おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

「ゴールデンカムイ」

2024年1月25日  2024年1月25日 

 もうね、日本映画本っ当にステージアップですよ。ハリウッドがスト騒ぎやら何やらで停滞してる隙に、一気に世界トップレベルへと駆け上がっちゃった?!って気がします。何しろコンテンツ数の多さ・多彩さ多様さにかけては右に出る国はないし、クリエイターの裾野もデカい。消費するオタクも幅広い年齢層に満遍なく存在する。Nipponの時代、来ましたわ。


「ゴールデンカムイ」久保茂昭(2024)


 映画はもっぱら平日真昼間勢の私。封切直後もあり一番デッカイ部屋・最後列センター席は早い時間からきれいに埋まってた。年齢層は色々だけどやや若め?

 のっけから度肝を抜かれた、二百三高地の戦闘シーン。漫画のイメージそのまんまなのに全く別物の表現(当たり前か)がそこにあった。大体はどちらかの方がいいとなるものだけど、そうじゃない。そもそも甲乙つけること自体間違い。絵で見せる凄みと映像で見せるそれとは全く別、ということがはっきりとわかった。大量のエキストラを投入し戦場のリアルを徹底追求したというこの場面だけでも、映画館に来た甲斐があるというものだ。

 あらゆるところに深い拘りを感じる映画だが、決して原作を読んでるコアなファンだけに向けた作品じゃない。まったく知らなくても十二分に楽しめる。元々

「アイヌの隠し金塊を探す」

 という極めてシンプルな話だからというのもあるけど、それにしても非常にわかりやすく・説明口調にもならず・上手くまとめ上げられていると思う。

 そして何より出色なのは登場人物の再現度の高さ。予告編で大体把握はしていたものの、見た目だけでは決して!ない。全員、役柄を完全に理解してなり切ってる。アシリパさんの胸元の羽がふわっと舞い上がる絵面とか、もうね。微に入り細を穿つこのパーフェクトな「金カム」の世界下で、ハリウッドばりの超絶アクションシーンが次から次へと繰り広げられるわけですよ。たまりません。あっという間の、夢のような二時間でした。メチャクチャ面白かった!

 これ次回作どうするんだろ。このクオリティならば、出来れば映画でずっとやってほしいな。このテンポのよさ、テンションの高さは映画ならではだと思う。

【余談】Twitter(X)でも呟いたけどエンドロールに「地域資料提供 福井県文書館」と出て驚いた。なんと同館では明治28年発行の「実測北海道全図」を所蔵しており、石狩国など11か国の表記や、札幌・小樽・根室・函館などの市街地図がみられるとのこと。この文書館含む「デジタルアーカイブ福井」、超充実していて私もよくお世話になってる。さすが福井県ですわね(ドヤ)。

 もうひとつ余談だけど、このエンドロールどころか、エンディング曲が始まったあたりで出て行ってしまった方が……多分、年配の方?何か事情があったかもだけどモッタイナイ!ていうか、曲が始まってからエンドロールまで結構間があるうえに色々ある(意味深)ので、これから観に行く皆さんは会場が明るくなるまで席にいましょうね! 

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