「窓ぎわのトットちゃん」
じわじわSNSで話題に上ってきていたこの映画を、次女と唐突に観に行きました。
「窓ぎわのトットちゃん」八鍬新之助(2023)
𖤣𖥧 #窓ぎわのトットちゃん の聖地𖥧𖤣
— 映画『窓ぎわのトットちゃん』公式アカウント (@tottochan_movie) December 11, 2023
⋱⠢📍自由が丘⠔⋰
トットちゃんが通った
トモエ学園があった地🚃
戦争により学校は焼失しましたが、
跡地には記念碑が設置されています。
ぜひ作品の舞台に訪れてみてください👜´-
映画『窓ぎわのトットちゃん』
大ヒット上映中🎬 pic.twitter.com/on48l2Jusl
いつもの平日の真昼間、小さめのお部屋ではあったがそこそこの入り。私よりずっとご年配の方が圧倒的に多く、次女の年代は少なかったかな?
のっけから徹子さんご本人のナレーションで、ああこれははっきりと実話ベースなんだよねと再確認させられる。とにかく絵が凄い。おそらく今この会場にいる人たちの大半が知らない、戦前の自由が丘の街。ここだけでもう徹子さんが制作にガッツリと関わっていることも体感。戦争が始まるまでの日本、始まってからの日本、終わった後から今までの日本を知る人はもはや90代以上。これまで何度も映画化を断り続けて来た徹子さんが、世界の現状を踏まえてGOサインを出した。世に出すのは今しかない!とお考えになったんだろう。
もうね、最初から最後まで半端じゃない。たとえここでネタバレをしても(しないけど)なんら毀損されないと確信できるほどに、その映像と音声の価値は高い。作られたストーリーじゃなく子供の目から見た日常そのものが、これほど「死」に肉薄してるとは、その世界がこれほど美しいとは、自分が子供だった時代にはわからなかった。その、わからなかった素の自分を目の当たりにしてる感じ。
なので後半はもちろんのこと、前半部分の、トットちゃんが目いっぱい子供の生活を満喫しているあたりでもう涙腺に来てしまった。あまりに楽しそうで、光に満ちていて、更にこれはもうこの時だけの、ほんのわずかなひと時だと大人の私にはわかってしまう。JD次女はさすがにそこまではいかなかったらしいが、
「ゲ謎は妖怪ファンタジーだし、ゴジラ(次女は未見)も現実にはいない怪獣の話だけど、こっちは大筋ノンフィクションだと思うと本当キツイ。重量感違う」
と言っていた。割と早いうちから鼻をすする音がそこかしこで上がっていたが、平均年齢の高さ故のところは確かにある。あるが、単純な「泣ける」映画じゃない。人それぞれいろんなポイントで胸にぐっと深く食い込む映画です。
そして最後にこれだけは言いたい、トットちゃん役の大野りりあなちゃん!なんと若干七歳にして、他の人物のセリフも全て覚え、トットちゃんの心情変化をきちんと理解した上で演技したそうな(監督談)。リアル北島マヤか!真面目に天才だと思うので、7歳の彼女の声(作中での年齢が上がるとともに成長もする!)を劇場で聴く経験だけでも相当貴重だと断言できる。泰明ちゃん役の子も9歳だというし、子役凄すぎです。
Twitter(x)で、「ゲ謎」「ゴジラマイナスワン」「トットちゃん」で第二次大戦三部作だというツイを見かけたがその通りだと思う。どれも必見。
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