2010年8月24日
2023年9月14日
小説の書き方にはいろいろあって、ストーリー重視か、人物・キャラクター重視か、文体にこだわるか、またはある世界を構築することにこだわるか。いずれにせよ、書きたいことの核からブレることなく、常に必然性を持った手法で読者に伝えていかねばならない。 「乙女の密告」赤染晶子
最初の数行であっというまに「乙女の世界」に引きずり込まれる。「乙女」という言葉じたい、ちょっと気恥ずかしく照れくさい響きがあるのだが、独特のリズムを刻む短めのセンテンスに、案外抵抗なくするりと乗れる。読む人が乙女かどうかは関係なく(笑)その世界に入り浸ることが出来るという、小説ならではの醍醐味…
残暑お見舞い申し上げます
2010年8月17日
2023年9月14日
残暑というより酷暑!
夏休みの宿題処理活動が本格化するまえに記録しておこう、八月に読んだ本。 「オーデュポンの祈り」伊坂幸太郎
伊坂さんの本はこれが初めて。以前、知り合いに、伊坂さんを読むならやっぱりここから、と言われていたことを思い出し手にとった。デビュー作だったのね。中身はひたすら若い! という感じだが、物語の核がしっかりあって、そこに迷いなくまっすぐ向かう力は非凡。自分に足りないものがよくわかる(泣)。やっぱり才能あるんだなあ。他のもまた読んでみよう。 「黒祠の島」小野不由美
設定がかなり複雑なのでそこに振り回された?ような感がある。「極度に閉鎖的な…
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