久しぶりに映画友とともに鑑賞。久しぶりの池袋東口も、随分小ざっぱりと再開発されていてビックリした。後で食べたスイーツも美味しかったし満足♪
「怪物」是枝裕和(2023)
第76回カンヌ映画祭、コンペティション部門脚本賞を受賞。
「かいぶつだーれだ?」とCMで流れているアレ、お互いの額に貼った紙に描かれた動物が何かあてっこするゲームなんだよね。質問をする・ヒントを出す、を繰り返して答えにたどり着く。まずこのゲームがこの映画の全てを象徴してるといっても過言ではないが、「怪物」が誰なのかを見つけるという内容では全くない。「怪物」は全員かもしれないし、そうではないかもしれない。ヒントは多々出されるがそれが嘘か本当かはわからない。あるはずと思い込んでいたものがない、ないはずと思い込んでいたものがある。と、最初から最後までそんな感じ。
主人公の二人の少年をはじめ、とにかく個々の役者さんたちがとてもいい。いずれ劣らぬ強い個性の人物と時間軸が錯綜して、かなり複雑な構成なのだが、それ自体が予測不可能な不安感と怖さをつくりだしてる。決してホラー映画でもサスペンス映画でもないのに、引き込まれっぱなしで、時折心底ぞぞっとくる。なるほど脚本賞頷ける、と思った。
さてここからは少しネタバレ。
いやもう何がすごかったって、安藤サクラさん演じる母親が学校に乗り込む一連の場面。リアルかどうかといったらそうじゃない、さすがに実際はここまでじゃないだろと思いつつも、いろいろと凝縮されていて個人的なトラウマが大いに刺激された。断片的な記憶を別物として再構成された感じ。そうそう、学校のああいう対応って親側からはああいう風に見えるよね。
あなた方、本気で言ってる?自分の子や孫であってもそういうご対応を?
挙句の果てに、誰あろう自分自身が「モンスター」扱いされていると気づいた時の絶望感。サクラさんはまんまとキレてしまったけど、あの気持ちはすごくわかる。先生の立場からみてあの場面はどうなんだろうか。無いわ!となるか、わかる!となるか。ちょっと興味ある。
しかしよくもまあここまで今の「学校」「親」「小5の子供」という事象を捉えたものだ。何より田中裕子さん扮する女校長の存在感といったらない。出番は少ないのに一番気になる。ラストの解釈は分かれるところだけど、私は「小さな恋のメロディ」ではなく「スタンド・バイ・ミー」だと思った。それで察せられるかな?ただ、とても綺麗な終わり方にはちがいない。
そして……最後にしょーもない感想(一緒に観た映画仲間も同意)。ミナトと母親が住む家の中が大変生活感溢れていて非常に親しみが持てた。細かいところまで「あるあるw」なリアル。いやうちのほうがずっと散らかってるし汚いけどね!
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