三月に読んだ本
といいつつ、このところ微妙に生活が変わりつつあるのだが。まあそれはそれとして。
ホラーも書けるのねえとまた感心(オヤジテイストの駄洒落ではない)。けど、あまり怖くなかった。ちょっと前の記事にも書いたが、私は幽霊とか魑魅魍魎のたぐいはもうあまり怖くないのだ。見たことない・多分見る能力ない、のも理由の一つだが、もはや現実の方がよっぽど恐怖のネタがあるわけで。
篠田さんも、異界を描いてはいるが、そこで怖がらせようとは思ってないふしもある。あえて詳しくは書かないが、不倫をしてる方にとっては男女ともにかなり恐ろしい話かも。因果応報という点で桐野夏生さんの「柔らかな頬」に通じるように思う。結局どこかでツケを払うことになるんだなあ。
いわゆるトレジャーハンターものかと思ったら全然違う。根底に流れているものはこの間観た「太平洋の奇跡」と同じ、日本人としての誇りである。ご自身はあとがきに、この作品はいわゆる「若書き」で、個性ある登場人物を生かしきれなかった・まとめられなかった・・・直そうかとも思ったが、あえてこのままにした、と書かれていた。とはいえ浅田さんなので文章は美しく整っていて読みやすく、引き込まれる内容であることは間違いない。「若書き」の勢いに、このテーマに対する情熱、伝えたいという思いが溢れていて、読後感がすごくよかった。
ひとつだけ引っかかったのは、女子学生たちが殉死した理由。なんというか、もっと地道で静かな決意ではなかったか、と思うがそれをどう表現するか、今の私にはわからない。そういう意味では最後の独白部分はなかった方がよかったかも。
この方も沢山本を書かれているので、篠田さん同様少しずつ読んでいくのがまた楽しみだ。
おさかさん もぐらです。
返信削除よっぱさんのブログでヴァッキーノさんの情報をありがとうございました。
安心しました。
どうしてもお礼を言いたくて。
遅くなってしまってすみません。
ありがとうございました。
見えない次元というか、振動の遅速で世界は成り立っている。勿論感覚でもなし、物理的な乃至は霊的な世界は、重層している。
返信削除上にあるごとく、下もかくのごとし。違いがあって同じという矛盾の構成。
それは微妙なズレの世界です。そして自分という感覚を少しズラせば、簡単に見られる世界でもあります。普通は外なる幽霊に見えてしまうのですが。
この私たちが生きていると実感する世界は、生きることの喜怒哀楽を、感情を、噛締める処です。もしそれを噛締めず、浮いたら、別の次元ではなしに、重層宇宙から出た虚に住むことになります。これはただ一人の寂しさであるから、また戻ってこようとするのですが、捨てた世界への帰り道なんてありません。
こうなると幽霊とか魑魅魍魎とかいう、虚存在なのに存在を認めて欲しいという具合に憑依するわけです。ある意味、ネットはその証かもしれない。サイバーとは昔の悪魔或いは神の世界であるみたいな。
なぜか人間は外なるものに興味があって、存在とは外なるものと思っているのですが、本当は全部心の内のことです。
だから信じていることはその通りに現れるのです。
慎重にならざるを得ないこととは、本当は想念です。何を思い、何を思わないか。それによって世界はそのままに現れるのですから、いつも自分の想念の、想いの波を見つめていなければいけません。
要するに人とは神なのです。神の子。どんなことも可能な、でも自分自身を信じていないので、罪や罰を勝手に創って、その成り行きを楽しんでいるのです。
あー言っちゃった。髪を、いえ神よ、許したまえ。
お二方、お返事遅くなってすみません。ツイッターにかまけておりました(汗)。
返信削除もぐらさん
ご丁寧にありがとうございます、よっぱさんもヴァッキーさんもご無事でよかったですよね。
いろいろまだ混乱が続いていますが、がんばって日常を戻していきましょうね。
なぎさひふみさん
えーと某知事の話でしょうか(笑)。
よくよく聞くと、被災地の方に対してではなく
今の日本、今の政治について言ってるような感じなんですが
選んだ言葉はちとまずかったかも。
でもマスコミ、お前が言うな!といいたいですけどね。
こちらも近々更新します。前を向いて行かなきゃ。
あー、すみませんでした。書評のことに関してなんですが、この時期にはあまりに、ソグワナイことです。申し訳ありません。
返信削除なぎささん
返信削除うわ、ごめんなさい。しばらく自宅のネットが繋がっていませんでしたので、お返事できませんでした。
ルーターは結局壊れていたので買いなおして解決。
停電が終わって通電したとき、一回コンセント抜くの忘れてたのでそれで壊れたのかしらん(内緒)。
ついったフォローしました。相変わらずのなぎさ節にしびれてます。