おさこオススメ怖い系のおはなし夏休みスペシャル!

 台風は過ぎ去ったというのに、暑さがまったく一段落しない。いや少しはマシなんだろうけど、暑いことに変わりなし。エアコン止めるいとまもなし。ということで、脳を使う仕事が全然ダメっぽいので(それはいつもか)、唐突につらつら書きます。

 例によって独断と偏見のみしかない・内容確認も大してしない記憶だけ、という無責任な思いつき企画なので、読んでみて観てみて「怖すぎ眠れない!」となっても「違うじゃないか!」となっても許してください。

 さて、「恐怖という感覚がぶっ壊れ気味」の私が、過去に怖いと思ったものを思い出しつつあげてみます。順不同。


「雨月物語」上田秋成

私にとってはホラーの原点!みたいな作品集。美しくて怖い話、を完璧に実現してる。どの作品も後世に影響を与えまくっているので新味はないかもしれないが、現代語訳をひとつは読んでみても損はない。最大のお気に入りは「吉備津の釜」

「猿の手」W・W・ジェイコブス

 小学校の図書室で恐怖もののアンソロジーシリーズがあり、その中で断トツ怖かった。何しろ挿絵がヤバかった。シュールレアリズム系で精神にくる。話としてはスタンダードな「等価交換」(ただし何を差し出すかは選べない)、多数の作家に影響を与えた、今も色あせない傑作。


「浮き台」スティーヴン・キング

キング短編の中じゃ屈指のエグさ。山の中の誰もいない湖の別荘なんて行っちゃダメ絶対。

「IT」長編における最恐のホラー。誰がなんといおうと不朽の名作。

「ドリーム・キャッチャー」キングの中じゃ知名度がイマイチだけどSFホラーとしてかなり怖いし面白い。(本人は気に入ってないらしいが)楳図かずおにコミカライズしてほしい。


「汐の声」山岸涼子

 これはTwitter(X)でも何度か呟いてるやつだけど、正直「わたしの人形は~」よりエッジの効いた怖さがある。大勢いる部屋の中なのに、主人公一人だけ「ちがうもの」が見えてしまう本物感がヤバすぎ。何故主人公だけ感応してしまうのか、という根拠だてもうまい。

「天人唐草」

 これも有名。毒家族に壊される系の中では最高峰。抑圧はイカンよ絶対。

「夜叉御前」

 現実なのか夢なのかよくわからない状況からいきなりのバッサリが衝撃。

「キルケ―」

 だーかーら山の中で迷うなと……

「ねむれる森の……」

 子供の頃に「なかよし」で読んだ。

「ひいなの埋葬」

 お雛様は大事にね。こちらは「花とゆめ」。

「天鳥船」

この字で合ってたかな。妙に触感がリアルで嫌。

「鬼」

とある寺に合宿に訪れた学生たちが遭遇する怪現象(この時点で怖い)、その元をたどると残酷で哀しい歴史が……(これがまた嫌な状況で)。しかし山岸さんがこの話を描きあげたこと・多くの人に読まれてることで、何かの供養になっている気はする。 

「押し入れ」

 有名な「ゆうれい談」と同じ系統。リアルにじわじわくる。この「押入れが気になって少し開けておかずにはいられない」って話、何かで読んだと思ったら

「空ほ石の……」ささやななえこ(発表時はささやななえ)

 ささやさんのホラーものは他にも多いけど滅法怖い。独特の描線がまた不気味さをそそる。横溝正史の「獄門島」コミカライズもオススメ。狂気の三姉妹が本当に狂気。絵の雰囲気にすごく合ってた。他の作品もやってほしかったなー。


「なぞの幽霊屋敷(山荘奇譚)」シャーリイ・ジャクスン

何年か前に何冊かリニューアル発売されたシャーリイ・ジャクスン(出たら買っとかないとなくなっちゃうよ!)。小学生の時に読んで、一度目は(なんだ、全然怖くないじゃん)と思ったんだけど、変な中毒性があって何度も読み返した。そしたらある夜中、自分の周りにある何もかもが怖くなった。急に感覚が鋭敏化した感じ。当時友達に貸したりもしたけど、皆ぜんぜんこわくなーいという意見だったので人知れずモヤモヤしていた。考えてみればけっこう危ない本かもしれん。そうそう、挿絵が生頼範義さんだったのよ。そりゃガチだわ(何が)。


「恐怖」楳図かずお

私はこの本のせいで「幽霊は生きてる人間に何も出来ない」説を100%信じられない。だいたい移植系がヤバくて、「うばわれた心臓」「白い右手」が最恐。これがかの「洗礼」に繋がってくのね、とも感じた。「こわい絵」という、亡くなった妻の肖像画が徐々に変貌していくのも中々。「顔を見ないで」は牡丹灯籠をベースとしながら、長距離をものともせずターゲットを引っ張って襲ってくる死霊がアクティブすぎる。


「十月のゲーム」レイ・ブラッドベリ

ブラッドベリは一般にはSFやファンタジーのイメージだが、実は凄くダークで怖い話多い。長編なら「何かが道をやってくる」が怖さも面白さも随一だと思う。


「屍鬼」小野不由美

 ジャパニーズホラーの最高峰と思う。しっかり怖いし美しい。


「新耳袋」

 どれも怖いけど、テープやビデオ系など物理的に影響を及ぼす系はやばい。記憶にあるのは、ビデオに映った子供の顔が見るたびに少しずつ此方に向くってやつ。顔が完全に正面を向く前に廃棄したという結末だった気がするけど、どうなったのやら。こういうの、そのうちDVDやCD、果てはネット越しにも起こるのかな。電気信号の成せる技と考えればあってもおかしくない。ただ、どうやってお焚き上げするんだ?

 あとよくあるパターンとして、どうしても記録に残せない話系。私自身も書くつもりでいても書けない話があったりするので、そういうことは多かれ少なかれ実際あるんだと思う。もちろん自分自身の問題もあるんだろうけど、物語として形作ることを無意識に拒否しているのはどういうことかというと……(深く考えちゃダメ


まだまだある気がするけどひとまずこれで。良い夜を。 

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