おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

「教皇選挙」

2025年4月2日  2025年4月2日 

 やーっと怒涛の引越しお手伝い期(子の)が終了したので行ってきた。三月は観たい映画テンコ盛りだったが殆ど行けなかったわ……


「教皇選挙」エドワード・ベルガー

Conclave Edward Berger(2024米英)

 封切り前に友人とこのタイトルまんま「コンクラーベ」でええんちゃうか日本語的にも、と言っていたのですがホントそれ。マジで根比べみたいな感じだったし(そうじゃない)。監督はドイツ人、主役のレイフ・ファインズは英国人(原作は違うらしい)。作中では全世界から多種多様な国籍と人種の枢機卿が集結するが、俳優たちのそれも多彩。イザベラ・ロッセリーニ(伊)が素敵なお婆様になってたのもよかった。

 登場人物ほぼ全員おじさん、どころかお爺さんであり、清浄にして荘厳で常にアルファ波出てそうなバチカン内部の映像は心地良すぎて眠気を誘われる(実際初めの方、引越し疲れで断続的に数秒間寝落ちしてしまった:ストーリー理解には影響なし)。全然違うんだけど日本の大きなお寺の中も思い出したりした。いわゆる聖職者のまとう雰囲気、宗教的な建物の空気感みたいなものは全世界共通なのかもしれない。

 しかしそれも前半のほんの束の間だけ。不可解で不穏な、小さなパーツが徐々に組み合わさり、一つの形を成していくさまは完全にミステリー&サスペンス。ハラハラドキドキさせられるし爽快でもある。特にローレンス役のレイフが最高!表情を大きく変えることはないし本音もなかなか漏らさないが、だからこそ主席枢機卿としてコンクラーベの仕切りを任された重圧と悲哀がひしひしと伝わってくる。新しい(大概ろくでもない)情報を知らされるたびに

「うわー何してくれてんのちょっと……マジか」「対処しなきゃ……うう」

みたいな表情になるのがたまらなく良い。一度でも長と名の付く立場についたことのある人ならばきっと、この気持ちは痛いほどわかるはず。これがねえまた最後の最後まで繋がっていくんですよ!ほんっとうに見事な脚本と演出で痺れた。アカデミーで脚色賞とったのも納得。レイフにも主演男優賞あげたかったなー。すんばらしかった。なんでだろう、途中からハリソン・フォードっぽくも見えてくる。困り顔のせいだろうか?

 これ以上はネタバレになりそうなので書かないけど、この作品自体が現状の世界への、痛烈な皮肉とも取れる。後から考えると時代の分岐点だったとも言えそうな。映画館で観るがいいですよ。面白かった。

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