと指示し」「Dは、日テレBに対し、原作者が出していた要求(第8話の脚本クレジットに原作者を追加する件や本件脚本家らとの面談を求める件)を取り下げて収めたことを伝え、本件脚本家のケア、ちゃんと頼みますよと依頼した(なお日テレBは、本委員会質問に対する回答において、Dから「本件脚本家を説得して投稿しないようにしてほしいと依頼」を明確に受けた記憶はなく、Dとの間で本件脚本家の 「投稿は望ましくないものだ」と会話をし、「弊社が個人のインスタグラムを止めることができるか確信できない」と話したという)。

12/11:(日)「再度日テレAより本件脚本家に対し、12/6のA、Bと本件脚本家の面談結果に基づき再度小学館と交渉したが、8話についても原作者がプロットを書き足したことを理由に脚本クレジットの併記を求めていたが取り下げたこと、9話については改めて小学館から「協力」クレジットで本件脚本家を表記することはできないと回答があったことをメールにて伝えた」。

12/12:(日)「本件脚本家からAに対し、9話のみでも『協力』としてクレジットされるなら不本意ながら皆のために我慢しようと思っていたが、それすら認められないということなら、承諾はできない、原作者の著作権、人格権をまったく侵害していないのに、なぜ原作者が放送差止めの権利があるのか、なぜ一緒に戦ってもらえないのか、教えてほしい旨のメールがあった」「Aはこれに対し、原作者が『協力』クレジットでは『脚本』の協力といった意味合いになることへの抵抗感から本件脚本家の主張を認めなかった、小学館から『9話10話放送の許諾の条件』としてクレジット表記の指示が来ており、 日テレは10話までの放送を完遂するためには小学館の意向を無視することは出来ない旨メールで回答した」「このメールに対し、本件脚本家からは『9話10話放送の許諾の条件』の中に本件脚本家の『協力』クレジットを排除するという項目が含まれることそのものが、法的に認められるのかという趣旨の質問のメールが来た」「Aは、原作者がドラマ化を許諾することが出来る大元の権利を持っている以上、クレジットについて言及する権利について議論するまでもなく、ドラマ化することを止めることが、原作者には出来てしまう旨の回答を行った」。

12/14:(日)「本件脚本家からはAのメールに対し、日テレの法務の見解として受け止めるが 9話だけでもクレジット表記を認めてもらえない場合、ノークレジット(オールスタッフは除く)での 9,10話放送、1〜8 話の二次利用共に容認することはできない旨回答があった。Aは申し訳ないが何卒ご理解いただきたい旨メールで回答した」。

12/17:9話が「原作・脚本 本件原作者名」のみで本件脚本家の表記がないクレジットにて放送された。

12/22:(日)「本件脚本家からBに、弁護士の見解を添えて再度『脚本協力』でのクレジット表記をするようメールにて申し入れがあった。Bは同日、社内確認、法務確認の必要があるため、時間が必要であること、本件脚本家の主張については何度も小学館サイドに説得、説明していたが残念ながら先方の意向は変わらなかったこと、一次著作者である漫画家の許諾がなければ映像化及び放送できないことを何卒理解してほしい旨メールで回答した」。

12/24:ドラマ最終話放映

(日)「本件ドラマ最終回(10話)がオールスタッフクレジットで本件脚本家のクレジット表記がなされて放送された。オールスタッフクレジットの中では、本件脚本家のクレジット(1〜8 話)が先頭にあり、原作者のクレジットがかなり遅れて流れた。B 、Aとしては、これが本件脚本家の要望に応える最大限配慮した表記であった」。

(小)「本件脚本家は、本ドラマの最終回放映日、インスタグラムに『最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことがない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることになりました』と投稿」「小学館取締役は当日この投稿を知った」。

12/25:(小)「Cは原作者から連絡を受けDに相談」

12/26:(小)「Dはメールで日テレBとAにむけて、本件脚本家の投稿の結果、会社 として二次利用を含め作品展開に関して、状況を動かすことが難しくなったと連絡」。

12/27:(小)「日テレBはDにメールを送り、本件脚本家には第9話、第10話を原作者の脚本で映像化することの理解を得ていたと説明した」「そのうえで「『協力』での氏名表示を求められた際に、Dさんにご相談したとおりの結論…『脚本協力と誤解されるため表示しない』ことも説明させていただいていたものです。ですので、投稿に関しては、原作者の気分を害したことも含め、我々も残念です。 Dさんのご推察どおりまだご本人の中で消化しきれてなかったということだとは我々も感じます。10話放送後から、この投稿の件も含めて一度お会いしてお話できないかということを連絡しているのですがお会いできない状況でございます」というものであった」「原作者は、12/26には騒ぎになってドラマが台無しになることを恐れ、触れないでおく意向を伝えていた」。

12/28:本件脚本家、2回目のインスタグラム投稿。(内容は以下:日テレの報告書より)

・本件ドラマ最終回についてコメントやDMをたくさんいただいたこと。

・本件脚本家が書いたのは1〜8話で、最終的に9,10話を書いたのは原作者であること。

・ドラマ制作の在り方、脚本家の存在意義について深く考えさせられたこと。

・この苦い経験を次へ生かし、これからもがんばっていかねばと自分に言い聞かせていること。

・以後、同じことが二度と繰り返されないように。

12/31:(小)「原作者はCに、疲れたから1回漫画連載を休載したいと述べ、来年どこかで本件脚本家の投稿に対する反論文(これを原作者は「アンサー」と呼んでいる。以下「アンサー」)を出したいと、落ち着いた内容のメールを送信」。

2024年

1月

1/10:(小)「原作者は面談した社員に対して、本件脚本家の投稿に対してストレスを受け、原稿が書けないほどになっているとの心情を話し、アンサーの公表を強く望んだ」「社員は原作者の意向が固いと判断し、事実確認を行うため、認識している事実を時系列で書い て送るように求めた」。

1/16:(日)「本件脚本家の代理人弁護士から、9,10話のクレジットに載せないと配信及び二次利用を差し止める旨の通知書が日本テレビに届いた」。

1/17:(小)「原作者から社員に時系列文書が到来し、C、Dに共有して各自の記録・記憶にもとづく確認を行い」、

1/18:(小)「原作者を含む4人全員で小学館において確認し合った。公表文の原稿は原作者が用意したが、社員が修正し、原作者の確認を求めるという方法で5、6 回修正を繰り返して完成させた」。

1/24:(日)「日テレ側が小学館に対し上記本件脚本家の代理人弁護士からの通知書の内容を示して9,10話に本件脚本家のクレジット表記することについて申し入れた」。

1/25:(日)「両者で会議が行われ、小学館側から原作者が上記申入れを拒絶した旨伝えられた」「また、原作者は、本件脚本家のSNSは事実と違うため、原作者から見た事実を伝えたいので、ブログを投稿したいといっている旨伝えられた」。

1/26:(日)「午前、原作者の投稿の前に小学館から日テレ側にも同投稿内容が共有された。ただちに社内に共有した上、AとBは、 原作者ブログが事実と異なる点があると考え、これに対する説明資料の作成にとりかかった」「AとBで考えた反論をもとに、原作者の投稿内容が日テレの認識と乖離していることを指摘」「小学館側からは投稿は止められない旨の連絡があり、上記投稿がなされた」。

原作者、アンサー記事アップ。

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