明晰夢。夢の中の夢がここまではっきりしていたのは本当に久しぶり。
都内に出掛けることになった。マンションを出ると、一階の駐車場のような場所でネットでしか知らない人とバッタリ会う。ここに住んでいたのか、と思う。薄暗くて良く見えなかったが、イメージしていた通りの顔つきだった。一緒に出掛けようと誘ってみようか、と思ううちにその人は微笑みながら立ち去ってしまった。
電車を乗り継いで昔住んでいたことがある駅に着く。周りの風景はすっかり変わっていて、全く以前の面影が無い。ところで何でわざわざここまで来たんだっけ?そうだ、何か美術展を観ようと思って来たんだ、探してみようと思い、地下道のような通路を歩く。階段のところにアートが展示してあり、タブレットで撮影する。大勢の人が押し寄せてきた。慌てて脇に避けたが、誰かが何だかんだと話しかけてくる。その人に気を取られているうちに、後ろにいた人にペタペタとボディチェックのように体全体を叩かれる。やめてください、といってかばんを引き寄せて階段を下り、中を確かめると財布がない。しまったすられた!最初の人とグルだったんだ。人波はもうとっくにいなくなっていた。すぐ警察に知らせなければ、と気持ちが焦る。
いつのまにか実家に着いていた。知らない間に時間が経ってしまっている。現住所と離れた場所だから、警察に言ってもややこしいかもしれない。まずはクレジットカードの会社に順次電話をして止めないと。番号は、とタブレットで検索するが、全然関係ないおかしなサイトばかり引っかかって中々出てこない。やっと出て来た番号を必死でプッシュするところで目が醒めた。
今のは夢だろうか。カバンを探る。財布は無い。確かに現実だと知ってがっかりする。とにかく今すぐ電話しなければ。
いや、やっぱり夢だ。私は今まだ目が醒めていない、と最後に気づく。

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