おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

「カモン カモン」

2025年5月7日  2025年5月7日 

  色々怒涛だったGW中、たまたまゲットした一人時間を使い鑑賞。

映画.comより

「カモン カモン」マイク・ミルズ

C'mon C'mon Mike Mills(2021米)


 あ、ホアキンが主演だ、と軽い気持ちで録画予約した映画だったのだが、思いのほか良かった。それにしてもこの映画、全然記憶にない。絶賛コロナ禍中だったためか。上映館も少なかったのかもね。

 妹の息子ジェシー(9)を預かることになった伯父ジョニー。ジョニーはラジオジャーナリストで、普段から子供相手のインタビューをこなしているだけあって人あたりもよく、子供の扱いもまあまあ慣れている……はずだったのだが、ギャングエイジ真っ盛りの少々多動気味?な男児の世話は一筋縄ではいかなかった。

 まず子役のウッディ・ノーマンくんの演技に震える。脚本も素晴らしいんだろうけど、これアドリブかなり入ってないか?と思わせる迫真。このウッディくん、ホアキンを以てして

「自分は彼の演技を受けて反応するだけでよかった」

と言わしめる、紛れもない天才少年ですよ。顔もすごく可愛いし声も良い!今度も楽しみ。

 さて映画、一言でいえば「育児の現実」である。可愛い可愛いばかりではない、キレイごとだけでは済まされない現場の実態といいますか。LAとNY間のロードムービーにもなってる。

 ジェシーは好奇心が強く、大人顔負けの賢さもある、けれど他人の事情や感情に配慮するほど大人ではない。そんな子が言いがちなこと・やりがちなことのオンパレードで、正直

「うわーこりゃキツイわ」

 と思った。モノクロでよかった、これカラーだと刺激強すぎて無理かも。いやどっちにしても最後まで観ただろうけど、疲れ度が違う気がする。

 母親であるジョニー妹の

「自分でもわからないくらい愛してるのは確かなんだけど、時々同じ部屋にいることが耐えられなくなる」

というセリフにも頷くしかない。ジョニー伯父さん独身で子供もいないのにめっぽう我慢強いし、何より愛情深いのよね。と感心しきりだった。流れとしては「ぼくとパパ、約束の週末」や「アフターサン」をも思わせるが、伯父と甥という、親子とははっきり異なる距離感と立ち位置が、最も激しく本気のガチンコ真剣勝負を産み出している。俳優としての勝負も含んでる、多分。最初から最後まで全編愛が溢れてるのに、まったく甘くない不思議。愛はやはり闘いなのだ。面白かった。

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