10月に読んだ本 その一
「流星ワゴン」重松清
不慮の死を遂げた親子が乗るワゴン車に、生きていたくなくなった人たちが吸い寄せられる。ターニングポイントはどこにあったかをそこで見せられるのだが、いちど決まった未来は簡単には変えられない・・・・・
変則なタイムスリップもの?未来が基本的には変えられないというのは宮部みゆきの「蒲生邸事件」と同じ。「バックトゥザフューチャー」のように都合よく何もかも解決はしないところが哀しいが、そこは重松さんなのでどこか明るく、けして陰々滅々とはならない。美しくロマンティックな世界なのだが、そこにハマるかどうかは読む人の状況によるかなあ、という感じ。
ひとつだけひっかかったのは主人公の妻かな。同じ女でもこれはまったく共感できん。
「名もなき毒」宮部みゆき
「誰か」の続編。だが読んでいなくても十分楽しめる。テンポも良くて一気読みしてしまった。
心ならずも逆玉の男になってしまった、心優しい主人公が今回もいい味を出している。
惜しむらくは原田さんの毒が強すぎて、他の「毒」がかすんでしまったこと。
「正しく生きようと努力し、ある程度達成している人」の存在自体が、思うようにいかなくて焦れる人の怒りの炎を増幅してしまう、というのは結構ショッキングだった。美しいもの、正しいものが毒を放出する触媒に成り得るというのは怖い話だ。
中学生の娘が借りてきた。
実は長編は「夜のピクニック」くらいしか読んだことがなかったが、やっぱり面白かった。いろんな事情で離散してしまったある能力をもつ一族?が、次第に引き寄せられ同じ場所に収束していく様は、読んでいて楽しい。
ただ一族を「迫害」するのが旧日本軍、てところが個人的には違和感。脱走兵ということでやってきた若者が実はスパイ、言うことを聞かないと許嫁の村を焼くぞと脅されていた・・・というのは荒唐無稽すぎる。そんなところに人や兵器をさく余裕は当時の日本にはないだろうし、村ひとつ焼いたらさすがにバレるだろう。ていうか、普通の人間が隠し事しても常野の人にはバレちゃうのでは? などと野暮なツッコミはせず(笑)素直に楽しみましょう、うん。
おさか姉さんこんにちは。
返信削除流星ワゴン!
本屋で立ち読み以来なのですが……。
そうかぁ、そうかぁ……
読み始めは面白そうだったのだけど、どうかなぁ~。
悩むー……
つばき。さん
返信削除わー、いらっしゃいませ♪
つばきさんサイトの背景の写真が何か気になる今日この頃です(笑)
いやいや、面白かったですよ流星ワゴン。
読んで損するってことは絶対ないです。イメージ力の高いつばき。さんなら私が気づかなかった・見えなかったものを感じるかもです。
ただ男の未練がましさは女のそれを軽く凌駕するなあと…まあいいか(笑)。
こんにちはぁー。
返信削除どもども。
そうかそうか。やっぱり買ってみよっかな。
出だしが面白かったので気にはなってたのですよ~。
最後の一行が面白さをそそりますなぁ/笑
こんなところでなんですが……
超ローカルで、超ハイテンション(わたしにしては)な日記を半月ほど前に書き始めてみました。
いろいろ理由あっての立ち上げだけに、ハイテンションを続けにゃならんのでぼちぼちがんばっとります。
http://pan.moo.jp/tubaki/
ついでについでに。
背景の写真は、紅葉した落ち葉の写真なのですよん。
写真が大きいし、ぼかしも有りでさらに謎ですね/笑
それからそれからもうひとつ。
来月、石川県の山中温泉に旅行に行くのです!
ちょっとおしいです。福井とは……。
漆のお椀への絵付け体験をしたくて、わくわくしてます。
和紙のギャラリーもあるようで、楽しみです。
フリーなのでレンタカーを借りて移動の予定です。
でも、現地での予定は他に何も決まっていません……
適当……かな/笑
つばき。さん
返信削除わわわ、山中へ行かれるのですか!
いいなーいいなー。山中温泉は加賀の数ある温泉街の中でも
雰囲気があっていいところですよー♪
楽しんできてくださいね。
もし「八木」という温泉旅館がお近くにありましたら
中に入ってみてください。私の実家の和紙がそこここに
置いてあるはず。
レンタカーなら、やっぱり海辺へGO♪ですよ。
福井側に行くもよし、能登半島に足をのばすもよし。
福井側に南下するなら、東尋坊はどうでもいいので
雄島に行きましょう。怖いくらいキレイです(実際怪談話がてんこもり 笑)。松島水族館も秀逸です。
ブログチラ見しましたー。きゃーつばきさんが絵文字をー♪
何だか楽しそうなので後で熟読しますっ。