怪しい島


 ひっさびさの長い夢。鮮明に覚えていたので急いでメモした。


 数人の友人達とタクシーで目的地に向かっている。以前仕事で関わった人に会うためだ。

 都会の街中を走っていると、突然辺りが光ると同時にパァンと大きな音がした。何かあったのか、逃げなくてはいけないかと皆でビクビクしたが、タクシーの運転手は何もなかったかのように無反応で走っている。

 細身の高いビルの前に着いた。この会社の社長に会う必要があるのだ。受付に伝えて暫くすると、

「社長が是非私達の島に来てほしい、と仰ってます」

と言われた。

 間もなく傍にある水路に舟が横付けされた。電車の車両のように三つの舟が連結されている。先頭には社長らしき女性が座っていて、さあ乗ってとしきりに勧める。髪は長く白っぽい金髪で、かなり年配の人のようだ。

 全員乗船してからこの社長に挨拶に行き、

「◯◯のイベントでご一緒しましたよね。実は私、そこで陶芸の方とお話して、また会いたいと思って」

 などと話しかけたが、私のことを覚えていなかったのか、何とも曖昧な反応だった。

 船内は半分ほど席が埋まっていた。殆どは子供で年齢層も様々だ。

 私達は四人がけの空席を見つけそこに座った。

 すると5、6才くらいの男の子が寄ってきて、向かいに座っていた友人の膝に乗り甘え始めた。子供の扱いの上手い友人なので暫くは適当に相手していたが、どんどん態度がエスカレートしてくる。さすがに気味が悪くなってきたので、

「お母さん以外の女の人にはしつこくしないのよ」

とたしなめ、皆でなだめすかして引き離した。

 舟はすいすいと水上を滑り、風景が飛ぶように流れていく。思ったより随分遠いところのようだ。

 途中で見覚えのある黒い門のような石が見えたので、近くにいた社長に

「ここ、テレビに出てませんでした?」

と聞いてみたが、やはり曖昧な返事で要領を得なかった。

 ようやく島に到着した。舟を下りてすぐのところに古びた温泉街の通りがあり、なかなかの雰囲気である。

 立ち寄りたく思ったが、社長と子供達は全く興味なさそうに通り過ぎていく。

 着いたところは子供達を預かる大きな施設で、中はかなり広く、世話役のスタッフらしき大人が何人かいた。

 皆で子供達と遊んで楽しく過ごしていたが、車座になって手遊びゲームをしている最中、太った中年男性がやってきて私のすぐそばにゴロリと寝転がった。そればかりか足を触ってくる。嫌だなぁと思い避けるも、転がりながら執拗に追いかけてくる。

 たまりかねて逃げ出し、社長に帰りたいと訴えると

「夜七時まで舟は出ない」

という。

 そんなバカな、遅すぎる、そんな話は聞いてない、早く舟を出してくださいと食い下がると、社長は渋々の体で

「5:55に出る舟がある」

と白状した。

 私はすぐ友人達にその時間を伝えた。この施設は子供を集めてよからぬことを吹き込んでいる、早く帰らなければと強く思う。


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