「ゴーストハント1・2」「論語と算盤」

やっと少し暑さが緩んだかな。ふう。


 「ゴーストハント1」

「ゴーストハント2」小野不由美


少女向け小説をリライトしたというこのシリーズ、文庫化されるというので買ってみた。若い!とても若い感じが!それでいて、小野さん特有の理路整然とした語り口も同居していて、安定の読み応えであった。7冊刊行されるらしいので楽しみ。

今回の二冊は両方「建物」に関する事案なのだけれど、オカルトの有無に関わらず、ここまで緊張感を保ったまま最後まで読ませるのは凄い。これを三十年も前に書いたのか……半端ないわ。とにかくネタバレするとアレなので詳しく書けないが、文句なく面白いので安心して読んでほしい(誰に言ってるのか)。

ありとあらゆる拝み屋・霊能者の類が勢ぞろいしてるところ、和風アベンジャーズといってもいいのではないだろうか。こういう感じの映画観たいなあ。「来る」の線ならイケそうな気がする。




ちょっと前に読んだ。お札になりますしおすし。



「論語と算盤」渋沢栄一 角川ソフィア文庫


1840年、埼玉深谷市生まれの稀代の実業家。維新を経験し、激動の日本をまさに背負って立った方のお言葉本(いわゆるビジネス本といっていいのだろうか)で、大変に読みやすい。それは旧字を当用漢字に置き換え、現代仮名遣いに改めている故である。おそらく原文そのままだとかなりキツイと思う。既に古文書なのである。角川ソフィア文庫ありがとう。

書いてある内容は、現代のビジネス本の内容とさほど大差ないのではないかと思う。(あんまり読んだことないのでわからないが←)ただ、漢文の素養が半端ない。江戸から直に続く教育の成果なのだろうが、「論語」を普通に白文のまま読めて、ほぼそらで覚えていて、座右の銘に出来てしまうその教養の高さには舌を巻く。それも割にサラっと力を入れず書いてる感じ。日常がこれなのかと思うと、あああ何かバカで申し訳ないという気持ちになる。本人はきっと、こんな「軽い読み物」を参考にするんじゃなくて、「論語」を読みなさいよ、と言われるのであろう。根本のものを読め、それにすべて書いてあると。

 はー、精進しよう。



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