「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」アンディ・ムスキエティIT:Chapter two Andy Muschietti(2019米)

遂に(やっと)観に行きました。昔からのキングファンを自称しながら、実は映画館でキング原作の映画を殆ど観たことがないという体たらくのアテクシにしては快挙。いや、再映とかDVDとかでは結構観てるのよ、ITもドラマ版は観てますし(ビデオ持ってる)。

一言でいうと
「2時間50分のお化け屋敷」
だった。パンフに「お化け屋敷のようなアトラクション映画」「絶叫マシーン感覚」とあったけどまさにその通り。来るぞ来るぞ…わっ!!!キャーッ!!!って、基本的にそのパターンの繰り返しなんだけど、全くダレることなく、少しずつこちらの予想を裏切りつつ多彩な攻撃を繰り出してくるのには感心した。遊星からの物体Xとかエイリアンとか果てはハリーポッターまで、色んな映画のあの場面、を想起させるシーンがテンコ盛り。血とゲロと汚水と暴力もテンコ盛り。そして音がデカイ。R15は納得、小さい子は泣くわアレ。なまはげ的な、単純だけどストレートにガツンとくる。
個人的には、ベバリーが昔の自宅を訪れた際に出て来るお婆さんがお気に入り。場面として一番怖かった。最初からどうみても怪しいのに自ら入っていっちゃうベバリー、お婆さんの意味ありげな言動、徐々に不穏になっていく空気、とすべてホラー映画にありがちな定番の流れでおおかた予想はつくのに、やっぱり怖いのだ。そしてちょっと笑ってしまう。漫画家・梅図かずお氏の「恐怖と笑いは紙一重」という名言そのままだ。

原作との違いについては、こちらも1作目と同様全くの別物。あの超絶長い小説をたった数時間に押し込めるのはどだい無理だもの。ただ、こういうベタなホラーのアラカルトといった感じは作者の好みドンぴしゃりなのではないかと思う。キングがかつて夢中で読んでいたという安っぽいタブロイド紙の恐怖マガジン、夜の移動遊園地の極彩色、古びた店にこれまた前世紀から存在しているかのような雰囲気を醸し出す親父(自分で演じている)などなど、完全に子供目線の「恐怖」。あのいいようのない、中々コントロールしづらい、大人になると殆ど失われてしまう「純粋な恐怖」を呼び覚まし、作品の形で表に出す。それを目にした誰かがまた呼び覚まされる。子供時代を思い出す。キングが恐怖小説を書くときの目的の一つが、確かに達成されているとは思った。

観に行くなら是非複数人で、キャーキャー楽しく怖がる映画です。後口もいい。面白かった。

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