2013年3月31日日曜日

3月に読んだ本

ひさしぶりに更新。そろそろ物事を始める季節、何とか雑事をこなさないと。
というわけで読んだ本のまとめ。思ったけど、こういう記録って後になるほど効いてくるかも。自他共に。



「伏」贋作・里見八犬伝 桜庭一樹

伝奇ものが得意そうな桜庭さんなので、おどろおどろしい展開を期待したが案外軽かった。NHK人形劇のイメージを未だに持ち続けている世代としては、ちょい物足りない。浜路ちゃんはまあ可愛いが、他の登場人物がマイルド風味すぎ。船虫の安いが濃い悪女っぷりが薄味、玉梓が怨霊~もないし。さすがに文章はうまいし面白いことは面白いんだけど、なかなかこういう大作をもじるというのは大変なことなんだろうなあと実感。むしろまったく原作知らないほうが楽しめたのかも。

「マドンナ・ヴェルデ」海堂 尊
チームバチスタシリーズのスピンオフもの、「ジーン・ワルツ」を「母の立場」から描いた作品。
娘のために代理母を決意する50代の母・・・その動機が、涙ながらに感情面から訴えるというところから来ているのではなく、超絶頭も腕もいい医師である娘のある意味「大義」であり、その配偶者も常識にとらわれない高所得者・・・などというハードル高すぎる条件で、真似しようと思う人はなかなかいないだろうが、「50代の妊娠」についてのリスクをもう少し書いてほしかったかも。
よくわからないが、いくら健康体であり最新の医療技術を以てしても、すごい大変なのではなかろうか。傷が治りにくいとか、子宮の収縮とかに問題出そう。この「母」がふわっとした天然気味に描かれているせいもあってあまり現実感がない。私ならどうするか、と考えるとまず承諾したら死を覚悟する。40代の今でさえ、妊娠だけでも相当危険な気がするし、産んだら産んだでその後育てられる自信ない。「ジーン・ワルツ」は割とスカッとしたのだが、こっちはちと微妙なモヤモヤ感がのこる。それほど難しい問題ということなんだろうけど。