おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

「エイリアン:ロムルス」

2024年10月2日  2024年10月2日 

 涼しくなったので行って来た!いつもホラー映画を一緒に行ってくれている友人に断られてしまったが故にボッチ参戦。「エイリアン」シリーズ、映画館で観たのは2だけだったので心配だったけどぜーんぜんヘーキだったわイェーイ♪

 てなわけない。恐怖感がバグりがちなアテクシにしてもこればっかりはアカン。ちょーーー怖かった!例によって平日の映画館、最後列で声こそ出さなかったけど割と、いやかなり頻繁にビクっとなってました……空いててよかった。正直、座って数分間で

「私はなんでここにいるんだろ……何故好き好んでコレを観ようと思ってしまったのか」

 と後悔しきりでした。バカなのかな。うんバカだろ私。

公式サイトより

「エイリアン:ロムルス」フェデ・アルバレス

 Alien: Romulus Fede Alvarez(2024米)


 一言でいうと、エイリアンシリーズ最初から最後まで全部のっけ盛りの欲張りセット映画だった。最後のアレは完全にアレじゃん漫画とアニメで世界を席巻したアレ(ネタバレを防ぐため伏せる)。

 ちなみに私は「プロメテウス」以外は全部観ているが、決してマニアというわけではない。特に詳しくもないし何度も観返したわけでもないし、ええ決して。そんな私でも即座に「あの作品のあのシーンだ!」と察しがつくというのは、このシリーズ全般が観客に与えるイメージ力が強いせいだと思う。いやもうそれは暴力的なまでに。あの薄暗い宇宙船の中で蠢く、ぬらぬらねちょーとしたキモい造形が、心の奥底にしまわれた古い記憶を(無理やり)呼び覚まし、(無理やり)蓋を開けて浸食してく感じ。それでいて息もつかせぬハラハラドキドキなアクションと斬新なアイディアにも満ち満ちた、紛れもないSFエンタメになってる。一点だけ不満(?)をいうならば「衝撃度」においてはやはり初見時を上回るものはない、といったことくらいだろうか。

 その「初見の衝撃度」について、昭和生まれの私がひとつ自分語りを。

 私は高校生の頃(昭和末期)殆ど予備知識なしで、たまたまテレビ放映していた「エイリアン」一作目を観た。家族がいる居間ではなく、誰もいない奥のオーディオ部屋。その狭い部屋に一人で籠りテレビをつけるとちょうど始まるところで、ああそういやこの映画兄が面白かったと言ってたな(兄は映画館で観た)SFかぁ観てみよっと、という物凄くライトな気持ちだった。

 出だしからいきなり不穏ではあった。まず画面がやたら暗い。すぐ謎の星に行く羽目になり、からの展開はまあ予測できる範囲だった。メンバーの一人の顔に張りついた正体不明の生物、メスを入れた途端強酸の体液が床を次々貫通するシーンも相当インパクトがあったが、本番は次。張りついた生物がはがれて死に(ここもちょっと怖い)人心地ついたメンバーたちがよかったよかったと食事をとっている日常シーンで……

 エイリアンシリーズでは、各形態ごとに身もふたもないそのまんまな呼称があって、顔に張りついたそれは「フェイスハガー」というらしい。そこから少し間をおいての「チェストバスター」、これがもう、本当に本当に本当に!衝撃!!!だった。呆気にとられ、フリーズ状態になった私はテレビを消すことも忘れ去りその場から動けなくなった。テレビ放映ゆえにかなりカットされてたろうし、頻繁にCMも入ってたはずだが全く記憶にない。何が怖かったって、いつ出てくるかわからない・全体が見えないのが怖かった。宇宙船のあの暗く狭い袋小路のような空間がたまらなくおそろしかった。

 が、ストーリーはハイテンポハイテンションの面白さ、特にラスト近くのリプリーのカッコよさは半端なくて、観終わった時はスッキリした!はずだったのだが……なんと後日夢にまで現れた(その夜、ではなかった気がする多分)。家の周辺が突然現れたエイリアンに浸食され全滅を待つ夢。その中で感じた不安や焦燥、絶望はまさに映画の登場人物のそれ。いくら怖い話を読んでも怖いドラマや映画を観ても、こうはならなかったので非常に驚いた。うわーこりゃ中々ヤバいな、と戦慄したものだ。

 元々ギーガーの悪夢から造形された怪物というし、十代の心にストレートに影響を及ぼすのは必然なのかもしれない。原始的・根源的な恐怖というか、自分も気づいていない内側の深い部分にまで触れられたような感覚がある。ホラー映画は好きで色々観て来たが、怖さにおいては今でも文句なしのぶっちぎり不動の一位であるゆえんである。

 長々語ってしまったが、シツコイようだがさほどのマニアでもない私が「わかる」ほどハッキリ旧作のオマージュむんむんなので、シリーズを一つでも観たことがあればきっと楽しめる(←)と思う。初見の人は……うーんオススメしていいものかどうか迷うところ。他の作品のネタバレになるかもしれないし、全然ならないかもしれない。いやそもそも他のも観たーい♡になるのかどうか。観てしまった民の私にはもうわからない。個人の判断にてよろしくお願いします。

 ちなみに断られた友人は、中一の時に第一作目を試写会で観たというツワモノ。試写会は夕方なので、映画終わって出たらもう夜。暗がりがひたすら怖かったらしい。その彼女にしても人生最大の衝撃ホラーだったとのこと。

 というわけで諸々熟慮&検討の上、ご視聴の程を。

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