おさ子です。のんびりまったり生きましょう。

「カラオケ行こ!」

2024年1月19日  2024年1月19日 

 長女に熱くオススメされたのでサクッといってきた。最近日本製の映画ばかり観てる(よいことだ)。


「カラオケ行こ!」山下敦弘(2024)


和山やまさんのコミック原作は未読なので、ほぼ何の前提知識もなく観たのだが、なんだろうこの感じ。とにかく、メチャクチャ!面白かった!そもそも野木亜紀子さん脚本、綾野剛主演というところで一定レベルが保証されたに等しいのだが、予想をはるかに超えていた。長女にすごくよかったから是非観てほしいと言われた時も、その言葉を信じないというのではなかったが

「これタイトルなんとかならんかったんか?もうちょっと違うタイトルだともっと流行るんじゃ」

 などと思っていた。本当にすみません私が盛大に間違っておりました。あのタイトルでいいですっていうかあのタイトル以外ありえなかったですハイ。しかし、帰宅して次女に超面白かった!といって簡単にストーリーの説明をしたら

「まったく面白そうと思えない」

 と言われてしまった。アアアア……

 合唱部部長でソプラノパートをつとめる男子中学生がヤクザの若頭に歌を教えてくれと頼まれ、カラオケに通いつめる話

 ……すまん、このストーリーを事前に知ってたら行かなかったかもしれない(←)。いやでもね、違うんですよ、良いんですよ。中学生の日常を細部まで拘りつつリアルにかつファンタジックに(両立するんだ…という不思議)、ちゃんとドラマティックに描いてみせた傑作です。中学生役の斎藤潤くんはオーディションを勝ち抜いた16歳。この子がまたとてつもない演技力。もうどこから見ても中学生、家でも学校でも。そりゃこの間まで現役中学生だったんだから当然だろうと思いがちだけど、むしろこんな若い子がこれほど自分自身の世代の特徴を的確にとらえて役に溶け込ますのって大変なことだ。ヤクザの若頭を演じる綾野剛の圧倒的な存在感にも負けず、セリフも多くはないのにしっかり渡り合っているのは本当凄いですよ。

 細部に神が宿りまくってる映画なんでこれ以上はネタバレできないのが辛いい。絶対面白いから!!私を信じて!!私が信じられないなら綾野剛さんのこの言葉でどうだ!

「たおやかでやさしい映画」

 どうか一人でも多くこの映画を観てくれますように。

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