「どこの家にも怖いものはいる」「わざと忌み家を建てて棲む」「そこに無い家に呼ばれる」

ホラー三本立て。以前から読んでみたかった。


「どこの家にも怖いものはいる」(2016)


「わざと忌み家を建てて棲む」(2018)


「そこに無い家に呼ばれる」(2020)三津田 信三(みつだ しんぞう)

 続き物だと銘打ってはいないが、一応時系列的にはこの順番である。ただ、

「ああー順番通りに読むんじゃなかった!」

 と三冊目を読みおわるなりそう思った。忘れた頃に逆からいくのも一興かも。多分、初見時には気づかなかったところに気づく、そういう造りだ。

 粗筋としてはこういう感じ。

 怪奇譚が好きで収集癖のある編集者と作家が、とある「家」にまつわる怪談(体験談や調査書)に出遭い、次第にその世界に引き込まれていく――――

 おどろおどろしいモンスターがばーん!と出て来るわけでもなく、派手さや急激な展開はないのだが、とにかく全体的に嫌ーな感じが漂う。実際その場にいたら相当身がすくむだろうと思われる状況が、執拗に、延々とつづいていく。

 古典的な怪奇小説の雰囲気も湛えつつ、実話怪談の心許ない不安定さもあり、とはいえ現実的な理解や判断からも大きく離れることなく、徐々に不安や恐怖が積もって行く。しかも殆ど「解決」も「完結」もされることなく多くがそこにそのまま残るのだ。

 やっぱり人が一番怖いのって「得体のしれないもの」「わからないもの」なんだよね。

 しかしこれ、すごく映像化しやすいコンテンツだと思うんだけど、その予定はないのかしら。深夜枠でドラマ化してほしい。で、観た人に起こった怪異も収集すると。 

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿