「弥勒の来た道」立川武蔵
日本を知りたいシリーズ(私的に)で読んでみた。著者は、一度は行きたいと思いながらまだ訪問を果たしていない国立民族学博物館名誉教授。最初の章を少し読んだだけで、物凄く広く深い知識の海がそこに広がっているのが感じられる。感じるだけで精一杯で、飛び込んで泳ぐには自分の持つ道具(知識)があまりに貧弱すぎて情けない。しかし見ているだけで愉しいことは確か。
弥勒は「菩薩」にもなり「仏」(如来)にもなる。数少ない「ほとけ」の一人であった。
※ほとけ:ブッダおよび仏教におけるさまざまな尊格の総称(著者)
※ 菩薩:仏語。もと、釈迦牟尼の前生における呼称。大乗仏教が興って、修行を経た未来に仏になる者の意で用いる。悟りを求め修行するとともに、他の者も悟りに到達させようと努める者。また、仏の後継者としての、観世音、彌勒、地蔵など。〔勝鬘経義疏(611)〕 〔法華玄賛‐二本〕(精選版 日本国語大辞典@コトバンク)
という一文だけでも痺れるが、弥勒は仏教どころかもっと昔、もっと遠くから来たらしい。原始キリスト教に影響を与えたローマのミトラ教のミトラ、インダス文明後に侵入してきたアーリア人によるバラモン教「リグ・ヴェーダ」におけるミトラ、ゾロアスター教における太陽神ミトラ。弥勒はミトラを通じて西アジア、ことによるともっと遠くの西方の洗礼を受けた仏ではないか?という。この間読んだ「神仏習合」の話と同様、様々な国や時代の様々な出来事に合わせ変遷していったようだ。
起源は仏陀やイエスより遙か昔、多くの国を渡り歩き、多岐にわたる職能(ご利益?)を持ち、滅多なことでは下生(現世に降りること)しないが救世主として最も待ち望まれているほとけ、だという。
個人的に、弥勒といえば思い出す「百億の昼と千億の夜」のクライマックスで出てきた超巨大なハリボテ弥勒像(漫画の方ね)。五十六億七千万年後に人間界に降臨して衆生を救う、というのは嘘だと知った阿修羅ガチギレ場面。事実、弥勒は下生しないってことらしい。ひど(笑)
それじゃあまりにもあまりなので、自分が死後に弥勒の住む兜率天に生まれ変わる(もしくは死者が生まれ変われるよう供養する)とか、弥勒の生まれ変わりが現世に現れるとかいう信仰が次々生まれた。いつの世も、どんな国でもメシア的なものは必ず求められるから、弥勒はこのまま人類の運命とともに姿を変えながら生き続けるんだろう。これもまた積み重ねの途上。色々と壮大だ。
日本を知りたいシリーズ(私的に)で読んでみた。著者は、一度は行きたいと思いながらまだ訪問を果たしていない国立民族学博物館名誉教授。最初の章を少し読んだだけで、物凄く広く深い知識の海がそこに広がっているのが感じられる。感じるだけで精一杯で、飛び込んで泳ぐには自分の持つ道具(知識)があまりに貧弱すぎて情けない。しかし見ているだけで愉しいことは確か。
弥勒は「菩薩」にもなり「仏」(如来)にもなる。数少ない「ほとけ」の一人であった。
※ほとけ:ブッダおよび仏教におけるさまざまな尊格の総称(著者)
※ 菩薩:仏語。もと、釈迦牟尼の前生における呼称。大乗仏教が興って、修行を経た未来に仏になる者の意で用いる。悟りを求め修行するとともに、他の者も悟りに到達させようと努める者。また、仏の後継者としての、観世音、彌勒、地蔵など。〔勝鬘経義疏(611)〕 〔法華玄賛‐二本〕(精選版 日本国語大辞典@コトバンク)
という一文だけでも痺れるが、弥勒は仏教どころかもっと昔、もっと遠くから来たらしい。原始キリスト教に影響を与えたローマのミトラ教のミトラ、インダス文明後に侵入してきたアーリア人によるバラモン教「リグ・ヴェーダ」におけるミトラ、ゾロアスター教における太陽神ミトラ。弥勒はミトラを通じて西アジア、ことによるともっと遠くの西方の洗礼を受けた仏ではないか?という。この間読んだ「神仏習合」の話と同様、様々な国や時代の様々な出来事に合わせ変遷していったようだ。
起源は仏陀やイエスより遙か昔、多くの国を渡り歩き、多岐にわたる職能(ご利益?)を持ち、滅多なことでは下生(現世に降りること)しないが救世主として最も待ち望まれているほとけ、だという。
個人的に、弥勒といえば思い出す「百億の昼と千億の夜」のクライマックスで出てきた超巨大なハリボテ弥勒像(漫画の方ね)。五十六億七千万年後に人間界に降臨して衆生を救う、というのは嘘だと知った阿修羅ガチギレ場面。事実、弥勒は下生しないってことらしい。ひど(笑)
それじゃあまりにもあまりなので、自分が死後に弥勒の住む兜率天に生まれ変わる(もしくは死者が生まれ変われるよう供養する)とか、弥勒の生まれ変わりが現世に現れるとかいう信仰が次々生まれた。いつの世も、どんな国でもメシア的なものは必ず求められるから、弥勒はこのまま人類の運命とともに姿を変えながら生き続けるんだろう。これもまた積み重ねの途上。色々と壮大だ。
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