さまざまな警告
家族や友人と自宅マンションにいる。するといつの間にかベランダで知らない男の子と女の子が喋っている。慌てて追い出すがすぐにまた戻ってきた。どうやら外通路の扉があけ放してあるせいらしい。それにしても他人の家に無断で入るのはよろしくないと厳重注意して追い返すと、二人は乳児を抱いた若い母親と一緒に自分たちの部屋へ帰っていった。母親は此方を見もせず、謝りもしないのできっとまた同じことがあるだろうと思い、外扉に鍵をかけることにした。
扉には管理人室へ通じる専用の電話機が備え付けてある。管理人にお願いすると、何やら言い訳しながらも遠隔で施錠してくれた。
今日は備えのため買い物をしにいかねばならない。娘と二人すっかり暗くなった町に出かけるが、どこの店も早じまいのようでもう閉店間際だ。明かりも次々消えていく中、締め出された人たちがそこかしこをうろついている。どうにも雰囲気がよくないので急ぎ帰ることにする。
家にいると呼び鈴が鳴った。宅配便と思ってドアを開けると、ニヤニヤ顔の知らない男が立っている。咄嗟にドアを閉めて鍵を回そうとしたがなぜかフニャフニャと頼りなく、収まらない。
「お話聞いてくださいよ~」
と男の声。今にもドアに手をかけようとしているようだ。何で確認せず開けてしまったのかと後悔しつつ、焦りながらチェーンをかけた。
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