「残り全部バケーション」「ウクライナ戦争の200日」

 何の脈絡もない二冊。


「残り全部バケーション」伊坂幸太郎(2012)

 これも子のおススメというか、スマホの充電が切れたので買ったらしい。面白かったよとポンと置いて行った。だーかーら私には積読が山のように……と言いたいところだったが読み始めたら一気にいってしまった。

 伊坂さんの描く世界はけっこうな重い事情を抱えてる人が多く出て来るんだけど、とにかくサラリと突き放してるというか達観した感があるので、どんよりすることはない。ある意味安心して読める。実際、どんなことが起ころうと日常は淡々と続いていくのであって、案外リアルはそんなものなのかもしれない。

 今回の話は「ショート・カッツ」(1993)という映画をちょっと思い出した。レイモンド・カーヴァー原作でロバート・アルトマン監督。オムニバスなんだけどするすると繋がっていく。


「ウクライナ戦争の200日」小泉悠(2022)

 おなじみ小泉悠さんの対談集。自他ともに認める軍事オタクの小泉さん、どんな相手であってもうまく話題のかじを取って、興味深くも楽しい時間を演出しておられるのには驚かされる。あ、でも全員なんらかのオタクではあるからそのせいもあるか。

「この世界の片隅に」の片渕監督との対談で小泉さん、

「世界の片隅」に生きる人たちの生き様を描くのが物語の力なんでしょうね。

 と。確かに、フィクションの世界にはフィクションでしか出来ないことが必ずありますよな。

 ところでここで語られている戦争の行く先は、思いもかけない方向に外れてしまったわけだけど、小泉さんはじめ専門家の方々が日々解説くださったことで、如何に凄いことが起こったかよく理解出来た。ありがとうございます。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿