囚われる

※珍しく夜見た夢。

 空港のような建物の中にいる。大きな横長の窓の外は海。波がうねって打ち寄せる。怖い。
 会議室のような部屋に長机やいすが並んでいる。そこに知人の一団が入室してきた。これから何か怪しげなセミナーを行うようだ。関わりたくなかったので、
「用事があって、もう帰らなければならない」
と言ってその場を立ち去ろうとすると、その一団のメンバーではない知人が近寄ってきて
「〇さんは専門家なのに……」
と囁く。ああ、確か〇さんは化学系の専門家だ。にも関わらず騙されているのか。嬉々として製品の効き目を語る〇さんを見ながら思う。
 帰るため階下に行きたいが下りる所が男女別に分かれていて、現在男性側にいる。エレベーターを使いたいが、男性用なので気が引ける。階段は無く、飛び降りるには高すぎる。怖くてどうしても降りられない。下に若い男性がいてこちらをじっと眺めている。
 仕方なく建物の中を出口を探してウロウロする。結局またあの部屋を通らざるを得なくなり、講師らしき女性が熱弁をふるう中素知らぬ顔で通り抜けたが、チラッと見られただけで誰にも話しかけられたりはしなかった。
 いつになっても建物から出られず、いつになっても家に帰れない。

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