返す水
やっとやっっっっっと、涼しくなったので!滞留していたアレコレを爆速で進めようと思う!うし!もう一年中こういう気候でいい!まずは暑熱から解放されての長く奇妙な夢(眠り深くなりがちよね)。そういやこの間も池が出て来た。
家族で旅行している。歩く道沿いには小さな店が立ち並び、美味しそうなものがたくさん売っている。どうやら通りの奥に有名な観光名所があるらしい。早速行ってみると、かなり急峻な坂が見えた。
「ええー、こんなところ上るの無理!」
と誰かが言ったが、私たちは構わず上り始めた。坂道と見えたところは実は木造りの階段で、とても丁寧に整備されている。段数は多かったがスイスイと楽に上ることができた。上には木造建築の大きな建物があり、入り口はその建物を回り込んだ後ろにあるらしい。建物に沿った道は平坦だが狭く、土が柔らかくて足がめり込む。反対側は崖なのに柵もない。
「危ないから気をつけて!」
後ろの家族に声をかけた。通路の反対側にはいつの間にか大きな池が現れた。コの字形に突き出した展望所もある。こちらは柵で囲われており、子供が二人肩を並べて眺めていた。
急に水がぐっと高く持ち上がった。子供二人の鼻先をかすめ、滝のように流れ落ちる。水の動きはそれで終わらず、持ち上がって流れ落ちる、を繰り返す。私たち家族のあとから上って来た男性が完全に呑み込まれた。が、水が引くとともに道に戻された。次に女の子が呑まれ、
「今度こそダメか」
とハラハラしたが、同じように無傷で返された。
どうやらこの水はちゃんと返してくれる水のようだ。

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