「ブギーマン」

 ああーもう暑い暑い。ちょっと庭仕事と午前中に小一時間草むしり(45Lゴミ袋×2)したところ、汗大量噴出&頭痛。クールリングがまだ冷たさを保っているくらいの時間なのに、大量の水・塩タブ・ラムネ摂取・昼寝(=気絶)。暑すぎて蚊が殆どいなかったのは助かったが、やっぱ異常だわあ。

 まだまだ「近所で映画」が最も安全かつ無理のない趣味活動、ということで行ってきました。スティーヴン・キング原作のこの映画。元は米Hulu配信の予定が一転、劇場公開となったらしい。


「ブギーマン」ロブ・サベッジ
The Boogeyman Rob Savage(2023)


 ブギーマン、とは欧米の伝説にある子取り鬼のことで、キング作品ではお馴染みのモンスターである。小説の方と展開がかなり違うのもまたキング的。やたら画面が暗い・家に地下室がある・クローゼットやベッド下の暗闇をやたら強調・強い家族愛・痛い痛そう・などなど、キング的な要素がてんこ盛りの、キングファンによるキングファンのための映画という趣。

 出るぞ出るぞうわあ出たあ!という驚かせシーンも勿論あるが、「IT」ほどお化け屋敷感はなく、結構じわじわひしひしと迫ってくる圧が強い。私がここまで言うんだからキング作品に慣れてない向きは相当キツイかもしれぬ。ただ、子供がどうかなる・なりそうって話が一番怖い私だからかもしれないのでそこは割り引いて。

 そんな中興味深かったのは、

 いついかなる時でも子供は子供部屋で一人寝する

 という欧米特有の慣習である。いやお前、いくらなんでも今夜は一緒に寝てやれよ…というような局面でも「何かあったら来なさい」でドアバタン。子供も駄々こねず耐える。あの感覚はちょっと日本人には不可解。わざわざアカン場所に無防備に行っちゃう行動と同じ匂いがする。どなたかが書いてたけど、そういう「子供は絶対に一人で寝るもの」という慣習がブギーマンみたいなのを産んでるんじゃないかっていう意見、あながち否定できない。

 さらに、この前の記事で触れた「怖くて押し入れを閉められない」という行動、この映画じゃ全くの逆だった。開いたままのドアから見える暗闇に怯えるんだよね。怖いものは完全にシャットアウトして断ち切る、封印する、みたいな考え方なのかしら。日本家屋はそもそも境界があってなきが如しな造りで、襖なんかは物理的な障壁というより心理的な仕切り、という感覚。あちらとこちらの、心理的な線引きを明確にしてしまうと、むしろ何かが見えないところで育ってしまう・力をつけてしまう的な考えになるのかもしれない。欧米人が映画「残穢」観たらどう思うんだろ。悪いものが時空を超え距離を超えて伝染していく感じは共通してるんだけどなあ。

 などなど最後まで楽しめた、面白い映画でございました(今更ですが個人の意見です、ご覧になるかどうかは自己責任で)。  

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