竹河 三


 ~ただいまより、十分間の休憩に入ります~

(メンバー限定クローズモードON)

「右近ちゃんおっつかれー!」

「ありがと侍従ちゃん。やっと半分超えたわ、ふう」

「『玉鬘』巻の時と違ってのんびりまったり日常系かなーと思いきや、案外色々あるね!蔵人少将なんてまんま柏木くんみたいじゃん。なんなんだろアレ、一人にのめりこんじゃうのって血筋なのー?」

「侍従ちゃんたら言いすぎー。さすがに少将はまだ十代だからさ、若さで一途に突っ走っちゃうのも仕方ない。三十過ぎても諦めず実力行使に出ちゃった挙句自滅しちゃった柏木くんと同一視は気の毒よ」

「って右近ちゃんの方が言いすぎー!いやーしかし、玉鬘ちゃんの仕切りっぷりがスゴイね!女房さんたちしっかりビシっと抑えてて過ちの起こりようがない。やっぱ三宮ちゃんとは全然違うわ」

「玉鬘ちゃんホント有能よね、女一人で立派だわ。それにひきかえダンナの方はさー。いやもう亡くなった人をアレコレ言いたかないけど人望なさすぎじゃない?どんだけ親戚づきあい疎かにしてたのよ……まあだからこそ姉妹は絶対宮仕え!ってことになっちゃったんだろうけどさ。ぶっちゃけ夕霧くんラインと関わり合いたくなかっただけじゃないの?」

「右近ちゃん鬚黒さんキライだもんねー。まあ確かに王子もぜんっぜん気が合わなかったよね、あの雅も情趣もしーらんぷーでグイグイ来る融通きかない感じ。そうだ、思い出したけど冷泉院もあの結婚のしかたちょっとオコだったよね、入内直前でいきなりかっさらわれて聞いてないよみたいな。もし鬚黒さん生きてたら絶対冷泉院への入内だけはないね。玉鬘ちゃんの言う通り、これマジで宿縁ってやつじゃん?」

「冷泉院もやっぱり玉鬘ちゃんがずーっと気になってたのよね、男踏歌の時にたった一回、チラっとしか会ってないのに。ここら辺の、一度いいなと思った女は忘れない・何年経ってもあわよくばお近づきに的な動きはやっぱり血筋ってやつよ。玉鬘ちゃんもそこを敏感に察知したんだろうね。だから今回長居しないでサッサと帰った。いやー冷泉院、まごうかたなきヒカル王子の息子だわ」

「わお、スパっと言っちゃってもう全く隠す気ない右近ちゃん!ま、今更ここで伏せたところでね!誰も聞いてないし!」

「聞いてますわよ~」「こんにちは、お疲れ様です」

「王命婦さんに少納言さん!」

「嬉しい、聞いてくれてたのね。ありがとう」

王「とんでもない。右近ちゃんの語りならどこでも駆けつけるわよ。ってリモートだけど」

少「あの、王命婦さんと私で差し入れをしてあるんですがわかりました?」

右「えっもしかして布巾かかってるコレ?!うわーあったかいゆず茶ポットとミニどら焼きに濡れ煎餅!凄い嬉しい、終わったらゆっくりいただくね!ありがとう!!!」

少「いえいえ、いつも楽しませていただいているので。ゆず茶は喉にも良いので、隙をみて飲んでくださいね」

侍「さっすがー。いつも気が利いててステキ。アタシも後でいただこっと♪」

右「なんで侍従ちゃんまで。まあいいけどさ」

 ビーーーーーーー

王「あら、これアラーム?」

右「そう。気分出すために似た音を選んでみた」

少「後半も頑張ってくださいね!ずっと見てます!」

侍「ガンバレー♪じゃあまたあとでね♪」

 各窓閉じる。

 右近、ひと口ゆず茶を飲んで、伸びをする。

「さて、後半いきますか」

<竹河 四 につづく

参考HP「源氏物語の世界」他

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