「ハートブレイク・リッジ」


映画観るタイミングを作るのが大変な今日この頃。今回も録画しておいたやつ。クリント66歳時の作品。でも全然若い!体のキレが凄い!

「ハートブレイク・リッジ」クリント・イーストウッド
Heartbreak Ridge Clint Eastwood(1986)

【60字梗概】
歴戦を戦った海兵隊の男がかつて入隊時に配属された部隊に志願、軍曹として若い部下を鍛え上げて実作戦で戦功を上げる。

とにかくこの主人公のお口が悪いこと。息をするように矢継ぎ早に繰り出すシモ系の罵倒語差別用語。そのお友達も同じく。「運び屋」で出て来た気のいい(でも抜け目ない)おじいちゃんはかつてこんなだったのかなーと思ったり。確かにこういう感じ、アメリカの軍隊、とくに海兵隊の「文化」のひとつではあったんだろうなと思う。
最初は反発していた若い部下たちが、だんだんとこの頑固で俺様な軍曹の「意気に感じ」(ほんとそんな感じ)、兵隊として成長していって最後に結果を出す。別れた妻と再会し、若い頃は耳に入らなかった彼女の話を真摯に聞き、よりを戻す。結局、自分のやってきたことは何も間違っていなかった、というおとぎ話。「トップガン」が若者に向けた空軍のリクルート映画なら、こちらは元海兵隊の年配者向けの映画。両方同じ年で、冷戦も終わりかけて戦争が遠い話となった、今思うとほんの束の間の時期。この後1991年に湾岸戦争が起こって再び泥沼に入っていくことを考えると、ここで除隊となるハイウェイと、残ることを決めた若者たちの姿に、何とも言えない複雑な気持ちになる。ハッピーエンドなのに。その当時も世界各地で紛争は止んでいなかったわけで、監督がそこまでの効果を狙ったんだとしたら凄いなと思う。

いわゆる「体育会系」と呼ばれる教師なんかが、こういうやり方の上っ面だけ真似して生徒を支配しようとする事例はよくあるけど、問題が発生しても逃げずに率先して立ち向かう・身銭を切っても部下を守る・他人のせいにしない、というところは何故か倣わない。何を教えるのか・どうしてそれを身に着ける必要があるのか、を身をもって示せる人だけが出来る、繊細にして強い覚悟が要る技であって、決して抑えつけて支配するためのものではないのに。
 だいたい、平和な日本の平和な学校で、聞き分けの良い真面目な子供たちに対してただの大人が罵詈雑言恫喝暴力をやる意味は全然ないよね。それに耐える理由もないし、まして継承するなんぞとんでもない。それを一番よくわかっていそうなのが当の「軍隊」というのも皮肉なことだ。
にほんブログ村 映画ブログ 映画備忘録へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿