おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

「殿、利息でござる」

2025年1月15日  2025年1月15日 
 いろいろ溜まってるう。これは年始に録画を観ました。

「殿、利息でござる」中村義洋(2016)

 以前(2020)にTVで途中から観て面白かった記憶だけがあり、ほぼ忘れた状態でじっくり最初から最後まで観た。磯田道史さんの「無私の日本人」に収録されている「穀田屋十三郎」が原案。松竹・東日本放送共同製作で、東日本放送開局40周年記念の作品。
 このところ時代物を観がちな私、主役が阿部サダヲさんてところでもう勝ったも同然といいますか。似合うよなあこういう役!そして羽生くん、仙台出身のアスリートを起用するというナイスなアイディア、誰でもっていうわけにはいかないだろうけど趣旨にピッタリ合ってて出て来た時は本当感激した。所作も見せ方も流石だし、何より華とオーラが半端ない(出演者にも撮影直前まで極秘だったそうな)。それでなくとも瑛太さんや妻夫木聡さん、山崎努さん草笛光子さんなどなど超豪華俳優陣でもある。ちょうどNHKドラマ「いちげき」の再放送も観てたのもあり「島田さんコッチにも出たはる(笑)」(松田龍平)となって楽しかった。ああいう融通きかない一徹な武士役ピッタリだわ。
 宿場町の様相もバッチリ再現、最後に現在の姿が出るのだがパっと見で「ああここか」とわかるのはすごい。それも含めNHK大河ドラマの映画版、といった趣。震災から五年後に封切りされた映画と考えると沁みる(クランクイン2015年で、宮城と山形を中心に撮影したそう)。
知恵をはたらかせ協力しあって地元を守り抜いた名もなき市井の民、の話をただ美談としてキレイに描くのではなく、どこにでもいる普通の人間としてさり気なく扱い、あくまでエンターテイメントとして楽しめるようなつくりとなっているのも良い。こういった「旦那衆」は今はもう存在しないのかもしれないが「我が住処の地を守る」はどんな時代でも共通の願いだろうから、せめて心意気だけは繋いでいきたいものよのうと思った婆である。面白かった。

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