「アフターサン」「クライム・オブ・ザ・フューチャー」
パリ五輪が宴たけなわなので更新頻度が下がっておりブログ記事のネタも溜まるばかり。頑張りまっす。
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「アフターサン」シャーロット・ウェルズ
Aftersun Charlotte Wells(2022米)
Twitter(x)の映画クラスタの間で話題になっており気にはなっていたが、例によって光の速さで上映期間が終わってしまい観損ねたやつ。第75回カンヌ映画祭で話題を呼び、オバマ元大統領の「お気に入り映画」にも選出されたという。
一言でいうと
「31歳のお父さんと11歳の娘(!)の夏休みトルコ旅行」
の模様を20年後の娘(つまり父と同じ年)がビデオ映像を再生して観ている、だけなのだが、これがすごく良かった。ただ良いとしかいいようがない。子を持つ親ならずとも・子の立場からみても響くんじゃなかろうか、この夏の日々の映像は。
娘と兄妹に間違えられるほど若いお父さん。おそらく妻とは離婚していて何らかの問題を抱えているっぽい(それが何なのか、離婚とかかわりがあるのかどうかは不明)。娘の方は思春期の入り口に立つか立たないかの微妙なお年頃。お父さんと二人で旅行だなんてことはもう来年以降はないだろう。お父さんの方は所々でそれを痛感してる。でも娘はそんなこと思いつきもしない。もう小さな子供ではないけれど、そこまで大人ではないのだ。
この親子それぞれの心持ちの違いが、さり気ないラストシーンにくっきり際立って表現されていて、ああこういう描き方もあるのかと感心した。これが最後だなんてその時にはわからんよね、子供なら尚更。美しい映画でした。
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「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」デビッド・クローネンバーグ
Crimes of the Future David Cronenberg(2022カナダ・ギリシャ合作)
日は違うものの何でこの組み合わせで観たんだか私。まあ同じ年に製作された映画なんだけどさ。
この問題作、脚本は1998年に書いてそのまま変えてないらしい。近未来SFなのにこれは凄いことだ。ある意味普遍性がある……といっていいのか。この独特な感覚と奇抜な発想、こういうストーリーと映像に仕立て上げちゃう監督は紛れもなく天才だと思うが、好き嫌いは分かれる。現に第75回カンヌ映画祭では退出者が続出したそうな。私は……ダメ寄りのアリかな(なんのこっちゃ)。主役カップルのビゴ・モーテンセン(60代!)とレア・セドゥが隠微で濃厚な色気に満ちていてひたすらエロかった。出てくるメカはいちいち生き物っぽい形状(エイリアンぽい)で動きもヌルヌル。これも受け付けない人は徹底して受け付けないだろうが、たぶんお好きな方にはたまらない造形と動作だと思う。
作中で主に描かれるアーティストたちと彼らを取り巻く金持ち連中の「既成概念を打ち破る」「意識の高さ」は、滑稽でもあり醜くもある。表現など所詮金儲けの手段であり、常識やモラルを破る口実にすぎず、人の思いつきなど到底及ばない「現実」の後をひたすら追うしかないのだ、という皮肉な筋立て。
インタビューで監督は「映画は別に映画館で観るべきものではない。どんなデバイスで観ようが自由」「今後、映画館で上映されるのはスーパーヒーローものだけになるのかもしれない。その後はどうなるかはわかりませんが、多くの人が映画を自宅で見ることになる、それを悲観してはいません」と語っている。どういう形で観ようが面白い映画を目指すのか、デカい画面大音響の映画館ではキツイが小さい画面ならいける映画を目指すのか、この場合は後者よりの両方なんだろうな(なんやそれ)。何とも潔いというか、カッコええわと思いました。

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